つれつれたれたれ

日常のことなどのんびり書いていきます。

松坂屋、名古屋駅店撤退―文章読解の能力

2010-02-25 | ニュース
松坂屋 名古屋駅店が2010年8月に名古屋駅から撤退するそうです。
そこで気になったのが各紙の記載。
yahooニュースで見た時には、ん?理解できませんでした。
まあ、頭が悪いということですが。
ともかく産経新聞、毎日新聞、読売新聞、朝日新聞を読み比べ。
これが中々面白い。各紙の書き方が。(毎日は21日、読売は11日の中部版、朝日は24日の発表予測、の記事です)

松坂屋名古屋駅店、8月29日に閉鎖 競争激化で百貨店閉店相次ぐ(産経新聞) - Yahoo!ニュース

<松坂屋>名古屋駅前から撤退へ(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

松坂屋名古屋駅店 撤退きょう25日決定 : 中部経済 : 中部発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

松坂屋、名古屋駅店撤退 8月中に閉店(朝日新聞) - goo ニュース

ついでにJフロントのプレスリリース
『株式会社松坂屋 名古屋駅店の営業終了について』


産経新聞は撤退の原因を百貨店同士の競争激化と捕らえている様です。

産経新聞。
 百貨店大手のJ・フロントリテイリングは25日、
松坂屋名古屋駅店(名古屋市中村区)を8月29日に閉鎖すると発表した。
これにより年内の閉鎖が決まった百貨店の店舗数は、
2月の段階ですでに昨年の9店舗を上回る11店舗に達し、
収益力が低下した百貨店の店舗閉鎖が急ピッチで進んでいる。


最初にこう書いてあります。
やはり、収益力低下が原因か…と思うでしょ?


 松坂屋名古屋駅店はJR名古屋駅に隣接する「名古屋ターミナルビル」に出店しているが、
同ビルを所有するJR東海は2008年に、今年9月から工事に入り16年度に完成する建て替え計画を発表した。

 このためJフロントは建て替え終了後の新ビルへの再出店を前提にJR東海と交渉を進めてきたが、
「複合ビルのなかでのレイアウトなど条件面で折り合わず、
百貨店としての出店は難しいと判断」(Jフロント)し、閉鎖を決めた。


ええっ?
9月から工事に入り16年度に完成する建て替え計画
「レイアウトなど条件面で折り合わず、百貨店としての出店は難しいと判断」

つまり松坂屋名古屋店の撤退は収益悪化のせいではない!?
おいおいおい。
収益力が低下した百貨店の店舗閉鎖が急ピッチで進んでいる
という一文は何のために入れたの?
原因は収益力低下ではなく、入居ビルの立替が原因って。
ここで私は訳わかんなくなってしまいました。
嗚呼、己の文章読解能力のなさが悔やまれる。

そこで気を取り直して、他のニュースで確認。

毎日新聞。
 J・フロントリテイリング傘下の松坂屋は、
名古屋駅店(名古屋市中村区)を8月をめどに閉鎖し、
名古屋駅前から撤退する方向で最終調整に入った。
入居ビルの建て替えが、16年度の完成を目指して今秋から始まるが、
ビル所有者のJR東海と賃料交渉で折り合えていないため。
百貨店市場は不況や若者の百貨店離れで縮小傾向が続いており、
割高となる賃料を負担しながら百貨店事業を続けるのは難しいと判断した。

 月内にも正式決定して発表する。名古屋駅店は1974年開業。
JR名古屋駅に隣接する好立地だが、売り場面積が約1万7000平方メートルと狭く、
00年に駅直結のジェイアール名古屋タカシマヤが開業して以降は劣勢に立たされていた。
今後は経営資源を本店(名古屋市中区)などに集中させる。


予測記事ですが、こちらははるかにわかりやすい。
撤退の理由が簡潔に纏められています。

ビル所有者のJR東海と賃料交渉で折り合えていない
割高となる賃料を負担しながら百貨店事業を続けるのは難しいと判断


つまり、高い賃料払って駅前に最出店するメリットを見つけれなかった。
再出店は6年後。改装が始まる名古屋店(売り場面積日本一:現時点)に力を入れたほうがいいと判断した。
ということでしょうか。結構近いですものね。名古屋店(本店)と名古屋駅前店。


朝日新聞。
Jフロントリテイリング傘下の松坂屋は23日、名古屋駅店(名古屋市中村区)から撤退する方針を固めた。
入居する名古屋ターミナルビルを、保有者のJR東海が建て替えるのに伴い、
建て替え後に再出店するか撤退するか検討していた。
25日の取締役会で決定し、発表する。

 現在のビルは9月から解体工事が始まる見通しで、名古屋駅店は8月中に閉店する。
百貨店がどこも売り上げが落ち込み苦戦するなか、
「7~8年先となる再出店計画の決定は、
ステークホルダー(利害共有人)に説明責任が果たせないと考えた」(松坂屋首脳)という。

 松坂屋は3月1日で大丸と百貨店会社を合併するため、
自社店舗の出退店の判断を急いでいた。


予測記事ですが、こちらもわかりやすい。
撤退の理由が簡潔に纏められています。
そして記事の最後は、こんな風に纏められています。

Jフロントは来春にも、名古屋地区の百貨店で最も売り上げが大きい名古屋店の大規模改装を始める見通しで、
地域一番店を死守する構えだ。

 名古屋駅店が入る名古屋ターミナルビルは、
JR東海が17年度をめどに高さ約220メートルの超高層ビルに建て替える。
延べ床面積約26万平方メートルの半分を商業施設とする計画。
新ビルに入居する商業施設が今後の焦点になる。




そして読売新聞(中部版)

従業員200人 名古屋・豊田店へ
 松坂屋名古屋駅店(名古屋市中村区)の撤退を検討してきたJ・フロントリテイリングと傘下の松坂屋は24日、
今夏撤退する方針を固めた。25日の取締役会で正式に決定し、同日発表する。
約200人の従業員は、旗艦店の名古屋店(同市中区)と、豊田店(愛知県豊田市)に再配置する。

 名古屋駅店が入居する名古屋ターミナルビルは老朽化のため、
ビルを保有しているJR東海が今秋以降、解体し、
約220メートルの超高層ビルに建て替える計画だ。

 新ビルは、商業施設やホテルなどが入居する予定で、2016年度の完成を目指している。
松坂屋は、再出店に向け、JR東海と賃料などの交渉を進めてきたが、
景気の先行きが不透明な中、現時点で再出店を決めるのは困難と判断した。

 名古屋駅店の売上高は、ピークの1992年2月期に297億円あったが、
その後の個人消費の低迷で、09年2月期は116億円にまで落ち込んでいた。


これが全文ですが、非常に判りやすい。
撤退の理由。今後の展望。そして売り上げの不振にも触れています。
ところで…。
売り場レイアウト・賃料で合意できなかった。の関連記事が2月11日の読売新聞(中部版)に書かれています。参考までに。
「名古屋駅新ビル」規模縮小 : 中部経済 : 中部発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


それにしても…産経新聞は、松坂屋に含む所でもあるのか?
記者さんの思い入れで記事を書かなくてもいいじゃない。
ヘッドラインだけ読んだ人が混乱しますよ。(私はしました
記事で罠を仕掛けなくてもいいですから。
私のように文章読解能力に難のある人間もいますから。
あと、記事は無駄に煽らないでほしいなぁ。

 


 


blogram投票ボタン



2月24日 大坂橋より 夜景

2010-02-25 | 散歩

京阪天満橋駅の近く。
日経新聞社の近くに大阪橋があります。
大阪城と毛馬桜宮公園を結ぶ自転車歩行者専用橋で昭和48年に完成しました。
この橋から見ると、いつもの町も楽しめます。

OBP方面

天満方面


大阪駅・梅田方面


そして大阪城


大川沿いに広がる毛馬桜宮公園は、川沿いに桜が植えられているので、
桜の季節は川沿いがピンクに染まりとっても綺麗。
大阪にお越しの際は。是非お立ち寄り下さい。

blogram投票ボタン