河村龍一の「月の癒し」~銀河鉄道の夜

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拙著4「真夜中の看守長」の絶版間近です!

2014-04-06 21:36:13 | 日記




今宵、銀河鉄道の夜に訪問していただき、ありがとうございます。
現実の世界に疲弊した皆さまを、夢とロマンの時空にご招待します!

私事で恐縮いたしますが、拙著「真夜中の看守長」が、今月いっぱいで契約終了のため、絶版になります。

この本を読んでみたいとか興味のある方は、今月中に購読をお願いいたします。
あらすじは簡単に述べますと、次のとおりです。

「ムーンライト」と呼ばれる「現代版必殺仕事人」たちが冬期の満月の夜、塀の内外で矯正不可能な「鬼畜」たちを暗殺していくストーリーです。

私が現職の刑務官だった当時、「光市母子殺人事件」「闇サイト殺人事件」が相次いで発生し、犯人たちへの怒りが充満して私の精神状態がおかしくなったとき、この本の執筆に着手しました。(笑)

「女子高生コンクリート詰め殺人事件」「名古屋アベック狩り殺人事件」などの実際に発生した凶悪殺人事件の犯人たちを登場させ、主人公に暗殺させたのです。

日本の刑事司法に内在する矛盾点や、刑務官として勤務しながら苦々しく感じていた法に対する私のやるせない気持ちなどもストーリーに描写しています。

皆さまがこの本を読み始めると事件のむごさにショックを受けたり、実際に発生した事件だと思えば、きっと怒りがわき起こります。

さらに、刑務所の中で人権と安全まで保障された受刑者たちが、悠々快適に過ごしている状況を知ることとなります。

「こんなに恵まれた刑務所なら、再犯が増加するのも当然だ。法律を変えてほしい」
と、いう読者の感想が多かったですよ。

初めて書いた小説でしたが、第3回日本文学館出版大賞特別賞を受賞しまして、2012年3月に刊行されました。

実は、この作品執筆の際、不可思議な符合(シンクロ二シティ現象)がありました。

この作品のラストストーリーでは、死刑執行に法務大臣が立ち会い、刑場などをNHKで放映するという展開になっていたのですが、この作品の原稿を某犯罪被害者の会に郵送した直後、なんと千葉景子法務大臣が死刑執行に立ち合い、刑場までメディアを通じて一般公開したのです。

当時の私は驚きましたよ!
小説のストーリーが現実化したのですから……。

さらに、今となっては、笑い話のエピソードがありました。
当時の私は「伊達直人」という偽名で、某犯罪被害者の会にコンタクトしていたのです。

現職の刑務官が、こんな「大それた本」なんか出版したらマズイのではと思いまして、執筆のための取材などでは本名を語らず、「伊達直人」の名前を使用していたのです。

すると、その年の年末になりまして、「伊達直人」を語る人たちが、全国の児童養護施設などに多額なお金などを寄付するといった珍現象が発生したため、元祖「伊達直人」の私は、恥ずかしいやら何とも言えない複雑な心境になりました。

今宵、今月で拙著「真夜中の看守長」が絶版になるというお話でした!
またの訪問をお待ちしています★

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