河村龍一の「月の癒し」~銀河鉄道の夜

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「相模原障害者施設殺傷事件 植松被告に死刑判決~だが、問題は何も解決しない」

2020-03-17 00:14:27 | 日記

今宵、「銀河鉄道の夜」に訪問していただき、ありがとうございます。
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本日(3月16日)、横浜地裁(青沼潔裁判長)の裁判員裁判は、2016年7月に相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、入園者19人を殺害し、26人を負傷させたとして殺人罪などに問われた元同園職員、植松聖被告(30歳)に対して求刑通り死刑判決を言い渡しました

しかしこの事件は、被告の死刑で終止符が打てるような「単なる大量殺人事件」の範疇を超えており、私たちに様々な問題を提起しています。

「意思の疎通が取れないような重い障害者は、安楽死させたほうが良い。彼らは人々を不幸にするだけだから」
これまで各メディアで報道されてきた植松被告の「特異な犯行動機」です。

彼が殺害した被害者数は19人で、そのターゲットが「意思疎通の不可能な障害者」という本来は特に保護されるべき社会的弱者であり、しかも彼が以前に担当していた入所者も躊躇なく殺害していったその思考が全く理解できません。

それどころか植松被告の担当弁護士は、被告が「大麻性精神障害者」だから事件当時、心神喪失若しくは耗弱している状態なので刑事責任能力は問えないと主張していましたが、事件の被害者や遺族の心を更に傷つけるこの弁護士には「人間としての良心」が存在していないようです。

さらに、植松被告を称賛する声もインターンネットの中に散見されるという信じがたい事実と、植松被告に同調する人々がいるという現代社会にこそ、この事件の本質が潜んでいるのではないでしょうか。
これらの問題について社会全体で真剣に取り組まない限り、今後同様な事件の発生を抑止することは困難かと思います。

無理な話かもしれませんが、死刑判決を受けた植松被告が死刑執行される前までに、みずから犯した事件の重大さに気づき、反省し、殺害した被害者一人ひとりに心から謝罪してほしいものです。