・米澤 穂信
「ボトルネック」
題材は凄く面白い
パラレルワールドに迷い込んだ主人公
自分の生まれなかった世界へ迷い込んだ
しかも自分の代わりに、自分の世界では
生まれなかった姉がいる世界へ迷い込む
主人公の立場が切なくてチョット
後味が・・・
・森見 登英彦
「きつねのはなし」
不思議なお話
うすら寒気がするような話(笑)
短篇だけど京都の骨董品屋が、どの話にも
リンクしてる
きつねなのか?憑依なのか?
謎は深まる~
・安部 公房
「砂の女」
これまた不思議な世界
昆虫採集に出かけた主人公が、ある寒村で
砂に囲まれた家へ閉じ込められる・・・
蟻地獄を想像させる
マジで地獄だけど(笑)
在り得ないんだけど、何故か想像が出来て
嫌な気分になる
・井伏 鱒二
「黒い雨」
映画にもなった広島の原爆小説
主人公の被爆日記を中心に物語が進む
凄惨な描写に心が痛くなる
悲しいと一言では済まされない
戦争とはいえ、人間が人間にここまで
酷いことが出来るのかと思うと、今更ながら
憤りを感じる
しかも未だに核を保有してる国が数多くある
人はいつになったら愚かな行為をやめる
つもりなのか
・武者小路 実篤
「友情」
友情と愛情の話
読み始めて直ぐに話の展開が読めるが
わりとサクっと読める
友情なのか疑問が残る主人公と友人の関係
所詮、人は男女の情の方を取るのが
自然なんだなぁ~
と改めて実感した小説(笑)
・壺井 栄
「二十四の瞳」
これも映画化された有名な小説
瀬戸内海の小さな島の生徒と、新米先生との
心温まる話
純粋な子供達が微笑ましく、楽しく読み進める
子供達が大人になり、小さな島にも戦争の
影が覆い・・・
時代を感じさせる小説だった
・田辺 聖子
「孤独な夜のココア」
短編集
淡々とした恋愛小説
泥沼になりそうな話も、何故か淡々と
描いてる感じ
リアルではない
お洒落に読むって感じかな~
・乃南 アサ
「凍える牙」
ファミレスで突如炎上した被害者
誰が?どんな風に?
次々起こる殺人事件を女の刑事と中年の
刑事が相棒になり追う
普通と違う殺人事件に、女性蔑視の刑事との
絡みが相まって、イライラしながらも入り込む
なかなか面白かった
・ディーン・クーンツ
「ヴェロシティ」上・下
大好きな作家の一人クーンツの小説
彼の小説っぽい、不条理の話
主人公ビリーはある日突然、二択を迫られる
どちらも選べない二択なのに、選ばないことが
選んだことになると云う一番嫌な二択
犯人の目的は?何故自分なのか?
不条理過ぎて、イライラする
(年なのかイライラが多い)
最後まで??が続く話だった~