・松本清張
「共犯者」
短編集
表題の共犯者は、人間の心理を凄く的確に
描写した作品
犯罪者の心が休まることはないのだ
猜疑心の塊になった人間は、やがて
墓穴を掘る
他の作品も見事に人間の心理を突いた話で
面白かった
・大沢在昌
「魔女の笑窪」
女版鮫島（新宿鮫）の主人公水原は
裏社会のコンサル
男を見抜く特技を使い、仕事で成功した
彼女には、隠し通さなければならない
過去があった
美人で冷徹でカッコ良く成功していたが
その歯車が狂い始める・・・
・東野圭吾
「回廊亭殺人事件」
東野圭吾っぽい話だった（笑）
難しく読まなくて、サクっと読むのには
丁度良い
最後はやっぱり・・・
って思うのもまた東野圭吾っぽい
ホントに引き出しの多い
作家だなぁ～
「謎００１」
東野圭吾が選んだ短編集
・松本清張
・筒井康隆
・赤川次郎
・日下圭介
・高橋克彦
・連城三紀彦
・小杉健治
・宮部みゆき
初めて読む作家も多く新鮮
作品は、割と面白いのも
あわなかったものも（笑）
・横山秀夫
「臨場」
検視官 倉石が主人公の短編集
死者に対して、どんな時も真摯に全力で
対面する倉石は、私生活は破天荒
読んでいくうちに、どんどん倉石の魅力に
引き込まれる
思いがけず命を奪われた死者は彼に
真実を突き止めてもらえれば少しは
浮ばれるハズ
「震度０」
大震災が起こったある朝、Ｎ県警本部では
警務課長が失踪
キャリア・ノンキャリアの醜い争いが
進むにつれ、うんざりしてくる
でも現実もキットこんな感じなのだろうと思う
警察組織の歪さを浮き立たせる傑作
けっこう面白かった
・浅田次郎
「昭和侠盗伝」
天切り松シリーズ第４弾
チョットおせっかいで、恩着せがましくて
自慢げな老人の闇がたりは
人情タップリで涙がホロリと出る
・宮部みゆき
「ブレイブ・ストーリー」上・中・下
冒険ファンタジーだけど、人生の過酷な
経験も強いられた少年ワタル
小学校５年生の平凡だと信じてた生活が
ある日一変する
本当に普通の小学生が冒険すると絶対
こうなるって感じが凄くよく出てて、さすが
宮部みゆき
ＲＰＧが大好きなあたしは、めっちゃ
面白かった
あぁ・・・経験してみたいなぁ
幻界（ヴィジョン）
やっぱり大好き みゆきさ～ん
・重松清
「くちぶえ番長」
転校生の男の子みたいな女の子、マコトは
転校初日に番長宣言をする
幼い頃にお父さんを亡くしたマコトは
強く、優しく、友情に厚く
サイコーの番長だった
普通の男の子ツヨシの目を通して語られる
マコトが凄く良いんだよね～
涙なくては読めない
心があったかくて、切なくて・・・
凄く良かった本