岩切天平の甍

親愛なる友へ

パパさんのコーヒー園

2007年01月23日 | Weblog

  岩のごろごろした山道を分け入って、その入植地にただひと家族だけ残った田畑さんのコーヒー園をたずねた。
たくさんの地元の人を使っている田畑さんのコーヒーは、とても評判が高くて、みんなにパパさんと呼ばれ親しまれている。美しく手入れされた家には、鹿児島でみられるビワやみかんの木が実っていた。ここでは年に何回も収穫ができるそうだ。娘さんに手作りのみそのみそ汁とごはん、煮物をごちそうになる。

  コーヒー園を案内してもらう。山の中には、バナナの葉でふいた労働者達の小屋が点在している。電気も水道も無い。
小屋の前で焚き火をして煮炊きしている。子供たちが、呆然と座っている。
彼らがしあわせなのか、不幸なのか、たずねることすら僕にはその権利が無いような気がする。
仮に言葉が通じたとしても、共通の気持ちをみつけるのは難しいだろうか。
もし、いつかあそこに一緒に座って、その悲しみをすこしでも分けてもらえたなら・・・。

家々からきこえてくる歌声を聴きながら山から帰ってくると、今度はお昼のしたくが出来ていた。

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