岩切天平の甍

親愛なる友へ

銃乱射

2007年12月06日 | Weblog

 サクラメントは雨、LAに移動。 ネブラスカ州のショッピング・モールで十九歳の男がライフルを乱射、九人を射殺の上、自殺した。見つかった書き置きには親に宛てた謝罪と自分が有名になるとの由が書かれていた。ニューヨークからも知り合いのニュース・マンが何人か駆けつけたらしい。

CNNが行った世論調査によると、“個人が銃を所持する権利”を、米国人の六十五%が「合衆国憲法で保証されている」と考えているという結果が出たと言う。

しかしその記事の見出しには“米国人の六十五%が「銃所持の権利」を支持”と書かれている。

銃所持が憲法で認められているか?という問題と銃所持の権利を支持するか?という問題は全く別だ。
誰かの意図的なすり替えを感じる。

合衆国憲法修正第2条は、「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保持する権利は、侵してはならない」と規定している。

様々な統計のどれを見ても、銃規制に反対するメリットは思いつきにくい。
銃を持つ人は持たない人より、銃による被害を受ける確率が高い。
米国の銃による死亡者数は、銃規制を持つ諸国のそれに比較してケタ違いに多い。加えて、まるでフットボールの試合の様に聞き飽きたかのような銃乱射事件の数々・・・。
銃は“自由な国家の安全”を守っていない。

考えられるただ一つのメリットは、銃産業のカネを保護する事だけだ。
人の命を何とも思わず、恥知らずなうそをつかなければ成り立たない経済。我が子を殺されながら、それを支持する市民とはどういったものだろうか。



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