岩切天平の甍

親愛なる友へ

Yes We can

2008年02月02日 | Weblog

大統領候補バラク・オバマ氏の勢いが止まらない。
全米各地でたのまれもしないのに勝手に支持者たちが集まってキャンペーンを展開しているという、いわゆる“草の根パワー”を取材にニューヨークの州都、アルバニーへ。夜一人で歩いてはいけないと言われるスラム街にその事務所はあった。ボランティア志望の市民が引っ切り無しにやって来ては電話キャンペーンに参加したり、小口の寄付金を置いて行ったりしている。寄付金の総計は史上最高になろうと言う額だ。

会ったばかりのディレクター氏と「なぜこの人気なのか?」と膝を詰めて話し合う。現象を追いながら、それが社会に示唆するものを探り、できれば番組に映したい。

オバマ氏は最初からイラク戦争に反対して来た唯一の候補者だ。
大統領になったらロシアと協力して核軍縮を進めるとも言っている。

彼が演説している事を全て実現できる等とは誰も思っていないだろうが、金と既得権にまみれてもうとても変えようが無いように見える既成の政治に絶望した人々の、彼は最後の希望なのではないだろうか?。

ヒラリーでは今までと同じなのだ。だから彼女がいくらオバマには経験が足りないと言っても無駄だ、むしろ腐った経験が少なければその方が好ましいかもしれない。

それはそのまま日本の状況にも通じるようにも思える。
ちょうど日本人が“自民党をぶっこわす”と言った小泉氏に夢中になったように。結局は逆だったけど・・・。

倫理を失った社会に、信じて生きる価値観を見いだせない若者達があえいでいる。それはなりふりかまわず金だけを追求してきた我々大人たちの責任だろう。このオバマ現象からどんな普遍的な事を学べるのか・・・などと。まあ、何の根拠も無いですが。暗殺されなきゃいいけど・・・。


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2 コメント

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Unknown (Koichi IWAMOTO)
2008-03-20 20:15:23
時々、残念なことにやっぱりこの世はお金なのかなと感じる時があるね。今の世じゃ持てる者と持たざる者との力関係はハッキリしてる。
でも幸福感の度合いはまた別の次元の話。
極貧の中にあって生まれた芸術がのちの世に大きな影響を与えている、そんな多くの事実に何か今の世の中の仕組みのおかしさを正すヒント・手かがりを感じたり。
人種や性や文化や、固有のものを尊重して歩み寄れたらいいのにね。差別や敵視や軽視ではなくて。

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Unknown ()
2008-03-22 16:09:33
やっぱり地道に教育を向上させるしか無いんだろうと思うね。世界にはロックスターより小学校の先生が必要なんだよ。
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