岩切天平の甍

親愛なる友へ

農夫

2008年07月09日 | Weblog

イリノイ州へ。バイオ・エタノールの旅は続く。

どこへ行っても農家の人達は温かく迎えてくれる。
たとえ自分達を良く言わないであろう番組に対しても、
口数少なく、はにかんだ様に話してくれる。
もちろん、アフリカの食料危機は彼らのせいなどではない。

農業は第一次産業と分類される。
大地に働き、自然と共に生きる。
だから農夫は、もし、そんなものがあるとすれば、
神に一番近い人間だと思う。
世の中で第一に大切な職業だ。

人は自分が見た事も無い場所で起こる事に関心を持てない。
誰もが目の前の毎日の暮らしで精一杯だ。
戦争もグローバリゼーションも人民の手には負えない。
正しく生きようとする、本当に尊敬できる立派な人が、知らない土地で間違った事が起こるのを支持してしまうのは、矛盾してはいないだろう。

自分の能力の限界を超えた権限を、人は持ってはいけないのだと思う。
その一票に、巧妙につけ入るやつらがいる。