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H26年度終了!

2015-03-31 23:11:32 | 帰宅部(=雑記)
本日無事にH26年度が終了しました!

少し前になりますが、あ~☆みんな無事揃って卒園していきました。


今年度は、私自身の希望で環境を少し変えようと、結果、久しぶりに…本当に久しぶり、何年ぶりだろ、10年以上ぶりに年長組担任となりました。思っていたよりずっと難しく、悩みに悩みまくった一年でした。

って、どの学年でもどのクラスでも悩みは尽きないんですけどね。


保育をしていて難しかったことは、子ども同士の人間関係やそれぞれの気持ちなど、数え挙げればキリがありませんが…クラス全体としては、運動会が難しかった~・・。クラス対抗リレーをしたのですが、誰がアンカーをするか、先頭を走るか、何番目に走るか、全部子ども達自身で決めていったこと。と言って、まるっきり丸投げ、ではなく、色んなことを考えられるよう担任も言葉掛けもするのですが、それが難しかった。アンカー走りたいって子の気持ちも大切にしたいし、クラスが勝つためのみんなの気持ちもあるし。。。

情けないことに、自分自身の一言で全てが決まるかもしれない、誰かがどこかで泣いてしまうかもしれない、余計な一言になるかもしれない、と思うと、本当に何も言えず、どうしたらいいのか分からずで。

今更ながら、新米教師のように、子ども達の気持ちにグルグルしながら息も絶え絶え、その場にいた私です。決まった時には、これまた情けないんですが、悩んだ子、譲った子、泣いてる子、子ども達みんなの心に涙が出てしまいました。

そして運動会本番。。今でも忘れられないんですが、何種目かあった中で、全て真ん中順位でした。一つも1位が取れず。もちろん、真ん中順位でも万歳はするんですが、どこか寂し気な子ども達。そりゃそうですよね、あんなに練習も頑張ったし、クラスの為にたくさんたくさん考えて自分達でいろんなこと決めて。あー・・・一つくらい、1番取らせてあげたかったなあ・・と思わずにはいられませんでした。

もちろん、結果ではなくそれまでの過程での心の動きや模様がとても大切。でも、やっぱりご褒美もね、あげたかったな、と。

そうボンヤリ思いながらふと気づいたことが・・。今までだって、こんな場面あったのに、そんな風に思わなかったのになぁ。


今まで歴代受け持ったクラスでも、1位取れなかったこと、何度かあるんです。その時は、そんな風に思わなかったんですよね。過程でしっかり頑張ってきたところを見ていたので、例え本番はダメだったとしても、頑張ったみんなが素敵。終わっても爽やかな気分でいっぱいだったのに。


後日、運動会で一番楽しかったこと嬉しかったことを聞く場面がありました。その時に、クラスのリーダー的存在で、誰よりも勝ちたいと強く思ってたK君は、こう言いました。

「全部真ん中で良かった」

絶対、K君は1番が取りたかったはずなんです。それは絶対。でも、こういう言葉を私に言いました。彼なりに、頑張ったことと悔しさを、こういう言葉に変えたのかな・・自分を納得させたのかな。心にぐっと来て、何も言えなくなった私に、そのあとニコッと笑ってくれました。あれは、忘れられないなぁ・・。

自分の力不足を強く感じ、違う言葉掛けをしていたら、違う取り組みをしていたら、もっとしっかり子ども達一人一人の心をつかんでいたら、違う運命があって、違う結果になってたんだろうか・・と、そのあと冬休みが来てもず~~~っと考え込んでしまいました。


結論は出なかったんですけどね。


そして3学期は一番大きな行事、発表会。いろいろあった子ども達と私ですが、劇を一生懸命、そして楽しく取り組んでくれたかな、と。

本番まで間に合わない!!!と、勝手な担任の都合の焦りはありましたが、でも、最後の最後でぐっ!!と自分達を自分達の力で押し上げてくれました。私の中で発表会は苦手意識が大きく、取り掛かり方も分からなかったり、いえ、分からないことが分からない、という状態で臨みましたが、子ども達はお話の世界に入り込み、お話を大切にしながら、楽しんでやってくれたかな、と思いました。

後日談になりますが、発表会のDVDを改めて見ましたら・・・本番は、私は舞台袖でピアノを弾いたりナレーションを挟んだりするので、横からしか子ども達の様子が見れないんです。改めて子ども達の劇を真正面から見てみると、いろんなところで細かいところで、一人一人がお話を大切にしながら本番の舞台に立っていることが分かりました。嬉しくて嬉しくて、何度も繰り返し再生しちゃいましたよ。子ども達の心が動いていることが、とてもとても感動だったのです。


卒園を控えたある日、「幼稚園の楽しかった思い出」のお絵描きをしました。TOPの作品は、Aちゃんという女の子の作品。とてもおとなしい内気な女の子でしたが、発表会では大きな声でクラスを引っ張ってくれました。そんなAちゃんの姿は本当に素晴らしく輝いていて、そしてそんなAちゃんが選んだ一番楽しかったことは、

「発表会の劇が終わったときに、みんなでやった~~!!ってしたこと」


これは、本当に嬉しかったです。

自分だけの「楽しかったこと」ではなく、クラスの一員としてクラスを大切にしてくれて、クラスを感じながら自分の力を発揮してくれたAちゃんの強さと素晴らしさを感じました。


卒園式。

練習では、「寂しくなってきた」なんて涙が出てしまった子もいましたが、やっぱりみんなの心は未来に向かっていて。「♪ドキドキドン1年生」の歌を歌うときなんて、本当にいい顔で歌ってました。「ああ、この子達は、ちゃんと前を向いている」って、とても頼もしかったです。

そして、みんな揃って、笑顔で立派に卒園していきました。私の自慢の子達でした。


H26年度、無事にみんな揃って終えられたことが本当に嬉しい。感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも、いろいろ悩み、また新しいクラスでも考え込むことがいっぱいあるんだろうな、と思いますが、子ども達に恥ずかしくないように、しっかり自分の役目を果たせるよう、心を込めて頑張りたいと思います。



1年生になったあの子達に、又再会できますように・・☆