てけてけスキップ

笑けたことや好きなこと、いろんな話・・・☆

Montreal Musings

2008-09-04 10:25:50 | 思い出カナダ部
(最後のカナダ部から少し間が空いてしまいましたが・・)
今回も思い出カナダ部読んでいただきありがとうございました。
また、この部が増えますよーにと思っております。


途中、ちょっと落ち込んでしまったことも思い出な今回のカナダ。
行きし。飛行機に乗るのに、時差も13時間あるところに行くのに、実は全く「遠い海外に行く」って気持ちがしませんでした。不思議と。荷造りも普通の国内旅行より早く済んでしまったし。なんか、こう・・・「ちょっと隣町に行く」って空気が私の周りに纏っていました。もちろん、飛行機はコワイし「乗り継ぎうまくできんやろか」なんてドギマギはありましたが。でも、まさに、「ちょっとそこまで^^♪」気分だったのです。

ホストファミリー宅に着いたときも、再会が嬉しくてたまらなかったけれど、「6ヶ月ぶりだけど・・・その間この家に居なかった気がしない!!」という気持ちがほとんどでした。半年前に発ったときにあったたくさんの雪は無くなり、6歳くんは7歳くんになり、書けなかった「am」が書けるようになっていて(笑)、変化したところもあったけれど、でも、「ああ、不思議だな。ずっと私、ここに居たみたいな気分」とホストマザーに言いました。それほど自然な感じが嬉しくて、確かに遠い場所なのに、こんな風に感じることがとても衝撃で嬉しかったのです。

・・が、どっぷりそんな思いにひたっていると。。。
最初に感じたほどの自然さが少しずつ狂いだしてきて・・。

どこのご家庭にもそれなりに家庭内の問題ってあるじゃないですか。前回滞在していたときも、マザーの悩みをいろいろ聞いてはいました。そして、今回もマザーの話をいろいろ聞きました。でも、なんかすごいギャップを感じてしまったのです。
まず、話出すとどんどん早口になっていく(英語喋る人は元々ものすごい早口に聞こえるのでこれが自然体なんでしょうけど・・)マザーの話をリスニングするのに、めっちゃ集中しないといけない。これがかなり厳しい作業で・・。もう、ものすごい集中しないとわからないし、そしてやっぱり全部はわかんない。そんな自分に落ち込むし、そして、たぶんこれって、普通に日本語で聞いていても、なんて返してあげればいいのかわからない、とてもデリケートな話・・。そこに国民性や文化も絡み、「私なら、こう・・するかな?」と思っても、私が言ったことがもしかして失礼なことにあたったらどうしよう、かと言って、この状態ではたぶんマザーは私のなんかしらの意見を待っている・・でも何も言えない・・。そして英語も難しい。壁が高すぎる。なんでこんなに高いかなー。


国籍も生まれ育った環境も使う言葉も何もかも違うけれど、私は、お互いが理解しあっていて、たとえ全てが違っていても、つながっていると思っていました。今、カナダから帰国して、やっぱりそうだとも思うけれど、でも、滞在中は、距離のようなものを感じて、私一人の思い上がりだったのか・・とも考えてしまいました。

所詮、私にとっては日本以外は現実の世界じゃないのかなぁ・・・



英語大好きですが、落ち込むことも山のようにあります。

一番苦手な言葉は「Do you konw(又はunderstand) what I mean?」って言葉。とても頻繁に出てくる言葉で、ちょっとした確認、会話のつなぎと思えばいいんでしょうけど、堅苦しく翻訳した文章が頭にこびりついて、「あなたは私の言っていることがわかりますか(理解してますか)?」と聞かれているとついつい感じてしまい、なんかやっぱり私ってわかってないように感じられているんだなぁ、と、いちいち、この言葉が出るたびに、頭の片隅で落ち込んでしまいます。この癖、いつになったら直るんでしょう。他の人同士が話している会話を聞いていると、やっぱりしょっちゅう出てくるので、そんなに気にしなくてもいいんだなぁと、そして、逆に自分の伝え方が不安なときは、すぐにこう聞くようになりました。こんな風に聞いても相手の人はそんな不自然には感じてないんだな、と思って。と願って。
と、頭で理解したつもりでも、こう聞かれるとやっぱり落ち込むんですよね。。そして、距離を感じる。英語圏の人が感じないことを日本人だから感じてしまうのが、おもしろいと言えばおもしろいけれど・・・他にもこんなちょっとちょっとした端々で、「違うんだなぁ~」と寂しくもなります。


ちょっと話を戻して・・


つながっている、近い、と思っていただけに、ここにきて「違い」と「距離」のようなものを感じてしまい、戸惑い悲しくなってしまいました。

でも、そんな時、こんな話をしてくれた人がいました。
「OK?違っていてもいいんだよ」

てけてけはカナダの生活を終えて日本に帰った時、新しいページをめくってそこに新しいストーリーを書き始めている。同じようにホストマザーも新しいページに新しいストーリーを書いている。ストーリーはお互い違うけれど、でも、違ってたっていいんだよ。違っていても大丈夫。毎日していること・考えていることは違っても、お互い思い合っているのは変わらないから。

というような話をしてくれました。

少ぅし、私がここで書いた落ち込んでいた内容とはズレがあるかも、ですが、このとき私の頭ん中は、最高潮にグチャグチャだったので、どんな気持ちなのかを説明するのがとっても大変で(ってか無謀な状態)、それを聞かないといけないこの方はなんて可哀相だったのですが・・・
・・・今から思うと、そしてこの話を思い出して又考えると、国籍が違うとか根の部分が違うとか、それで悲しくなってしまっていたように思うのですが、違うけれど、でも人として人生を考えたときには、そこばかりにとらわれなくても、いいのかな・・と。違うところばかりを見て、がんじがらめになってる自分が居るから、ちょっとそこから外れてもいいのかな、と今感じています。

と言っても、どうしてもそこから考えてはしまうんですが。(苦笑)



いろいろ考えた今回の旅でした。(題名は、1年半くらい前のジョニーの題名「Airport Musings」からいただきました♪)

またこれからもいろいろ悩み、考え、感じるとは思いますが、これもありがたい貴重な経験。大切にしようと思います。ダラダラな記事ですみませんでした。読んでくださり、ありがとうございました♪