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笑けたことや好きなこと、いろんな話・・・☆

『竜の眠る星』

2005-09-05 06:42:28 | 本部(間、切ってね)
言わずと知れた!清水玲子さんの作品です。
この『竜の眠る星』は、ちょっぴり頼りないけど優しいお人よしのジャックと美しく万能なエレナ、2人のロボットが主人公の物語です。 → ジャックとエレナ

時は24世紀。NYの街。探偵を営む2人はある依頼を受け、“竜王星(セネツネワ)”へ旅立つ。そこは、恐竜と人類が共存する太古の地球のような星だった。2人を呼んだモニークは王族の娘。敵対する国の王を殺してほしいと依頼してきたのだ。
次第に明かされていくモニークの出生と、そこに絡んでいたエレナの封じられた記憶と過去。物語は切なく、ドラマティックにすすんでいきます。
どんなにつらく苦しいことがあっても死ぬことができないロボット達。人間が生み出した業を背負い、生きる意味を、存在の意味を求めていく・・・“生命”と“心”をとても感じる作品です。

こう書くと重たく感じてしまうかもしれませんが、心配ご無用☆?!
たちまち世界にひきこまれてしまいます。
そしてなんといっても絵がキレイ!どうしたらこんなにキレイな絵が描けるのでしょう。。。
ストーリーも素晴らしいし、心に響く世界だと思います。
私の中で、一番好きなマンガ家さんと言っても過言ではないかもかも♪(聖千秋さんも好きだけど!)
この、「ジャックとエレナ」シリーズは、他にも短編作品があり、どれもオススメです。もちろん、他の作品も奥が深くキレイで素晴らしい。『月の子』や『輝夜姫』も大好きです。

本当に好きなんですが、「ここが素敵」となかなかうまく書けないので、どなたかよく知ってらっしゃる方、いらっしゃったら教えてくださいね♪

 <おまけ>
若かりし頃のジョニー(今も十分若いけど)がエレナに見えて仕方のない私です。
性格うんぬんは置いといて。。外見だけど・・・似てる~~~☆!!
   エレナ?!      やっぱりエレナ?!

でもジョニーは誰かに似てるって言われるのがあんまり好きじゃないみたいで。。
なのでここは、エレナがジョニーに似てるってことで♪
(でもエレナも「オレはオレ☆」っぽいからなぁ~

清水さん、バレエがお好きだそうで、コミックの巻末などにちょこちょことバレエダンサーのイラストを載せてらっしゃいます。これが又とってもキレイなんですよね。そしてもちろん?!フィギュアスケートもお好きみたいで。。。ジョニーを描いてくれないかなぁ~~!ジョニーも清水さんのツボだと思うんだけどな!なんて思う私。 
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『サイファ』

2005-09-02 05:30:16 | 本部(間、切ってね)
水曜日、まるちゃんから、「今晩、BS2で『成田美名子』(マンガ家さんです)の特集あるよ」と連絡が。偶然にも(?)5月頃、私は成田さんの作品を買っていました。それが、『CIPHER(サイファ)』。

実はこの作品とは、中学校の時に出会っています。でも、全巻読むことなく挫折していました。理由は、2つ。『サイファ』を貸してくれてた子と中学卒業してから学校が変わり会えなくなった。途中から話が(私には)難しくなり、「わかんない」と思って自分で買ってまで読もうとは思わなかった。
あれからかなりの年月が経ち、偶然手にとる流れと機会があり、ちょっと立ち読みしたらたちまち世界にひきこまれ。。。そのまま勢いで全巻購入しました。

何がおもしろいって、それぞれの登場人物の個性とキャラクター。そして、見事な心理描写です。なんてことない、でも、人間らしい、ホントに誰もが思って感じて抱いているような人間くさい感情にあふれているんです。
そして、たちまち成田さんの作品のファンになり、一つ前の作品『エイリアン通り』も続けて全巻購入。これもやはり期待を裏切らない、いえ、期待以上のおもしろさでした!!ほんとに心があふれている作品だと思います。

大人になってから読むと、いろんな気持ちがよみがえるしあふれるし、子どもの時とは又違った思いを感じることができておもしろかったです(中学生の時理解できなかった自分をフォローするやつ・笑)。そして心がとても潤ったように思います。再会できて、ほんとに良かった。

特集では、成田さんがこの作品を描いていくうえでの裏話を聞けました。『エイリアン通り』を描いたあとに、あるファンの女の子がいじめを苦に自殺したそうです。遺書の中に、自分の棺に『エイリアン通り』を入れてほしい、と書いてあったと聞き(少し、いじめの話も出てくる)、とてもショックを受けたそうです。作品を世の中に出すことによって、その影響力がどんなに大きいかということに初めて気づき、そしてなぜ「生きぬく」作品を作らなかったのか・・・と、後悔したそうです(その後悔は今も心に残っているそうです)
そして、次の作品『サイファ』では、何が何でも生きていく作品にしようと、決意されたとか。。。過酷な試練を次々と与え・・登場人物達は悩み苦しみながらも、素晴らしい時を、人生を、過ごしています。

・・・ちょっと気分を変えて、私がこの作品を再び手にとったきっかけは。。。舞台がアメリカなんですよね。そう、ジョニーの国。
NYが舞台になっている作品で、アメリカの生活がとてもリアルに描かれていて、興味津々!おもしろい!!(ジョニーとはかなり時代が違うけどね~~。ジョニーはこの頃まだ赤ちゃん?!)
なんだかジョニーの生活を垣間見たような(だから時代が全然違うって★)、そんな気分を味わったりして。。アハッ!

でも、ほんと、いい作品ですよ。大好き!
まるちゃんがこの作品のことをどうまとめ上げてくるか?!これはみなさん、乞う御期待ですよ。今後のまるちゃんのブログに要注目です♪なんて書いたらまるちゃん、書くって決めてるわけじゃないかもしれないのにね~~困っちゃうよね。お詫びにブログのタイトル考えといてあげたで(笑)! → “『サイファ』と私”

<おまけ>
日本とアメリカでは体温計の表示が違うらしい!日本の38度がアメリカでは100度くらいなんですって!!(今もかな?なんせ20年くらい前の作品なので)
ってことはですよ。ジョニーもこんな会話をしてるのかな?
 「今朝起きたら熱が100度あったんだ。でも朝食食べたら平熱に戻ったよ」
治るの早っ!でもすぐ元気になってよかったね、ジョニー♪
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『そらいろのたね』

2005-08-27 10:39:39 | 本部(間、切ってね)
昨夜、スタジオジブリの「猫の恩返し」を見ました。
この作品は宮崎駿監督の絵ではないので、「録画は、ま、いっか~」と思いTVを見ていたら。。。
ジブリ夏休みSPだったらしく、ジブリ美術館で上映している短編映画「それいろのたね」の映像が!!
あ~~~~★録画しとけばよかった~~~~~

この『そらいろのたね』は、こんな絵本です。 → ゆうじはきつねと交換こしました
最後にきつねがのびちゃうのが私はなんとなくかわいそうな気もするんだけど、単純に、そらいろのおうちがどんどん大きくなっていくのがとってもおもしろい。子ども達も夢中になって、絵本の世界にぐうぅっとひきこまれていきますよね。
この作品、宮崎監督がぜひ映像化したいと申し出て、映像化が実現したそうです。4月にジブリ美術館に行った時は、「トイ・ストーリー」などで有名な“ピクサー”の短編映画を上映していて、宮崎監督の短編作品は観ることができなかったんです。昨日TVでだけど初めて“動く「そらいろのたね」”を観ることができ、ますますこの作品が大好きになりました。

さてこの作品は、作・中川李枝子さん、絵・大村百合子さん(のちに山脇さんに名前が変わってます。ご結婚されて、かな?同一人物ですよね?絵が同じだからそうだと思うんですが・・・どなたか知ってらっしゃる方教えてください♪)のコンビの作品。『ぐりとぐら』でお馴染みの方たちで、私はお二人の作品がとっても大好きです。 → ♪ぼくらのなまえはぐりとぐら

5月頃だったかな?『おひさまはらっぱ』という短編童話集を買いました。
おなじみのキャラクターも登場して、とってもかわいくて楽しい話ばかりです。
どこか懐かしいような・・・でもワクワクもして、ホントにおひさまがサンサンと輝いているような晴れ晴れとした気持ちに包まれます。あ~もっと早くこの本があることに気付いとけば、子ども達に読み聞かせできたのに~★幼稚園で勤務している時は時間に追われ、離れてちょっと時間ができた時にたくさんのいろんな楽しい本に出会って・・皮肉だにゃあ。(←あ!猫の恩返し風ににゃってしまったニャア!)
たくさんの子ども達が、この本に出会えるといいな

「猫の恩返し」。実はあんまり期待せずに見たので、予想以上におもしろかった!
最後はちょっと、あっけなく終わってしまった感もあったけど、「耳をすませば」が大好きなので(ちょっとこっぱずかしい作品だけど、爽やかで好き!そして私にとってはとても大きな意味も持つ・・主人公しずくが模索しながら自分の原石を磨くあたり。。。)、「耳を~」の音楽が随所に流れてくるのも嬉しかったです。 
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被爆から60年

2005-08-06 18:54:42 | 本部(間、切ってね)
今日は8月6日。広島に原爆が落ちた日だ。
今年で60年。
月日の流れから、どうしても離れうすらいでいく人々の意識と、
決してそうなってはならない重たさが反比例し、つらい。
今、広島でさえも、4割の学生が8月6日を知らないそうだ。
かく言う私自身も、うすらいでしまいがちな一人なのだけれど・・・。

私がどうしても忘れられず、今でも重く心に残っている絵本がある。
それは、小2の時、母が買ってきた。
言葉も何も無く、絵だけの絵本、『ピカドン』。

平和な広島の朝の光景。そこへ一瞬の閃光と衝撃が襲いかかる。
一転、見るに耐えない悲惨な絵が容赦なく続く。
皮膚がただれ、指先からぶら下げてさまよう人々。
目がとび出てもなお、生き、苦しむ人々。
閃光を浴び、そのまま“消滅”してしまった人々・・・。

母は、この絵本を見せたとき、ただ一言、
「ピカッと光ってドンッときたのよ。
ただそれだけで、それだけの言葉でたくさんの人が死んでしまったのよ」
と言った。

私は泣いた。弟も泣いた。大泣きだった。
こわくてこわくて、悲しくて悲しくて・・・。

どうしてこんなこわいものを見せるの?!と思ったりもしたが、忘れられず、
時々自分で絵本を広げ、その度にこわくなり、泣いていた。

この絵本は、私に大きな影響を与えてくれたと思う。
出会って良かったと思っている。
小学生のお子さんがいらっしゃる方は、是非、是非、
静かにこの絵本を渡してほしいと思う。
どんなにこわくても、どんなに泣き喚いても、
それは子どもにとって、必要な経験なのではないだろうか・・・

・・・この絵本は、今でもあるのだろうか?
えらそうなことを書きながら、探せばいいのにこわくて探すことができない。
今の方が、私は卑怯で弱虫だ。
大人になって、何かできることがあったかもしれないのに、
何もしなかったように思う。
幼稚園で、子ども達にもっともっと伝えていけたかもしれないのに、
そのチャンスが私にはあったのに、それをしなかった自分が悔やまれる。
年齢的に“戦争の悲惨さ”を理解させるのは難しいかもしれなくても、
“何か”心に残るものを、忘れてはならない思いを・・・

書くことで何かが変わるわけではないと思うけど、
ただのきれいごとかもしれないけど、
私なりの思いを綴ってみました。
最後に、月並みだけど書かせてください。
世界平和。心からそれを望みます。
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本物の「綺羅星」

2005-07-26 13:42:36 | 本部(間、切ってね)
『綺羅星波止場』を読んだ。
結論から言うと、とても素敵な本だった。

この本との出会いは、うぐいすさんという方に紹介してもらったことから始まる。
「長野まゆみさんという、とても絵的で透きとおったイメージの文章を書く作家さんがいるよ」
最初にこう聞いただけで、とても惹かれた。
(こちら、うぐいすさんのブログ内での長野さんブックレビュー・必読です→

たくさんの作品が出ているので、どれから読もうか悩んでしまったが、うぐいすさんが、「『綺羅星波止場』は短編集で読みやすい」と書いておられたので、この本を選んだ。

・・・なんて綺麗な言葉達なのだろう!

一つめの話から泣きそうになった。
私には、つい、先を読み急ぐため、目を急いで走らせる癖があるのだが。。。
こんなにも一つ一つの言葉をかみしめながら読んだことはないかもしれない。
素晴らしい世界だった。

そして、読んでいると、誰もがすぐに心に留まると思うのだが、登場人物の名前がとても印象的で、ハッとさせられる。
ちょっとやそっとでは思いつかないような名前なのだが、違和感は全くなく、この世界ではそれ以外は考えられないくらいだ。

 ・・・ 灯影(ひかげ)  垂氷(たるひ) 月彦
   銀色   黒蜜糖   星(しょう)   ・・・
 
どれもとても美しい。

『綺羅星波止場』に収められている作品の題名を紹介させていただこうと思う。
素敵な言葉に、思いは駈け巡り、心は飛んでいくはず・・・

  ・銀の実
  ・綺羅星波止場
  ・雨の午后三時
  ・レダの卵
  ・耳猫風信社
  ・黄金の釦(ボタン・ドール)
  ・月夜の散歩
  ・銀色と黒蜜糖

私はこの本を昼下がりに読んだ。たたみの部屋で。
窓をあけ、すだれをおろす。夏の風に身をおき、少し汗ばみながら・・・
せつなさと心地良さとが入り混じり、それは、私にとって、
本物の「綺羅星」をつかんだような時間だった。

今度は夜・・・月明かりの下で読もう



   お知らせ   
ブックマークに、うぐいすさんの「うぐいす日記」を貼りました。
とても楽しいブログです。世界も広がっていきますよ!

追伸:うぐいすさん、ありがとうございました

コメント (3)
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