TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

今日も三河の自然を染めるのです

2024年02月29日 | 私の棉と織物

今日は曇天となり染め作業を始めた。

雨天の竹島は静かだと言うより寂しい

”雨は降る降る♪”

太陽が射さず海に映る島の影も薄く

憂に満ちた竹島の景色も好きだ

そんな竹島で今日は三河の草を染める

竹島の芝生も枯れた風景だが

枯れ芝生にも根元には春を待つ緑が早くも潜んでいる

 

そんな草色を今日は染めてみよう、

生徒のOosukaさんが

「この色を染めたいのよ」

と言って先日に煮出したミカワ苅安の煮汁に浸けた

 

その糸を銅媒染の液に浸けると

おー!色が出たぞ!

毎回どのようになるか期待と不安のひと時であるが

今日はよく出てきた。

三河の土地で三河の草を染める

こだわりの一品がここに姿を現したのだ。

 

Oosuka さんのもう一品の注文は鉃媒染の色だが

これも、鉃媒染液に浸ける時に緊張が走る、

どうであろうか!、ナムハチマン!

おー!出てきたぞ!

良くぞ出て来てくれた!

糸に苅安の色が鉄に反応してくれたのだ

浸けては絞り空気に晒す を繰り返し

微妙に色素が変わって来る

良いぞ!良いぞ!

思い通りに自然が反応してくれたのだ

なんとも、痛快で楽しくて堪らないひと時だ

 

クラフトセンターの玄関に干された自作の綿糸に

ミカワ苅安で染めた糸が干し出された。

それを眺めながら一人ほくそ笑む私であった。

 

 



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