今日は敬老の日だが若者の姿が目立つ竹島です。
台風による塩害で萎れた綿の木が心配だがまだ水で洗えないのです。
朝から手織り体験の申し込みが続いて、空いている織機の準備が
追いつかず焦り気味でしたが、
2台の織機の支度ができたので早速2人のお客様の機織り開始です。
スタッフから織物と組織の説明と、織機の構造と扱い方の
説明を受けながら機織りが進みます。
「上か下か分からない」
ということでシャトルが右ならヘルドは上と覚えてください、
の説明に
「なるほど」
それか、緯糸が通る度に経糸が交差していることを確認してください
「なるほど、この方が技術的だわ」
「手織りは面白い」
「織れて来ると嬉しいです」
最近は物作りを体験することを旅行の目的にする若者が増えています。
昨年の旅行は陶芸だったりガラス工芸だったりして、
今年はそれを載せる手織りのコースター作りを楽しむのです。
今、あなたが織るスピードは1分間に3本か4本ですが、
昔から正確に早く織る職人が優遇され、チャンカラ装置を発明されたり、
生産性を上げる努力が続きました。
それをより早く生産する自動織機を発明したのが豊田佐吉さんです。
その発明のおかげで生産性が上がり日本は繊維王国になり
ガチャマンと言われた時代もありました。
現代では1分間に数百回転もする織機も現れました。
しかし、世界中で高速織機を使って大量生産を始めたので
商人は外国から織物を買い集めています。
その結果、日本から織物業が消え去ろうとしているのが現実なのです。
それではいけないと日本の織物を見直そう、
日本人の作って来た織物技術を知ってもらおう、
ということで三河織物の原点の棉作り、糸作り、織物作り、
を体験してもらっているのです。
などなど、
織物談義が続くうちにコースターが出来上がってきました。
「できたー」
「すごく楽しかったです」
「もっと織っていたいわ」
と、嬉しいコメントをいただきました。
コースターの完成を記念撮影をしました。
おめでとうございます。