新しい作品はアルパカ(獣毛)糸を使ったストールの
企画書を作り実際の糸番手と筬の密度を検討してスタートOKと
言うことで整経が始まったtugeさん
Tuge さんは三河木綿のベビーや寝具の専門メーカー三敬(株)の社員だが
社員研修と商品企画の為に今回は木綿の商品に対する羊毛獣毛の糸を
学んでいただく企画である。
チーズに巻かれた糸が、整経台に巻かれた時ではカラーや糸質が
ぐっと変わって意外な色合わせとなって現れて来ると、
織り上れば化けそうな雰囲気の色合わせとなって来た。
「良い感じになりそうなデザインだ」
「そうですか、嬉しいです」
値段の高い糸だけに”一生物”を作る気で作業は始まっている、
長い緊張の時間が続く、
お洒落に対する心と度胸は女性には勝てないと常々思うが、
多分、男性に比べれば作品に対する想像の時間は遥かに多いと想う
一本一本糸が整経されて来るたびに現実を帯びて来るのが
この作業の醍醐味でもある。