急に寒さに襲われて 冬の到来を感じた
冬の到来は人間に守りの本能を目覚めさせる
そんなことを感じさせたのが田中さんのこの作品だ。
自らの作品の編み籠に狸のボアーをかぶせて
それに合わせたこのワッフル織りのショールだ
羊毛を色分けしてワッフルで織ったのである
センチ4羽の筬を使ってザックリと織って
しっかりと縮絨仕上げをした作品である。
尾根の部分の糸が引っかかる恐れを縮絨させることで
毛羽立ちが絡み合いそれを防いでいる
2cmに及ぶワッフルの格子が圧倒的なボリュームを産んで
男性的な作品となったが、これを都会の中で纏うことを思うと
心躍る想いである。