21号台風も無事に過ぎた
本当に何事も無くて良かった。
伊勢湾台風を体験した私としては当時の惨状を想いだした。
925hpを維持したままゆっくりと北上してくる台風21号、
進路の右半分に入り大潮の満潮と暴風にさらされたら
竹島クラフトは高潮に流されてしまう
”窓は破られて織物道具は流されてしまうだろう”
私は数年ぶりに織物道具を運び出した。
北緯28度45分 東経134度20分の位置に達して進路は北北東だ
気象庁の予想進路では台風の左側に入るのだが
如何にせん進路予想円が大きすぎる。
と言ううことは北にある高気圧の動きの予想が出来ていないのだ。
米軍、台湾、香港、韓国、ヨーロッパの気象台の予想進路も
日本の気象庁と似たようなコースであった。
つまり 竹島は台風進路の左側に入る予報であったが
しかし20%〜30%は油断が出来なかった。
私は織機の運び出しを決意した。
無事台風は遠州灘を通過して行った。
そして、次の日は台風一過の青空であった。
(ここまで波が上がった 後には海藻が打ち上げられていた)
(台風は去ったが松の葉がねじ曲げられる程の強風が吹く)
温暖化に伴いこれからは超巨大な台風の襲来があるという
アメリカでは巨大ハリケーンの接近に避難する車で道路が渋滞するが
日本では避難勧告を受けた人以外は少ない
これは西方に向かって幌馬車で開拓と侵略をして来たアメリカ人と
農耕民族の家を守る日本人との違いなのだろうか と、
織機を運び込みながら私は思った。