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TAKE-LOG 竹ログ

鳳来寺山

心筋梗塞を患って登山を諦めていた妻が山へ登るという

夢にまで見ていた登山であった。

何処へ行こうか、

そうだね無理は禁物だから緩急の無い同じ調子で登れる山で、

登山再開の意味を含んだ山を選んだ。

そして選んだ山は鳳来寺山!だった。

 

大河ドラマ ”どうする家康ツアーズ” に出演のお礼参りとなった。

徳川家康の母於大の方が松平家臣に三河木綿を広めたことで

三河木綿の綿と手紡ぎと手織りのシーンを幸田町深溝の松平家臣の家から出た

江戸時代製作の手織織機とその作業が出演のきっかけとなったようだ。

 

そんな意味を込めて鳳来寺山登山がはじまった。

私が高校生の遠足の時は国鉄本長篠駅で軽便鉄道田口線に乗り換えて

鳳来寺駅で下車すると門前町を歩き始めた。

今日もかつての鳳来寺駅跡から歩き始めた。

(当時の鳳来寺駅は観光客でごった返していた)

 

今は静かな門前町だ。

いい雰囲気だ♪、玩具箱をひっくり返した様な作り物の遊園地よりいいね!

すみれの花咲く頃♪

歌が出る程のどかな道をゆく

半分白くて半分紅い花が 花桃だろうか

珍しい桃の木を立ち止まり眺め身体を慣らしていく

 

緑の向こうに古民家が見える

街では味わえない様な静けさが値打ちなのだ

 

石臼だ!公園にある変な彫刻オブジェより歴史と生活感のある温かみが嬉しい

秋葉道の分岐点だ。ここを行けば故郷へ行けると思うと嬉しい

 

橋の欄干雰囲気満点で以前硯の職人さんがいたお店が懐かしい

 

ついに登山口までやって来た、いよいよここから石段登りがはじまる

まだ緩やかな傾斜で石段の間隔も長くゆっくりゆっくりと歩く

 

数百年の時を生きる傘杉に生命力をいただく気持ちだ

 

石に刻まれた俳句に当時と同じ時を共有する想いに感動

 

仁王門が見えて来た。その前に林間に座す仏に参る

仁王様に睨まれて 見上げ立ちすくむ自分がいる

私、最近真面目なんです

あなた!よっぽど悪い事してるのね!

💦ごめんなさい なんてね

 

いよいよ石段が急となって来た

ここから私達の呼吸と足の刻みを実践する

四段上がっては止まって2呼吸😅

石段に 「イタチの糞みたいだよ」

猪や熊に注意が出てないので安心な登山が出来てる

 

いよいよ急になって来た

2段上がって止まり一呼吸に変わる

 

上から見下ろす石段は急な崖の傾斜である

 

現存するお堂を見上げ一呼吸 過ぎた時代の空気を丸ごと吸い込む

 

一輪落ちた椿の花に我が身を重ねて歩く 生きる

 

シダの葉裏の緑の光に生きる証をみた

石段の刻みも急で狭く足運びに要注意で

一段登って止まって二呼吸 一段登っては止まり二呼吸、

やっと本堂の屋根が見えて来た。

 

1316段の道標が見えて今日の目標を達成

 

四年目のお参り 心筋梗塞を患い命あって今日のお参りを感慨に耽る

 

今日の登山の目標である、於大の方の木造にお参りして

どうする家康ツアーズが無事放映となったお礼を込めてお参りをした。

 

見晴らし堂から眺めた三河と三河湾の向こうに渥美半島

 

地球の芯から火山活動で盛り上がり天竜川の流れも変えてしまった

鳳来寺火山の証の屏風岩だ。

 

登りたくなる岩? 今度来た時は元本堂のある頂上まで上がりたい

 

あー、疲れたけど気持ちいい

目的達成の満足感は仕事とは違うものがある

於大の方が家康誕生を祈願した東照宮にお参りをする

東照宮には家康が着けたと同じ鎧兜が展示されていた

今日は東照宮で目標達成です

歩き終わって靴を眺めると あれ!綻びが

これからは登山靴を履いて歩こう

 

門前まで下山して来た。

後から来た人に追い越されても自分の歩を変える事もなく

ひたすら歩く喜びを知った。

往年の駅があった登山口まで戻ると

また徳川家康がいた

こまった!どうする家康


蒲郡市の観光の中心地竹島海岸竣成苑内にある竹島クラフトセンターの主人が投稿するブログです。

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