アパッチ蹴球団-高校サッカー篇:project“N”- 

しばらく自分のサッカー観や指導を見つめなおしていきたいと思っています。

試合に優劣があるのか・・・?

2009年01月26日 14時14分34秒 | サッカーの謎
新チームになってから、
チームの人数は40人を越えるようになった。
練習試合に行っても、
1試合フルで出場する選手は多くはない。



もちろん、
全ての選手が同じ時間出場できるようにできればとは思うし、
可能なら全ての選手に1試合70分のゲームは経験させたい。



ただ、
相手チームの人数やグランド使用可能時間の関係もあり、
なかなか理想的なスケジュールでまわすことはできてはいない。
ほとんどの選手は30分だけとか、
少ない場合には30分以下の場合もある。



昨日も練習試合をさせていただいたが、
お伺いした学校の先生の御好意で
『3チームでどうですか?』
という提案をいただいた。



『そうすれば、選手の出場時間も増えるでしょう』
その気遣いが嬉しかった。



最後の方はグランドの関係もあって、
『B戦は20分で』ということだったが、
『人数を減らして、9人制にすれば、
 選手も沢山ボールを触れるし、
 運動量も確保できるでしょう』
という提案までしていただいた。
本当に有難かった。



そういった対戦チームの先生によるお気遣いがあったにもかかわらず、
選手達は長い時間の試合になることに対するストレスや
だらけた雰囲気をちらつかせていた。



試合をしていない時間は
トレーナーの方にトレーニングをお願いして、
自分は試合に出ている選手の様子を観察し、
時には外からコーチングしていた。



いわゆる2試合以降の試合に出ている選手達の様子が
いまいち集中しきれていなかったり、
コートの外でトレーニングしている選手達が
狙いをもって、試合に繋がる練習をしているとは
感じにくくなってきたので、
きつめの口調で選手達には自分の考えを伝えた。



「負けていい試合なんかない」
「消化試合なんかない」
「常に狙いをもって、気持ちを入れてプレーする」
「そうすれば、たとえ負けたとしても、何かが残る」
「今日の試合が次に繋がる」



サッカーは上手い選手だけのものではない。
技術的に優れている選手だけでチームが構成されているわけではない。
下手でもいい。
弱くてもいい。
常に狙いをもって、気持ちを入れて、プレーする。



できれば、
相手との駆け引きを楽しめるように。
ボールとの関係を楽しめるように。
味方との連携を楽しめるように。



サッカーの本質や楽しさは
一部の才能のある選手に与えられた特権ではない。
サッカーを選んだ全ての選手が手にし得るもの。



出場時間に長短はあるかもしれないが、
出場した試合で
選手達に何かが残るようにできればと思う。



昨日の練習試合でお世話になった
都立北園高の先生の心遣いに感謝したい。



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