中盤の集中打で逆転勝ち

　行ってきました神宮球場。14安打10得点の大勝で、当面のライバルスワローズを撃破。勝率も5割に戻して、スワローズとのゲーム差は3.5。今年こそ、今年こそ、Bクラスから脱出し、クライマックスシリーズへの進出が現実味を帯びてきましたよ。

チーム	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
カープ	0	0	0	0	1	3	5	1	0	10
スワローズ	0	0	0	1	0	0	2	0	0	3

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　先発の前田健太は95球を投げて、5安打3四死球8奪三振で3失点。特別良かったわけでもなかったと思いますけど、丁寧に投げていたという感じでしたかね。失点した回以外はほぼ完璧だっただけに、失点シーンがちょっともったいなかったという印象でした。でも打線の援護もあり、要所要所を締めて試合を纏め上げました。
　これでハーラートップタイの12勝目。ここのところ勝ち星から遠ざかっていましたけど、けして試合を壊していたわけではありませんでした。やっぱりカープの大黒柱はマエケンをおいて他にありません。今後もこの調子で、チームを引っ張っていってもらいたいですね。

　マエケンの後を受けて、8回は横山、9回はミコライオが共にパーフェクト。終盤点の取り合いのようになりかけたのですが、危なげなく、しっかりと試合を締めてくれました。
　最近は横山、河内といった、故障で離脱していた人たちが復活して活躍しています。なかなかサファテの調子が上がってこない中、今村とミコライオの負担を少しでも軽減してくれると助かりますね。
　ミコライオは調整登板でしたかね。今日のMAXは155km/hでしたけど、そのボールの威力は段違いでした。頭上を越されそうな当たりを、長身を活かしてピッチャーゴロにしたのも見事でしたね。観ていて面白いピッチャーです。

　打線は14安打4四球で10得点。序盤はスワローズ先発の石川の前に、チャンスはつくれども後1本が出ないという感じでしたが、中盤の集中打で一気に試合をひっくり返しました。点は取れませんでしたけど、序盤からそれなりに球数を多く投げさせたのが効いたかもしれません（5回途中で降板するまでに、110球なげさせましたからね）。
　同点打の菊池、勝ち越し打の石原、ホームランを打った梵に天谷と目立った選手もいますけど、打点を挙げた選手が7人いたことからもわかるように、今日は本当にみんなが打って、しっかりと打線がつながったということに尽きますね。特に7回表は2本塁打が飛び出しましたけど、本塁打の後も淡白にならず、しっかりと追加点を奪っていったのが大きかったと思います。まあ、スワローズが炎上した押本を代えなかったこともありますけどね。

　そして大量点に貢献してくれたのが、スワローズのレフト・ミレッジでした。5回表の同点につながる赤松のレフトフライの落球（これはエラーになりましたが、ヒットでもよかったと思います）に始まり、6回表の石原の勝ち越しタイムリー2ベースに、8回表の堂林の2ベース（これは限りなくエラーに近いプレーでした）。これらはみんな、上手いレフトならアウトにできていたかもしれないプレーでした。きちんと処理した打球でも、ボールの追い方がフラフラとしていて、危なっかしいことこの上なし。レフトってプロなら誰でもそこそこできそうな気がしますけど、1シーズンを通して考えると、結構失点に響いてきそうですね。
　カープも外野守備はそれなりに良いけど、内野守備は今ひどいことになっています。勝率5割で3位を目指すなら勢いだけでも良いかもしれませんが、やっぱり安定して勝って貯金を作っていくためには、守備の乱れは無視することのできない要素ですね。

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　正直、私が観戦した試合は、カープの勝率があまり高くないのですが、まったく気持ちのいい快勝でした。ここまで良い試合は、生観戦では初めてでしたね。うひょー。

　カープはジャイアンツとドラゴンズにはなかなか勝てないのですが、その分タイガースとベイスターズを叩いて挽回しています。と、なると、このまま3位をキープするためには、やはりスワローズ戦がポイントになってきます。幸い、今カードを含め、今後もスワローズ戦には表ローテがぶつかることになりますので、しっかりとカード勝ち越しを積み重ねていってもらいたいと思います。
　まずは明日の野村ですね。野村ならロースコアに抑えてくれるのは間違いないでしょうけど、得てして大量得点の翌日は打線が沈黙しがちです。寝ぼけたような攻撃にならないよう、しっかりと野村を援護してやってもらいたいですね。