IBUSHI GALLERY 瓦廊

兵庫県伝統的工芸品『淡路鬼瓦』指定窯元 株式会社タツミのブログ

運を掴み取る

2007年05月31日 | 瓦廊 TATSUMI
今にも飛び立ちそうな迫力と細かな作り。 これを間近で見られたお客様は、一様に驚かれます。 鷹といえば、勇猛で威厳のある姿から鳥の王者とされています。 昔から狩猟の神、または山の神の使者とも言われてきたそうです。 また、長く鋭い爪で獲物を捕らえることから 運をつかみ取るとされ、縁起ものとされてきました。 「一富士 二鷹 三茄子」と言われるように 初夢で見ると最も縁起が良いとされるものの . . . 本文を読む

いぶし銀、その色の秘訣

2007年05月30日 | 工場の仕事
吐土(はけつち)。 瓦を形作り乾燥させた後、窯に入れる前に行う、 淡路いぶし瓦にとって重要な作業の一つです。 土を細かく砕いたものを水で溶き それを白地にまんべんなくかけていきます。 濃さの加減が焼き上がりに大きく影響するため 吐土の具合は熟練の職人によって見極められます。 その後再び乾燥。 鬼瓦工場では、全て手作業で行われるこの作業。 地味ではありますが、焼成後の淡路瓦特有の色艶 . . . 本文を読む

バラで彩る

2007年05月29日 |  >いぶし花器
角柱の花器にバラを生けました。 バラはヨーロッパでは昔から特別な花として 人々に愛されてきたそうです。 洋花の代表とも言える花ですが、いぶし瓦の花器に生ける事で 和の空間にも取り入れやすくなります。 花を選ばない。どんな花も引き立てる素材。 それがいぶし瓦です。 ランキングに参加しています . . . 本文を読む

瓦の波

2007年05月28日 | その他瓦の事
淡路島にはこのように瓦を積み上げたオブジェが沢山あります。 瓦屋や町の施設はもとより、個人のお宅でも見られる光景です。 島民には見慣れた光景ですが、観光のお客様にはまだまだ 新鮮なもののようですね! 見る角度や光のあたり具合によって様々な見方を楽しめます。 淡路島へお越しの際には、こんな瓦の使い方にも注目してみて下さい! 今回の写真の所在地は、南あわじ市阿那賀伊毘という町です。 南 . . . 本文を読む

恵比須・大黒 巴瓦

2007年05月26日 |  >七福神
別注の巴瓦完成しました。 恵比須様と大黒様の顔入りの巴瓦です。 七福神の中の神様で、商売繁昌、五穀豊穣など財福をもたらす 神様として有名ですね。 鬼瓦や、置き物としてもよく用いられます。 恵比須様 大黒様 鶴、亀、鷹、鯉など常時取り揃えておりますが、 このように他の飾りや、家紋、御自身の名字など 好みのものを入れる方もいらっしゃいます。 種類豊富な淡路いぶし瓦の世界。 すべて委ねてい . . . 本文を読む

唐獅子の復元です

2007年05月25日 | 飾り瓦について
以前御注文頂いた、古瓦の復元の仕事です。 御依頼主は、ある施設の和風庭園に飾られていた獅子に 一目惚れ?したそうで、どうしても同じ形の物が欲しい とのことでした。 弊社で取り扱っている唐獅子も色々見て頂いたのですが、 やっぱりこれが良かったそうです。 他とは違う、ちょっととぼけた表情で、愛らしい獅子が 魅力的だったのでしょう。 制作するにあたり、資料がほとんどない状態だったので、 鬼 . . . 本文を読む

御所鬼(唐破風用)できました!

2007年05月24日 | 鬼瓦、鬼師について
本日の別注鬼。 これも鬼瓦の一種で、御所鬼と呼ばれる形です。 大きさは高さが尺八寸ですから、約55cmくらいです。 一般家屋に使われる鬼に比べると大きなものですが その屋根にあったサイズなので、バランスよくおさまります。 唐破風、「からはふ」と読みます。 破風とは入母屋造りや切妻造りの建物の両端の山形部分の総称で、 唐破風とは、その山形の形状の一種です。 中央部分が連続して起り、左右の軒先に . . . 本文を読む

いぶし瓦でお出迎え

2007年05月23日 | 瓦廊 TATSUMI
もう一つ鳥取のこと。 偶然発見したいぶし瓦です。 歩いていて目に止まったいぶし色。 気になって近付いてみると 見た事のある「ようこそ ようこそ」文字。 弊社鬼師の作成した立て看板に、 ここ鳥取で偶然出会いました。 屋根は色瓦で統一されていましたが、 地上でのいぶし瓦の存在感は抜群でした! 様々な出来事が重なった上での よもやの産物との出会いでした。 地元鳥取の工務店さんが . . . 本文を読む

鳥取県河原町

2007年05月22日 | 日本の町並み
昨日に引き続き鳥取の町並について。 私が二日間滞在した、鳥取市河原という町は 特に観光地という訳ではありません。 統一感のない町が増えている日本において、 ここ河原とその周辺の町の見事なまでの景観に 感服しました。 色は違いますが石州の赤、黒の和瓦、昔ながらの木造住宅が 点在し、新しい家屋も景観を損なわないようにと 住民の方々の気持ちの感じとれる町並でした。 このような蔵のある . . . 本文を読む