すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

しょっつる鍋(もどき)

2007年12月26日 | 手作りあれこれ
コメントに「今年はハタハタ食べ損ねた~」と書いたら、何故かスーパーにハタハタが売ってました。
これは私に食えと言っているな~と即購入(笑)

ちょうどこの間「たべごろマンマ」という番組でしょっつる鍋を取り上げていたので、それに習って本格的にしょっつるを使ったしょっつる鍋にしようかと思ったら、こちらではしょっつるって売ってませんでした・・・ガビーン

まぁいいや(←明らかにB型の性格)

冷蔵庫をあさるとナンプラーが出てきた。
しょっつるもナンプラーも魚醤と呼ばれるお魚を使ったお醤油。
材料がハタハタじゃないだけだし~似たようなものだし~とコレで代用(やっぱりB型・爆)

番組で見たように和風だしにお酒とお塩としょっつる代わりのナンプラー(不安なので昆布醤油も入れる)に具はハタハタと葱のみ

あっさりしつつもハタハタのダシが出て美味しいおつゆになりました

ハタハタと言えば思い出すことがあります
うちの父が屋根から落ちて入院していたときの事。
腰椎と背骨を骨折して暫く寝たきりだったので仕事が終わってから病院へ通う日が続きました。ほんの少し食事の介助をして、TVのカードを補充し、ポットと吸い飲みにお水を入れ、洗濯物を持ち帰る毎日。

寝たきりとはいえ、胸から上は動くのでそれほど大変なことは無かったのですが、あるとき父が「毎日は来なくていい」と言うのです。てっきり「大変だろうから・・・」という意味かと思っていたら、どうやら違うようです
隣の人が「いいね~お宅は優しい娘さんが毎日来てくれて。俺んトコなんで誰も来やしない」と言ったのを気にしてのようでした。

確かにその人のところに誰かがお見舞いに来ていたのは見たことがありません。

そんな或る日、向かいに新しい人が入院してきました。
年のころは父より少し上でしょうか。
とても仲の良いご家族らしく、私が行くときは必ずと言っていいほど奥さんか娘さん、時にはお孫さんまでいらっしゃいました。

父が入院していたのは整形なので、食事に制限はありません。
なので入院食で足りなければおかずなどは持ち込み可だったのですが、或る日、その娘さんが「ハタハタが出ていたから煮付けて持ってきたよ、お父さん好きでしょ」と手作りのハタハタに煮魚を出し、同じ病室の人に「骨が煩いですけど、どうぞ」と言って配ってくれました。

勿論ウチの父にも戴きました。
とっても美味しい煮付けでした。

そして見舞いの来ない隣の人にも・・・・

「ありがとう」と言って食べた隣の人は食事が終わると病室から出て行きました。タバコを吸いに行っただけなのかもしれませんが、ちょっぴり胸が痛んだ出来事でした。

そんな訳でハタハタを見るたびにあのおじさんは元気なのだろうか?とふと思い出してしまうのです