送電鉄塔の見える場所

稜線の向こうに消えてゆく鉄塔の列はどこへ続いているんだろう

苓北火力線 189-187号

2011-10-20 00:19:18 | 苓北火力線
前回の続きです。

190号から189号へは雑木林の間に巡視路が続いている。はっきりした小道だし傾斜も緩いし楽に行けそうだ。
あっさりミカン畑に抜けられた。冬の朝の陽射しを浴びて正面に189号と188号、向こうの山の上には紅白の187号も見える。

            

189号は若番方向からこちらへ登ってくる道の脇にあるようだ。楽勝~♪と思ったんだけど・・・なんだ、ここ。( ̄□ ̄;)

        

竹やぶだぁぁ。脚の外側だけは歩いて回れるように刈ってあるけど結界が塞がってる。500kV幹線の現役鉄塔でこの有様?
いままでにも怪しいのは何ヶ所かあった。205号や194号は丈の高い草や葛が茂っていた。木と違って草は伸びるの早いから・・・
ああ、竹も草だったか。ここって筍予防巡視の対象にはなってないのかな?

                         
                           南熊本宇土線18号にあった標識

竹林に隣接する鉄塔の敷地や送電線の下では「筍予防巡視」の標識を見ることがある。初めて出会ったときには笑ってしまったが
冗談ごとではない。春には筍ががんがん出る。1ヶ月もあれば20m近くを伸び切ってしまう。すぐにここみたいに薮になる。
だけど500kV鉄塔の周りでこの標識を見掛けたことはないな。電線の位置が高いから?問題ナシって訳でもなさそうなのに。

外側を3周くらい回って結界中心へ入れそうな隙間を捜した。見つからない。しょうがないので無理やり潜り込んで上を撮ってみた。
背中側の竹に体重かけて、目の前の竹を足で押して、やっとこれだけ開けられましたw

 

画像編集してて思い出した。これにもソーラーパネルが付いてたんだった。何の電源だろう?

巡視路はそのまま188号まで続いてるようだ。しかしそれを行くと車を置いてきた場所からどんどん遠くなるのでいったん引き返す。
188号へは反対側から車で行けるのが判っている。判ってるんだけどー、少々問題があるかも。さて、どうだろう。(´д`)

     

県道脇のこの鉄塔の存在は前から知っていた。でもねー、とある企業を囲む生垣の中にあるんです。入らせてもらえるのかなぁ。
どっちみち交通量の多い県道に路上駐車はできないので裏の農道に回って車を置く。畦道から県道に出られるかな、っと。あれ?
畦道が鉄塔の横を通ってる!裏側には九電の柵しかない。やった!!
文句も言われず鉄塔の下へたどり着くことに成功。うーむ、またも変な結界。真ん中に水路がある~( ̄▽ ̄;)



どうやら生垣のある会社の構内ではないらしい。柵があるにもかかわらず結界中心に立てるのは水路のおかげだ。ありがたい♪
それにしても、なんで水路を避けて竹林になってる斜面の上に建てなかったんだろう。前も後もここより高い位置にある。標高差は
少ない方がいいんじゃないの?きっと何か事情があったんだろうなぁーと、いつもの如く妄想を巡らせてしまうのでありました。



公園みたいなきれいな結界にピカピカつやつやの鉄塔。塗装したてだった。作業してるところが見たかったなー。

187号へ行ったのは1ヵ月ほど間が開いた2月の終わり。九州新幹線全線開通が目前で県内に浮かれた気分が漂っていた頃だ。

     

山の上は公園として整備されていて眺望が効く。ここまで来ると海岸線もはっきり見える。その手前に新幹線の高架が白い。
あの高架を越えると宇土半島に差し掛かる。八代海を眺めながら進むことになるだろう。楽しみだ(*⌒▽⌒*)

        

敷地の隅に立て札があった。テントを撤去した?鉄塔の中に住んでた人でもいたんだろうか。・・・ちょっぴり羨ましいかもw

     

ふと気になった。海の近いこのあたりで碍子の数っていくつだろう。数えてみたら39個。前に数えた時は30個前後だった記憶が。
どこから変わったのか確認してない・・・今更ながら調べたら220-206号が31個、205号が33個、204号からは39個になっていた。
碍子の数は基本的には海岸からの距離や大気汚染の度合いなどで決めるという。205号あたりって海岸線から20kmくらい?
それが境目だろうか。苓北火力線のルート上で初めて海が見えたのが206号だったから206号から増えててもいいようにも思う。
まてよ、206号から向こうの鉄塔はこちら側より後から建てられている。碍子数の違いは建設時期によるものって可能性もあるか。
何にせよこれから行く先は思いっきり海岸べりだったりする。もっと増えるかもしれない。気をつけて見ておかないと、いつの間にか
めちゃくちゃ増えてたりしてー (||| ̄▽ ̄;)

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sskr)
2011-10-20 08:43:35
いつも楽しく読んでいます。
真下からの鉄塔写真が綺麗ですね-。
僕も鉄塔を追って写真を撮りに行ったことがあるのですが、変なところに立っていたり、鉄塔の形がおもしろかったり、色々なことに気づきますね。
返信する
鉄塔も十人十色ですから (たぬ猫)
2011-10-21 06:59:57
遠くから見ているだけじゃ気付かないけど、そばへ行くと1本1本違ってて、だから全部見てみたいなんて思ってしまうんですよね( ̄▽ ̄)

ツイートもありがとうございました。わたしも更新通知が流れるように設定直しとこうかな・・・
sskrさんとは鉄塔以外にも共通の話題がいろいろありそうです。今後ともご贔屓よろしくおねがいしますねm(__)m
返信する
Unknown (Unknown)
2011-10-28 11:09:19
たぬ猫様
いつも楽しみに見ています
私もサブタイトルの「稜線の向こうに消えていく・・・」という表現のごとく。
私もあの山の向こうを見てみたいと思い、山を越えて見に行きます(車で)

先日「上椎葉弓削線」を追いかけて山都町(旧清和村)をうろうろしていたら
例の先端が赤い白杭には「上椎葉三池線」とありました。
その後椎原村まで行くと、表示は弓削に・・・。昔は弓削を通って無かったの?とかいろんな事を想像して楽しんでます。

ちなみに人吉方面の変な鉄塔ですが
人吉インターからフルーティーロードを通って水上村方面へ走ると何本もあるのを見ました。
返信する
情報ありがとうございます!! (たぬ猫)
2011-10-30 21:08:18
手元に「九州地方電気事業史」がまだあったので(今日が返却日でした。ラッキー♪)上椎葉三池線の件、調べてみました。たしかに弓削ではなく三里木変電所を通っていた時期がありますね!上椎葉から来た線路が三里木で三池行きと弓削行きに分岐してます。上椎葉弓削線が弓削変電所の手前で妙に曲がりくねってる理由はそれかぁー。
三里木変電所は1973年度末の系統図ではもう消えています。
線路名に三里木が出てこないのは通過点だからでしょう。今の九州電力になる前はそういう命名法だったみたいです。でも上椎葉発電所ができたのは九電になってからですよねぇ・・・分からん。


水上村の変な鉄塔って、もしかして烏帽子型鉄塔ですか!?goo地図の航空写真で見た感じでは四角鉄塔ではなさそうな・・・これは絶対見に行かなくちゃ!



返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。