送電鉄塔の見える場所

稜線の向こうに消えてゆく鉄塔の列はどこへ続いているんだろう

苓北火力線 192-190号

2011-09-19 14:04:25 | 苓北火力線
これまでは村はずれの里山をたどってきた苓北火力線。ここからしばらくは人里を通る。里とはいっても田舎だから、風景が
劇的に変わるわけじゃない。でも尋ねていく時の気持ちはかなり違う。前にも言ったけど、道路があるって素晴らしい!

  
      宇城クリーンセンターと並び立つ192号。右端は193号。手前に電線だけ写ってるのは南熊本宇土線。

苓北火力線192号はなにやらカラフルな建物に隣接して建っている。「構内になるのかな、下まで行けるかな?」と気になった。
行ってみると門の外側だし柵もないし、なんてことなし。この建物は公営のゴミ処理施設なので9時~5時は中に入ることも可能。
なかなか良い角度で192号を見上げることができる。だからといって、みだりに入り込んで作業の邪魔をしちゃいけません。



すぐそばに焼却場の煙突があるせいか高速道路の脇だからか、ここは紅白。配電線が接続されている。11月に見た時にはその
電柱が蔓草に覆いつくされてた。鉄塔周りの草刈りってどのくらいの頻度で行われるんだろう。季節とは関係ないんだろうか。
もう2~3年刈ってないんじゃないの?という敷地もあれば、いつ見てもきれいな場所もある。ここの場合は今年は春の終わり頃に
刈られてたような・・・あまりはっきり覚えてないな(||| ̄▽ ̄;)
ここには「準拠点」があった。初めて見た。基準点なら結界の中心にあるけど、これは足の部分のコンクリートに埋められている。
どの足だったか・・・忘れました・・・○| ̄|_
で「準拠点」て何よ?検索してみて土地の境界を確定させるための測量の基準にするものだということまではどうにか理解。
それ以上はなんのことやらサッパリ・・・自分は測量士にも土地家屋調査士にもなれそうにないことだけはよく解ったw

 

さて、このブログでは2度目のご紹介の191号。以前の記事は鉄塔を見て回り始めたごく初期のもので、たいした内容でもないので
敢えてリンクは貼りませんw 自分にとって非常に訪問しやすい場所だということもあってもう何度も何度も見に行った鉄塔。
実のところほぼ毎日眺めてるけど、いつ見ても美しくて圧倒的で見飽きることがない。このムダのないシンプルなフォルム!

 

配電線を引いてくる電柱が小さ~い。確かにNTTの電柱に使われてるような小ぶりの電柱ではある。でもそれにしてもこの違い。
こんな真ん中に溝のある結界もまだ他では見たことがない。あー、もっと本格的な水路のあるのなら見たか。結界もいろいろだ。

                      
                                左が191号。右は192号。

昼間だけじゃなく夜にも何度か見に行った。中光度赤色航空障害灯。肉眼で見るとあれだけきらびやかに輝いてるのに、それを
見たままには撮れないんだよねぇ。ケータイだしなぁ。実は結界にも入ってみた。航空障害灯は目的からして外側上方に向いた
ものなので内側の地上に光はほとんど届かない。周りの部材が赤く照らされているのが見えるだけ。真っ赤な薄明かりに満ちた
井戸の底を覗いているような妖しい光景だった。だけど夜の結界はいろいろと危険だから良識あるみなさんはやっちゃダメです。
溝に落ちたりヘビに遭遇したりする可能性大。 変質者だとか畑荒らしだとか思われるともっと面倒だし(||| ̄△ ̄;)
「それでも行ってみたい!」と思われるなら、虫やヘビのいない冬場のほうが無難。昼間のうちに周りをしっかり確認して斜面や
段差には近づかないことです。作物の植えてある所に踏み込むことは絶対に不可。

   

190号もまた自分にとってはとても馴染み深い鉄塔だ。でも行ったのはこの取材の時が初めて。霜で真っ白な1月の朝だったなぁ。
落葉を踏みしめて丘を登っていくと並んだ碍子が思いのほか近くに見えた。500kVにしては背の低いほうだ。いつもは丘の下から
眺める姿を「そうかー、あんたはこんなだったんかー。」と改めてしみじみ間近に見上げた。
遠くから見るだけの時と真下まで行った後とでは心理的な距離が全然違う。不思議なもので一度でも行った鉄塔はどこから見ても
「あ、○○線の××号だ!」と判る。なので知ってる鉄塔の見える範囲にいれば道に迷うことがなくなった。
敷地の隅には小さなお堂があった。塔が建った時に仏様たちをお遷ししたのかな。定期的にお参りされる方がいらっしゃるようだ。

 

以前から見かけるたびに気になってたものがここにもあった。足に打たれた数字、ここでは「1.0」。何だろう。基礎についての表示
なのかなぁ?これについてご存知の方がおられましたら教えていただけませんでしょうか。お願いします。m(__)m

190号を訪れた日は189号・188号にも行った。でも今回はここまで。続く鉄塔たちのことは次の記事でじっくりご紹介します。
どちらもなかなか曲者でした~ ( ̄ー ̄)ニヤリ