送電鉄塔の見える場所

稜線の向こうに消えてゆく鉄塔の列はどこへ続いているんだろう

秘密基地? 中九州変電所 

2010-01-18 10:26:07 | 変電所
苓北火力線の終点、中九州変電所。旅はここから始めたい。発電所から鉄塔番号を順に追って来るっていうのもいいんだけど
「西の果ての海を目指す」っていう方がワクワクするからねw
余談だが苓北には「天竺」がある。山の名前だ。送電線が天竺を通っているかどうかは知らないが天草下島最高峰だから見る
くらいはできるだろう。いやもう西に向かって旅をするしかあるまいw

中九州変電所までの道を確認しておこう。だいたいの場所は鉄塔の並びから見当がついている。

            
       手前が中九州幹線。99~103号が写ってます。奥の山の上のが苓北火力線。山の向こうに変電所があるはず。

1/25000地形図で送電線をたどって・・・って、ちょっと!地図上の送電線が実際の位置と違うー。これデータが古いよ!
かつては確かに地図の通りだった。開通当初の苓北火力線は南熊本変電所に入っていたし中九州幹線(名前が違ってたかも
しれない)は熊本変電所から鹿児島県の南九州変電所まで直通だったはず。
うーん、この地図上には中九州変電所が存在していない・・・ 送電線のそばにある何の記号もついてない四角い平地が「建設
予定地」なのかなぁ。

航空写真はどうだろう。GoogleEarthだとこの地域は画像が粗い。地上の建造物の確認はちょっとムリ。goo地図だったら?
・・・あった。よかった(*⌒▽⌒*) 四角い空き地の場所にかなり大きい変電所がしっかり写っている。
思っていた以上に近い。中九州幹線は104号の次はもう変電所の中だ。
すごい山の中かもしれないと覚悟していたので集落の中にあってほっとした。ちょっとなら出勤前に見て行くこともできそうだ。

11月10日、午前中が空きになった。雨が降りそうなのが気になるけどまあいいや、行ってみよう。
車だとその集落まではホントにすぐだった。自宅から10分くらい。だけど、これは。
正門に続くはずの道の入口にチェーンが掛けられている。
突き当たりにはさらにフェンスで遮られた向こうに小さな鉄塔が見える。正門に通じているのはその手前で左に折れていく道の
方だから自分がいる位置からは門すら見えない。「関係者以外立入禁止」は当然だが眺めるのも無理なのか。

       


ならば裏口へ。裏口というか周辺の設備の管理用通路だな。
こちらからも中の様子はよく分らない。上にあるガードレールの内側が例の平地だろうか。いや、もう一段上かも。
せめて道路と同じ高さならもう少し何か見えるのに。
1本だけ見える鉄塔は苓北火力線かなぁ。あれが立っているところは敷地外かもしれない。

        


管理用通路はもうひとつある。ここからは鉄塔が3本も見える。
手前のはいかにも変電所っぽくていいな。近寄ってじっくり見たいよぉー。
      

つくづく広い変電所だ。けどこれ一般の人は変電所とは気付かないだろう。
看板も何も出てないし九州電力の施設であることすらフェンスの「あぶない」看板に小さく書いてあるだけだ。それ以前に普通に
前を向いて運転していれば道路脇の薮の上に何かあるということすら意識しない。ここまで目立たない変電所も珍しいような。
背後の山が割れて飛行機が飛び出して来ようが整備中の巨大ロボットが寝かされていようがちっとも違和感がない雰囲気。
本当に秘密の施設なんだろうかw

ついでに言っとくとgoo地図でも「地図」の方には載ってない。「県別マップル」にも載ってない。
載ってる地図をお持ちの方がいらっしゃいましたら教えて下さいませ。

とんがり頭の南熊本宇土線

2010-01-11 15:40:21 | 気になる鉄塔
勤務先のそばを通るもう一つの路線は「南熊本宇土線」。
苓北火力線191号を見たあと、すでに写真が撮れる明るさではなくなっていたけど
路線名だけでも知りたくてちょこっと覘いてみたのだ。
帰って確認すると南熊本変電所と宇土変電所を結ぶ110kVの路線と判った。
起点と終点がそのまま名前になっている。実に分かり易い。

12月に入って勤務開始時間が変わった。11時半からだったり12時半からだったり日によって違うがとにかく午前中は空く。
名前を確認した日から1ヶ月以上たって天気のよい日に改めて撮影しに行った。
3回行って少しずつ撮っているので同じ鉄塔でも撮影日の違うのが入り乱れてますw





熊本あたりでは柵あり鉄塔は少数派だ。勤め先から一番近いこれが貴重な柵あり。企業の駐車場に隣接してるからだろう。
入口が分かっていて足元もいいので苓北火力線191号を見に行った日は先にこっちへ行こうかとも思ったのだけど、
プレートが撮れるほど近寄れないのがはっきりしているし、何より勤め先から丸見えなのでパスしてしまった。
人目が気になるようではまだまだ未熟者ですね・・・
というわけで未だにそばに寄ってないので離れた場所からの写真。
三角帽子みたいな頭がキュートでしょ。ああ、架空地線が1本だと頭がこういう形になるのかぁ。
お立ち台が立派で見栄えがいい。バナーやのぼりもたくさん付いていて華やかだ。早く一緒に台に上がる勇気が出ますように。
続く番号から判断すると22号だ。





21号は脚元まで車で入れてとってもラク。そういえば入口に白い杭がないのは幹線じゃないからだろうか?
畑の隅に立っている4畳半サイズ・アングル鋼製の、自分にとってはイメージ通りのタイプだ。
結界の中までふかふかに耕してあって踏み込んでいいものか迷ったが、どうみてもオナモミしか生えてなかったので
突入してしまった。しっかりバチが当たってイガイガだらけになりましたw




20号は九州自動車道の側道のすぐ脇にある。ここはなんと鉄塔の真下まで車で乗り入れ可能。
でも道路と敷地の間に溝があって脱輪しそうになった。
このタイプの鉄塔はアークホーン(ですよね?碍子の上に付いてるやつ)がかわいいな~(≡^∇^≡)
A脚だけ鼠返しの形が違うのはどうしてだろう?前後の鉄塔を見るとA脚のが基本形なんだけどな。
それにしてもこのプレート、読めません・・・




19号は高速道路を越えた反対側。これもお立ち台に乗っている。昇り口は階段というか梯子というか。
手すりの「!ひとりずつ渡ること」の注意書きが味わい深い。
画像の編集をしていて初めて気付いたが、これ碍子の並びが他のと違う!
若番に繋がっている方が2列あるしジャンパ線の中央にも長幹碍子らしきものが取り付けられている。
そもそも右の腕金の形が違うー!!
あまり時間がなくて焦って撮影していたのでその時は気付かなかった。なんということだ・・・ちゃんと見てこなくては・・・
次の18号を撮りに行く時にもう1度よく見てこよう。

その18号がまた変わった形なんだよな。その先の鉄塔たちには他にも???なことがある。その話は次の次あたりで。

明けましておめでとうございます

2010-01-02 10:37:23 | 雑記
 

スタート前からスローペースのこのブログ、それでも訪問してくださる方がいらっしゃって、とても励みになってます。
本当にありがとうございます。
リアルでのドタバタも一段落し、今月はようやく苓北火力線の旅を始められそうです。
更新ペースは多分ずっとこんなもんなので気長にお付き合いくださいませw

このブログは自分の自由研究のつもりでやってます。過去の記事でも誤りや適当でない表記は随時修正しています。
自分では気付いてない箇所もあると思いますから「これ違うよ」「ここ意味わからん」というところがありましたらご指摘ください。

画像は中九州幹線93号。