送電鉄塔の見える場所

稜線の向こうに消えてゆく鉄塔の列はどこへ続いているんだろう

苓北火力線 211-210号

2010-06-10 21:38:51 | 苓北火力線
最初にちょこっと213号の追加調査の結果を。
鉄塔の最上部にあったのは四角い箱のようなものだった。D脚の上端外側に取り付けられている。
ATMなんかにある監視カメラに似てるけど何だろう?少なくとも風速風向計ではない。
九州電力では他に気温、気圧、雨量、雷、空中の塩分濃度などのデータも取っているようなのでそのどれかの計器かもしれないし
普通に監視カメラかもしれないし全く別のものかもしれない。
似た物は他の鉄塔でも見つけたけどソーラーパネル(らしきもの)までは付いてなかった。

  
              苓北火力線213号                南熊本神水線19号         南熊本神水線4号
  南熊本神水線は110kVでそれほど高くないから上の様子がいくぶんかは分かる。並べると500kV鉄塔の大きさが際立つなぁ。


今回の本題に入ろう。
211号は平地だし道路際だし212号から近いし。いつもこんなに楽に行けたらいいよね~ヾ(⌒▽⌒ )ノ

        

脚の周囲だけがコンクリート打ちだ。短い草を踏む感触が心地いい。
丘の上なので前後の鉄塔もよく見通せる。行く手に並んでいるのは左から210、209、206、208、207。

  

さあ次へ行くか、と車の方へ身体を向けると来た道の向こうに214号と215号が見える。
2本とも首のところが西日をキラキラと反射させていた。ヘリ番の位置だ。214も?
戻って確かめようか・・・いや、とにかく先に210号へ行こう。

210号は丘の西北端に立っている。当然丘の上から楽に入れるとふんでいたのにその道は補修工事中で全面通行止だと~?


 
北側の急斜面を登るハメになってしまった。下の国道から日々眺めては「あれを登らずに済みますように」と祈ってたのにw
九十九折に階段が続いていく。汗はダラダラ、膝はヨレヨレ、ひぇ~い。ここに階段を造った人ってホントにたいしたもんだ。
しかも毎年、伸びてくる薮を刈り払って、崩れたら補修して。鉄塔本体や架線だけメンテしてりゃいい訳じゃないからなぁ。

            

ようよう登り切った敷地は草ぼうぼうの傾斜地。下側の基礎の周囲を盛土して必要な面積だけは確保しました、という感じ。
木々に遮られ期待したほどの眺めではなかった。でもいいや。いつも見上げている鉄塔が間近にあるんだ。
結界に座って向かいの尾根に渡る送電線を堪能する。ぐぅーんと音をたてて自分の心もずっと先の鉄塔まで飛んでいきそうだ。
鉄塔を見ていくうちに架線そのものも好きになってきたなぁ。
複導体の中九州南熊本線、4導体の苓北火力線が続けて頭上を横切っていく下を通り抜けていく時はいつもワクワクする。
ああ、やっとここまで来た…

帰りがけに214号のヘリ番を確認しに行った。確かにあったのは前回の記事にも書いたとおり。なぜなんだ~!?