おすそわけの素

どうでもいいんだけど他の人にも話したくなるような
ちょこっとした話。

カラスの恩返し

2005年09月14日 | Weblog
友達から聞いた本当にあった不思議なお話です。

ある人が、小学校の低学年の頃に家の近くの森で
足に怪我をしたカラスのこどもを見つけて
家に連れて帰ったそうです。

怪我の手当てをしなくてはと思い、救急箱からアカチンを
出してカラスのこどもに塗ってあげました。
ふっと気配を感じて、庭にある大きな木を見ると、
木が真っ黒になるくらいの何百羽というカラスが、
とまってこちらを見ているんだそうです。

恐くなって、塗り終わったらすぐに庭にそっと放したそうです。
その途端一羽のカラスが、ザザーーーっと飛んで来て
そのこどもカラスを食わえ飛び去っていったそうです。
それと同時に木にとまっていた、他のカラスも
いっせいに飛び立ったそうです。

その後、その人が高校生になった時の事です。
ある日森に入り、子供の頃から遊んでいたというのに、
路に迷ってしまいどちらに進んで良いのか
解らなくなってしまったそうです。

すると、一羽のカラスが、木にとまって『カァー』と一声鳴き
また、少し先の木に移っては、また『カァー』と一声鳴くので
その声に導かれるようについて行くと近道で森から出る事が
出来たそうです。

その話しを聞いて思わず『カラスって長生きなの?』と
夢のない事を言ってしまいましが、おとぎ話しのような不思議な話でした。
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