峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

2つの火山

2010年11月28日 | インドネシア語
 インドネシアの中部ジャワで大きな被害をもたらしたムラピ山の噴火。死者は324人(11月24日現在)になっている。それに続いて、警戒されていた東部ジャワのブロモ山が26日夕、小噴火した。もくもくと噴煙をあげて、活動はさらに活発化している。(写真はKOMPAS紙27日の電子版から、噴煙を上げるブロモ山)

 ムラピ山(2968㍍)の方は10月下旬に噴火し、現在活動は小康状態だが、最高の4レベル“awas”の「厳重警戒」警報が出されたまま。ブロモ山(2392㍍)は11月8日から火山活動の兆しが現れ、23日にはムラピと同様の「厳重警戒」と火口から3㌔内の住民に避難勧告が発令されていた。

 両火山は約275㌔離れている。だけど近いといえば近い、同じジャワ島内の活火山である。テレビ・新聞は連日、地元の情報・状況を詳報している。灰をかぶって、人も周辺の家屋も痛ましい“灰色の風景”。土石流の被害もひどい。長く続く避難生活。そして救助対策も。ジョクジャでは地震の教訓から、揺れに強い「竹の家」が数多くつくられたが、皮肉なことに、その家屋は火山の“上からの災害”に弱かったという。
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