寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

旧山陽道板倉宿本陣跡(岡山市北区吉備津・鯉山コミュニティハウス)

2014年02月23日 | 
国道180号・板倉交差点(五叉路)の少し北側に真金(まかね)十字路バス停がある。真金十字路とは松山往来(国道180号)と山陽道の分岐点ということだから当交差点を指すのであろう。真金は鉄を意味し、古代製鉄技術を持った強大な豪族との間で武力衝突が起こったことが推測できる。

鯉山コニュニティハウス(板倉宿本陣跡)

私は交差点を右折して山陽道を東へ進んだ。鯉山コミュニティハウス(吉備津288)が建つ位置が板倉宿本陣跡と伝わる。備中国賀陽郡宮内村(現吉備津)にあった本陣が板倉村に移ったのは寛文・延宝年間(1661~81)のことらしい。岡山市のホームページには板倉村について詳しい解説が掲載されている。

明治8年(1875)宮内村・川入村と合併して真金村になった。…川入村は同14年分村した。…板倉宿は備前国との国境近くにあった…

かつて宿場は色街としても栄えたようだが、今では静かな通りに変わっている。道が二手に分かれる所の植え込みに「旧山陽道板倉宿」の表示が見えた。

板倉大橋手前

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魚介練り製品のつなぎに使われる澱粉

2014年02月23日 | 食材
その含有量が増えれば増えるほどモサモサした食感になり味は落ちる。本来魚ミンチに塩を加えて練る(=擂潰らいかい)だけで固まるので高級品は澱粉の添加を控え目にしている。私が炙って食べたガス天はいかにも安っぽい味で喉が渇いた。旨味調味料や甘味料を入れ過ぎているためだ。美味しい練り製品(揚げ物)は結局自作するしかないというのが私の結論である。

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岡山市北区吉備津の身代地蔵尊

2014年02月22日 | 
国道180号沿いをぶらついている時に偶然石造の祠を見つけた。場所は美容室・ラ・ベルビーキリノ(岡山県北区吉備津1169‐1)西側の細い路地を少し北に上がった右手である。

身代地蔵尊

私は地蔵尊に手を合わせて武将・妹尾太郎兼康のことを思い出した。兼康は寝返って木曾義仲の家臣・倉光三郎を殺害して逃走、この辺りで追手に討ち取られた話(『源平盛衰記』など)は有名である。

兼康の首級(しゅきゅう)を埋めて供養したのが道勝寺と言われ、現在寺の跡地に鯉山小学校(吉備津1444)が建っている。小学校の傍らには兼康の墓と伝わる宝篋印塔が残り、遺跡の発掘調査で寺の三方に堀が巡らされていたことが分かり、当初宝篋印塔があった場所の下辺りから頭蓋骨まで出土したことからただの噂話ではないようにも思えるのだ。

無念の死を遂げた者の祟りを恐れて塚や供養塔を建立した例は多々ある。また時代の変化で廃寺となったケースも同様だ。跡地に公共の施設が出来た後もちゃんと祀っているのは立派で私の故郷のように御仕置場跡地周辺を宅地造成してウヤムヤにしてしまったのは不味い。生前祖母が焼き場の上の新興住宅地の住民について「あの人らはどういう思いで住んどるんかな」と笑いながら話していたというが、単に土地が安いために移って来た者が大半であったと私は推測する。

国道180号沿い

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広島県福山市田尻町・たじり杏まつり

2014年02月22日 | 日記
たじり杏まつりは3月23日(日)の開催が決定した。田尻町は水呑町から少し先にある海岸べりの町で特産品は杏(あんず)である。このまつりには福山市中心部の人間もかなり出掛ける。

杏まつり会場周辺地図

様々な杏商品の他には田尻名産アサリの販売が人気だ。1袋500円(確か)の肉厚の身が入った大きなアサリはすぐに売り切れる。天気が良ければ杏船に乗って海上から山の景色を眺めるのも楽しい。杏の丘コンサートは午前11時スタートで田尻保育園・高島幼稚園・高島小学校の園児・児童が踊りや太鼓を披露する予定である。

杏船の便数

交通機関:JR福山駅前から鞆行きのバスに乗り「田尻民俗資料館前」で下車、受付のあるJA田尻支店はすぐ近くだ。

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東京ステーションシティ・ガイドブックを入手

2014年02月22日 | 日記
知人からの贈り物には東京ステーションシティのガイドブックも含まれていた。開くと新聞(片面)と同じ大きさになる。内側上段が丸の内駅舎見どころMAPである。

外壁ドームの見どころ

南北ドームの見どころ

外壁と南北ドームの見どころについて詳しく説明しているが、復原された箇所はやはり自分の目でじっくりと確認したいものだ。向こうに居た頃は東京ステーションギャラリーの催しを楽しみにしていた。2006年から休館となっていたギャラリーが丸の内駅舎保存・復原工事を経て復活したのが本当にうれしい。

東京駅周辺MAP

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国鉄特急のブックカバー(株式会社幸道) 

2014年02月21日 | 日記
知人から届いた大きな郵便物の中身を確認すると鉄道に関するものが出て来た。ブックカバー(文庫本用)のデザインは何と国鉄特急・レッド、渋い色合いだ(ひょっとして限定アイテムか?)。幸道という会社は豊島区南池袋にあり多くの鉄道グッズ(文具)を手掛けて販売している。代表的なカバーにはO系新幹線やトワイライトエクスプレスなどがある。

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広島県福山市の王子排水機設置工事が進行中

2014年02月21日 | 日記
吉津川左岸にある王子樋門(王子町2丁目 ※福山新橋東詰より少し北に上がった所)の前に公共工事の看板が取り付けられていた。そこには王子排水機設置工事と書いてある。

王子樋門

王子排水機工事の看板

つまり排水ポンプを置くということだろう。昭和40年代末の話になるが、台風が接近して大雨が降ると必ずと言っていいほど川の両岸の住宅が水に浸かっていた。海抜の低い土地(所謂江戸期の干拓地)では溜まった水を強制的に川へ排出して更に樋門を開けて海(福山港)へ流すという手順が必要になる。施工業者は箕島町の福樹園建設工業、特殊な重機は安芸郡海田町のタケハラ工業の所有物である。

重機

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手作り玉こんにゃくを味わう喜び

2014年02月21日 | 食材
江戸時代こんにゃくを山河豚(やまふぐ)と言い換えた風流人の気持ちを最近漸く理解することが出来た。1月11日私は矢掛駅前の露店で矢掛町農産加工場製の玉こんにゃくを購入した。ゆで卵大が3つ入って100円。薄くスライスして刺身で食した私の口から自然に出た言葉は「うめーなあ」だった。

舌触り・食感は河豚よりもウマヅラハギの薄造りに近い。山ハゲという異名も有りかなとは思う。こんにゃくの残り2つは指で細かくちぎり胡麻油で炒めて(酒・醤油・味醂を合わせた)調味液を加えて煎りあげた。酒肴やおかずに早変わりする玉こんにゃくは侮れない食材だ。

玉こんにゃくの炒り煮

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岡山県小田郡矢掛町大字矢掛の割烹・魚藤(うおとう)

2014年02月20日 | 外食
矢掛宿本陣のすぐそばにある割烹・魚藤。店名は主の藤枝さんの一文字を取っている。矢掛では名の知れた店である。

通路

旧山陽道側の入口から長い通路(所謂うなぎの寝床)を抜けると二階のレストランへ上がる階段がある。ランチは幕の内、刺身定食、とんかつ定食がある。

刺身定食

私は刺身定食(1000円)にしたが、建築関係の人はトンカツを頼んでいた。魚か肉かを選べるのはありがたい。刺身は鰆・サーモン・イカの三点盛、ご飯とみそ汁に煮豆などの小鉢がつく。香の物は白菜の浅漬け。堅実な仕事をしていると感じた。岡山まで来たおかげで寒鰆を食べることができた。

小田川

店内からは小田川がよく見える。女将さんに通称:流れ橋(観月橋が正式名称)の場所(痕跡)を教えてもらった。勘定を済ませて店を出ると若夫婦がお婆さんを連れて食事に来ていた。

駐車場

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岡山県小田郡矢掛町立小学校における食農教育

2014年02月20日 | 
望橋を渡り岡山県道35号倉敷成羽線に出て峠を越え南へ向かう。「JA倉敷かさや / オートパル矢掛(車検屋 ※矢掛町大字小林17‐1)」の斜向かいが農地である。

JA倉敷かさや・矢掛女性部加工所

農業体験圃場

道路際に「川面小学校1・2年生児童 矢掛小学校3年生児童 農業体験ほ場」と記された大きな看板が立っていた。生徒が野菜作りを手伝うことで栽培の難しさを知り食材への感謝の念が芽生えることを期待しているのだろう。食農教育は人格形成にもよい影響を与えると私は思う。

矢掛駅前

矢掛駅には午後2時45分に着いた。既にテントの撤収作業が終わろうとしていた。ホームで震えながら帰りの電車を待つ。約10分遅れで到着した神辺行きワンマン(井原線下り)には恐ろしいほどの人が乗っていた。

井笠鉄道・井原線

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故郷に言論の自由を取り戻そう!

2014年02月19日 | 日記
窮屈な高校(とは名ばかりの左お捻り達による思想矯正収容所)とおさらばして広島市中区に転居した私は誰に気兼ねすることなく興味を持った本を好きなだけ読めるようになった。まさに地獄から天国へ移った感じである。だから広島市には未だに感謝の念を抱き続けている。

「広島の後塵を拝し続けて」と皮肉られて久しい故郷だが、政は四半世紀経った現在でもそれほど良くなっていないのは、年寄の怠慢が原因である。彼らはとうの昔に存在意義を失った恫喝団体の影におびえ黒を白と言って生きて来た(若者から尊敬されないのは当たり前だ)。長いものに巻かれることが本当に得なのだろうか。

福山維新の会代表は本日の記事で「いい年をした腰抜け連中」を痛烈に批判した。近頃の目に余る地元の偏向報道ぶりに呆れている市民は相当な数に上ると聞く。県知事も何度か視察に訪れて問題の深刻さを痛感されたことであろう。

結局のところ、悪しき風習を改めていくには良識派が結集し正々堂々と言論で勝負していく以外にないのである。のうのうと旨味汁を吸い続けてきた特定の人間がしっぺ返しを食らう日はそう遠くはないと思う。

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岡山県小田郡矢掛町大字小林の鵜飼荒神社

2014年02月19日 | 
大通寺総門の内側に仁王像が向かい合うというこれまた珍しい配置だ。仁王門に草鞋を奉納して旅の安全を祈願する風習は今も続いていることが分かる。

三叉路

私は競歩の要領で順調に三叉路まで戻って来た。「能仁寺」の標識(矢印)に従って少し進むと左手に鵜飼荒神社の石鳥居がある。

鵜飼荒神社

お堂

石段を上ったところに社殿らしきものが鎮座する。隣のお堂は備後地方で辻堂(四ツ堂とも言う)と呼ばれる休憩所と形状がよく似ている。

お堂の神様

お堂の屋根寄りに木製の祠が置かれているが、注連縄の下に小さな賽銭入れが取り付けられているのがかわいい。神子ヶ峠へ続く農道から望む神子山城跡はまるで円墳のようであった。

神子山

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ワシは昆布うどんが好きやで

2014年02月19日 | 家飯
昆布うどんと言っても関東人にはピンとこないかもしれないが、西日本(特に近畿)では結構人気のあるメニューである。素うどん(=かけうどん)におぼろ昆布をのせたものを指す。

おぼろ昆布にも等級があって太白の名が頭につくのが最上品である。私は福井県の敦賀産を取り寄せて愛用している。職人が漉いた太白おぼろ昆布は酸味が少なくて上品な旨みがよく出る。故に吸い物にもよく使われるのだが、大阪のうどんとの相性がすこぶる良い。福山市昭和町のバリシブ居酒屋「金風呂」で締めに昆布うどんを注文する客は大抵ツワモノである。

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岡山県小田郡矢掛町大字小林の大通寺(その3)

2014年02月18日 | 
大通寺の建物の配置は一風変わっている。楼門左手に回廊が設けられているのが独特である。回廊を進むと観音堂の手前に説明板が見える。

回廊

観音堂

観音堂は備中国観音霊場第廿二番札所にあたり岡山県指定重要文化財の不空羂索観世音菩薩坐像(ふくうけんじゃくかんぜおんぼさつざぞう 木造)が祀られている。

近年の調査で坐像後頭部内に康和元年(※1099)八月の銘文が見つかった。岡山県内で年代が特定できる仏像としては最古(平安後期作)とのこと。江戸時代は毛利家の祈願所にもなっていたそうだ。

鬼瓦

鯱

観音堂の下に無造作に置かれた鬼瓦と鯱の立体感がすばらしい。大通寺の見所はまだある。観音堂の隣に位置する坐禅堂に吊るされた木魚の形に注目して欲しい。

座禅堂

長さ1mを超えるかという大物でコブダイに酷似している。最大のウリである池泉観賞式庭園(江戸後期に矢掛の中西源兵衛が築いた)は寺で受付してからの見学となる。その素晴らしさはぜひご自分の目で確認していただきたい。本堂前の身代わり地蔵に手を合わせた私は駅へ急ぐことにした。

本堂

身代わり地蔵

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