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寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

『KINO VOL.3 よそさんにはわからない京都の正体』

2006年11月11日 | 書籍

2006年10月31日発行、京都精華大学情報館/河出書房新社、定価1200円(税込)

書店で『KINO』という名も知らぬ雑誌を手に取り「またお決まりの京都賛美かよ」と苦笑した。パラパラめくっていくうちに宮崎学氏の語る「我が京都」に興味深いことが書かれてあった。

‥京都人の県(府)民性を語るとき、確かに『表裏がある』とよく言われる。実はそうじゃない。裏しかない。京都人には裏しかない。少なくとも私にはそうとしか思われない。根性が本当に歪んでいるんだよ。だって私がそうじゃないか(笑)‥『いけず』とは、『意地が悪い』をはんなりと表現した言葉だ。つまり京都というのは、すべてが『いけず』の文化なんだね‥〔本書32ページ〕

最後は現在の日本が抱える病巣を鋭く指摘している。

‥『いけず』が嫌で京都を出たというのに、今の日本ではこのくだらんオバハンのような反応が社会に蔓延している。そこら中が『いけず』だらけだ。困ったもんだよ(笑)‥〔本書33ページ〕

私が京都という「まち」を嫌う理由はその辺にあるのかもしれない。「じめじめ」「ねちねち」した空気が肌に合わず、もうかれこれ10年近く訪れていない。「紅葉を見に行こう」と誘われるたびに複雑な気持ちになる。

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