昨年の記事ですが、あるサイトでエイザンスミレと紹介された画像に釘付けになりました。
こ、これはエイザンスミレとフイリフモトスミレの交雑種ではないか…??
だとすれば、是非ひと目見てみたい…この想いは日に日に募り、開花の時期が読めない中、
思い切って遠征することにしました。
そして、一眼レフを抱えキョロキョロと落ち着きのない変なオバサンの姿は
地元の植物好きの男性の目に留まり、珍しいスミレがあるからと、
案内していただけることになりました。
昨年は三株ほどあったけど、今年は一株だけとのこと。
話をしているうちに、そのスミレこそ私が会いたいと願っているスミレに違いないと確信しました!
残った一株は無事なのでしょうか?どうか無事でいてほしい…
現地に着くまでドキドキ
そして、感激の対面です
想像したよりうんと小ぶりの可愛い花
そこには、蕾をたくさん付けて開花を待つフイリスルガキクバスミレの姿がありました!
【フイリスルガキクバスミレ】 (フイリフモトスミレ✕エイザンスミレ)
全部で9輪も付けた豪華な株、あと2~3日後が見頃のようです。
花弁には交雑種独特のかすれたような色が乗っています。
葉も葉の裏も撮ってきましたよ~
うっすらですが斑が入っています、これを「フイリ」と表現してよいのか疑問が残りますが、
希望を込めて、ま、ヨシとしましょ^^;;
満開のころ再訪しよう!そう心に決めて後ろ髪を引かれながら下山にかかりました。
ところが…この美しい交雑種のスミレさん、
3輪が開いた姿を地元の方が確認したのが最後となりました。
私の訪問から三日後に花友さんが登った時にはすでに盗掘された後だったことが判明しました。
いくら探しても見つからない訳です…なんと悲しいことでしょう!
花が開ききったらさぞかし美しい姿を見せてくれれだろうと楽しみにしていたのに…
どうして持ち去る人が後を絶たないのか…本当に悲しいですね! 目立つ場所だったから心配だったけど…
まさか、それが本当に現実のものになるとは…悔しくて、悲しくて、やりきれない思いです。
あまりに残念で、この記事もアップするか迷いましたが、一株のスミレの開花を心待ちにして遠路はるばるやってくる花好きが
いることを持ち去った人に考えていただきたかったから。
こっそり個人で楽しむより、多くの人と喜びを分かち合う方がその何倍も楽しいはずだし、
第一、交雑種の場合は環境が変われば自然消滅してしまう可能性が高いので骨折り損ですよ!と
声を大にして言いたいです。
その他に見られた花たちです。
【シロバナエゾスミレ】
【ヒゴスミレ】
【エイザンスミレ】
【フモトスミレ】
【フイリフモトスミレ】
【アケボノスミレ】
【アケボノスミレ】
シロバナに近い淡い淡いピンクもありました。
【シロバナエゾスミレ】
朝は一輪だったけど、下山時にはほぼすべてが開花していました。
少し場所を移動したら純白のヒナスミレに出会ってしまいました。
【シロバナヒナスミレ】
【キアゲハ】
せっかく群馬県までやってきたのだから、もう一か所ぐらい登ってみたいけど、
家で留守番している老犬(17歳)のタイムリミットは今のところ、午後4時30分、
逆算すると遅くとも午後2時には高速に乗りたいところです。
それより遅くなると問題行動が多くなるので、渋滞にハマる前に早々に引き上げました。
裏高尾の沢で撮影している時も盗掘の跡がいくつかありました
持って帰って枯らすだけなら、見たり写真撮ったりしてた方が楽しめるのになぁと感じました
何を持っていったかわからないけど、悲しいことです
先日行った奥武蔵でもいかにもスコップで掘ったような穴がいくつかありました。
友人から聞いたのが13日私が行ったのは15日。その間に盗掘されてしまいました。茨城県の話です。腹が煮えくり返る思いです。
盗掘する人は、その行為がこれほど多くの人を落胆させていることを知っているでしょうか?
ただ、綺麗だからという理由だけで持ち去るのは許せないですね!
幼い子どもが「この花きれい!取って取って!!」と母親にせがんでいたのですが、母親は「今、人がいるから後でね!」と、子どもをさとしたのでした。
このように罪の意識のない人が多いのも事実かもしれません。
何とかならないものでしょうか?
そのような行為を、恥ずかしいと思わないのでしょうか?
堂々とネットで「◯◯山産」と称して販売している業者もいるようですが、販売業者ももちろんのこと、購入する人は罪の意識を感じないのが不思議です。