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北海道から帰って以来、あまり歩いていないので体力的に不安…
数日後に迫った加賀の白山への日帰り山行は、標高差が大きいので途中でバテることのないように少し鍛えておかなければと考え、北八ツの天狗岳に登ることにしました。
天狗岳へは冬に2回、夏には3回ほど登っているので、何となく馴染み深いっていうか、気楽に考えていたのですが、
運動不足と暑さにやられてしまいました
【天気】
【コースタイム】
唐沢鉱泉(08:25) → 渋ノ湯合流(09:25) → 黒百合ヒュッテ(10:10/30) →東天狗岳(11:30/45)
→ 西天狗岳(12:00/30) → 第二展望台(12:55) → 第一展望台(13:25) → 唐沢鉱泉(14:30)
唐沢鉱泉から登るのは6年ぶり、標高1800mの高所に位置する唐沢鉱泉には爽やかな風が吹き渡る。
うん、この調子ならきっと快調に歩けるはず。。。
【唐沢鉱泉】
硫黄の香りが漂う冷泉を右手に見てしばらく進み、小さな橋を渡り薄暗い樹林帯の登山道に入ります。
林床に咲くリンネソウ、キソチドリなど見ながらゆっくり進むと一気に汗が吹き出し、先ほどまで感じていた涼しさはなくなり
ただただ暑いだけ…我慢の登りです。
ここの登りは雪のある冬の方が登りやすいようです…
【登り始めの登山道】
シラビソの森は日射しを遮ってくれるので涼しいはずなのに、今日は湿度が高いので蒸し暑く、
変化のない我慢の登りが続きます。
やがて岩ゴロの急坂、濡れた岩は滑りやすいので足を取られないように注意して登る。
いやはや、今日は黒百合ヒュッテまでがやたらと遠くに感じる…
お疲れモードで何とか辿り着いた黒百合ヒュッテ、日影を探して休憩です。
ここで水を汲む予定でしたが、最近は鹿が増え、糞などで汚染の心配があるため水場は閉鎖したとのこと。
使用不可でガックリ…
そういえば、小屋の周辺も鹿よけネットが張り巡らされ、高山植物を保護しています。
手を尽くしても鹿の食害に為す術もなく困りはてているとのこと、そういえば、先日の大菩薩でも小屋のオジサンが同じような悩みを打ち明けてくれました。
近頃はどこへ行っても鹿の害が深刻で、樹皮は剥がされ、高山植物が食い荒らされています。
鹿に罪はないけれど何とかならないものでしょうか?
さて、水分は十分持参しているけれど、この暑さですから余裕が必要です。
お高いけれど500mのペットボトルを購入し、稜線に上がることにしました。
【黒百合ヒュッテ】
この日は、小学5年生の生徒さんが列をなして天狗岳登山に挑んでいました。
【東天狗と西天狗岳】
【乗鞍岳】
【槍穂高方面は雲の中】
日影のない稜線は、ジリジリと照りつける太陽をまともに受けるのでたちまち体力を消耗します。
小学生の子供たちも元気よく登っているので、ここでへこたれる訳にはいきません!!
【イワツメクサ】
小学生の第一グループは山頂でくつろぎタイム、仲間の到着を待ちます。
【天狗岳山頂】
続々と到着する小学生で、山頂はたちまちギュウギュウ!!
グズグズしていたらあぁ~~赤岳が雲に隠れてしまった
【赤岳、阿弥陀岳方面】
私たちも少しだけ休憩して、西天狗に向かいます。
【タカネニガナ / チョウジコメツツジ】
さて、西天狗へ移動しましょうか!
【西天狗岳】
西天狗を登っていると、背後から先ほどの小学生の合唱「エーデルワイス♪」が聞こえてきました。
きつい登りをやり遂げた子供たちの感動が伝わってくる、とても素敵な歌声です。
【西天狗岳山頂】
東天狗では雲に隠れていた赤岳が姿を現し、天狗岳から続く縦走路がくっきり見えてきました。、
素晴らしい景色をお供にゆっくりランチタイム、凍らせてきたコーヒーゼリーが程よく解けて美味!!
【根石岳、硫黄岳、赤岳、左下端に見えるのは根石小屋】
東天狗に目をやると、すでに子供たちの姿はなく下山したようです。
【東天狗岳】
帰路は西尾根を下ります。
えぇ~あの山を登り返すのかな…前にも歩いたことあるけどすっかり忘れています。
【西尾根の急な下り】
【下ってきた道を振り返る】
小さいながら繰り返すアップダウンに「話がちがうよ~~!!」と叫びたくなります。
【第二展望台】
【第一展望台】
そうそう、以前歩いた時にこの辺でウスバスミレを見つけたことを思い出し、葉だけでも残っていないかと注意深く探しながら歩きました。
するとどうでしょう!
意外なほど多くの葉をあちこちで見ることができました。
【ウスバスミレの葉】
【唐沢鉱泉駐車場】
お花は少なかったけれど、お天気にも恵まれた天狗岳は、思った以上に歩き応えがありバテバテでした。
以前は軽いと思っていた山でも、近頃はやたらと疲れます…
これって、やはり歳のせいかな。トホホ…