たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。

谷川岳 【群馬県】 2011年7月6日(水)

2011-07-27 | 新潟、北陸、尾瀬とその周辺の山

 

日にちは前後しますが、7月初旬に登った谷川岳レポをアップすることにしました。

今回 感じたことはホソバヒナウスユキソウを狙うなら、やはり6月いっぱいが限界かもしれないということ。
7月の谷川岳を訪れたのは3回目ですが、いずれも終盤で 新鮮な花を見ることは叶いませんでした。

しかし、谷川岳の魅力は計り知れず、雄大な自然と大展望、憧れのオノエランを間近で観察できたことなど収穫は大きく、 非常に満足できるものでした。
ホソバヒナウスユキソウはその後に登った至仏山で、これでもかっていうほど見ることができたので、振り返ってみると結果オーライの充実山行でした\/^∇^\/

自宅発05:40 谷川岳の駐車場には07:55到着し 8:15に行動開始です。

 

【コース】西黒尾入り口08:30 → 厳剛新道合流10:20/25 →  トマの耳11:50/12:00 → オキの耳12:15/40 → 奥の院12:50 → 肩の小屋13:25/30 → 熊穴避難小屋14:10 → 天神平14:40 → 土合15:00

 

 

08:30  谷川岳駐車場出口から10分ほどで西黒尾根登山口。

覚悟はしていたけど、いきなりの急登に呼吸が追いつかず、喘ぎながら登ります、いつもながら登り始めは苦しいですね~

可愛いお花でも咲いていれば気分も変わるけど、湿っぽい樹林帯は苦手です。でも、秋の紅葉の頃は綺麗なんでしょうね~~



09:10  あら、山頂まで まだ3時間もかかるの




09:15 谷川岳が見えてきました~でも、なおも樹林帯を登ります。



09:53 ヤッター!!樹林帯を抜けた~ いつの間にか天神平よりも高い位置にいるようです。
 

シロバナニガナ  /  ハナニガナ
  


ちょっとした鎖場を越えたり…

樹の花を愛でたり、周りの景色を楽しむ余裕も出てきました。

 イワシモツケ /  ウラジロハナヒリノキ
  


気がつけば、夫はずっと先を歩いて、その距離がどんどん離れていく。あの鞍部が合流かな?


10:20  巌剛新道合流


エチゴキジムシロ

 

ホソバヒナウスユキソウ

やっと出会えたホソバヒナウスユキソウですが、ちょっぴり盛りは過ぎているみたい…



   トキソウ  /  タテヤマリンドウ
    

 

イブキジャコウソウ /  ウスユキソウ
  

 

まだまだ先は長いですね~

タニウツギ



咲き始めたニッコウキスゲと、 一昨年12月に登った白毛門が近くに見えています。


斜度きつい岩場をフゥフゥ言いながら 必死で登ります。


ベニサラサドウダン  /   ミヤマダイモンジソウ
  

ホソバヒナウスユキソウ  /    アカモノ(イワハゼ)
 

ホソバヒナウスユキソウ



ナエバキスミレ


トリアシショウマ(?)  /   ハクサンチドリ
 


 うん、これは何の蕾かしら…???   
 タカネシュロソウ  「野生植物写真館」の宮本さんから教えていただきました。

 

 

11:45 小雪渓が見えてきました。山頂まであと一息

ミヤマダイコンソウ


雪渓を横切ります。

 

カラマツソウ
 


コバイケイソウ



楽しみにしていたタカネバラは硬い蕾



万太郎山へ続く山の稜線が美しい、左下は肩の小屋

 

谷川岳(トマの耳)


ウサギギク


ユキワリソウ


ミネウスユキソウ

ジョウエツキバナノコマノツメ

平べったい巻機山がくっきり見えています。その右奥の2つのコブは左が越後駒、右が中ノ岳です。 

 オジカ沢ノ頭、万太郎方面、最奥の右手にうっすら見えている山は苗場山かな…

 

谷川岳(オキの耳)1977m



ここでランチと考えていた夫を オキの耳まで誘ったのは、早く鞍部のお花畑に行きたかったから…
西黒尾根ではすでに終盤となっていたホソバヒナウスユキソウですが、ここならきっと新鮮な個体が見られるに違いないと思ったのですが、その考えはちょっと甘かった…

登山道から見下ろす山の斜面にホソナヒナウスユキソウは確かに咲いているのですが、植物保護の為立ち入り禁止となっていて、写真を撮るには遠すぎでした。
 
気を取り直し、先に進むと、運良くオノエランに出会うことが出来、気分は最高潮!
気品溢れる白い花びらが丁度開いたばかり…ひとつ見つけるとあっちにもこっちにも
これほど沢山のオノエランは見たことがありません。
なかなかタイミング良く出会うことがなかったオノエランを十分堪能できて幸せでした。。

オノエラン


トマの耳を振り返る、手前はナナカマド



もう少し早く会いたかった…ユキワリソウ
  

ムシトリスミレ


浅間神社奥の院


 

チシマゼキショウ


草丈10cmほどの小さな花、最初はヒメイワショウブかと考えたけれど、何となく様子が違う…
かと言って、図鑑やネットで見るチシマゼキショウにしては花色も違うし花数もまばら、う~~ん何だろう??
チシマゼキショウだと初見だし嬉しいのですが、拡大して調べてもいまひとつ確信が持てません


チシマゼキショウでも十分に嬉しいのですが、花柄が2mm以上はありそうなので、
もしかすると、こまじろうさんご指摘のようにアポイゼキショウ(別名:チャボゼキショウ)
なのかもしれません…

 

 

 


クチバシシオガマ

13:20  谷川岳肩の小屋





ミヤマキンポウゲ


13:30  肩の小屋発

 

シラネアオイ

 

山頂付近で沢山のオノエランに出会い 大満足だったのですが、これまた、立派すぎる豪華な一株
しみじみ見惚れてしまうほど、天神尾根のこの株は見事の一言!!凄いです

オノエラン

 



天狗の留まり場

ゴツゴツした巨岩の天狗の溜り場を振り返る
 

ハクサンボウフウ

熊穴沢」避難小屋



14:40 天神平 花が少なかった分、肩の小屋より1時間10分の所要時間で下ってきました。


待ち時間なしでロープウェイに乗車、平日の強みです^^;

 

下りはらくちんだったけど、久々に標高差1200m弱を登りきり、鈍った体にはけっこう堪えました。
いつの日か、山頂から眺めた谷川岳馬蹄形をぐるりと周回できたらと思うのですが、今の体力ではなかなか厳しいようです。

鍛えなきゃ^^;;

自宅着は 17:50 でした。

 

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8 コメント

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ご参考まで (宮本@神奈川)
2011-07-28 01:12:06
 fu-coさん、みなさんこんばんは。宮本@神奈川です。こちらではごぶさたしています。

 じつはfu-coさんが歩かれたコース、わたしもホソバヒナウスユキソウの時期に一度登ろうと思っていたルートです(ただし、ハードそうなので、逆回りのほうがいいかなと思っていました)。6月のうちがよいとのこと、このレポートがとても参考になりました。この夏は無理でしたが、来年以降にチャレンジしたいと思います。

 ご懸念の植物ですが、「これは何の蕾かしら・・・?」というコメントのあるのは、タカネシュロソウまたはタカネアオヤギソウ、また、「チシマゼキショウ?」とあるのはそのとおりでよいかと思います。

 わたしはというと、24日にひさしぶりに至仏山に出かけてきました。こちらでも、まだかろうじてホソバヒナウスユキソウの花が残っていました。カトウハコベは鳩待峠からのルート、山の鼻からのルートとも健在でした。fu-coさんが歩かれたときは、まだ咲きはじめていなかったのかもしれませんね。
返信する
宮本さん (fu-co)
2011-07-28 21:05:28
宮本さん、こんばんは。

蕾はタカネシュロソウだったのですね~
そういえば、至仏山でタカネシュロソウがいたるところに咲いていました。
沢山沢山見たのに谷川岳のそれと結びつかないとは、ちょっと情けないですね
それと、チシマゼキショウの件、同定して頂いて有難う御座います。
初めての出会い(多分)なのですごく嬉しいです。

至仏山に登られたのですね!
カトウハコベが咲いていたとのこと、私は見つけられませんでしたが、次の楽しみができました。

西黒尾は下りより登りに使った方が安全な気がしますがいかがでしょうか?
でも、確かにキツイですね~^^;
返信する
Unknown (こまじろう)
2011-07-30 17:25:46
こんにちは。

オノエランも、私が見たいと思っている花の一つです。
谷川岳の上の方に咲くのですね!実は山行の代替案として
考えるのですが、実際には登ることは少ないです。でも
一度、7月上旬に登ったことはあるのですが、そのときは
見つけられませんでした。来年こそ7月前半に谷川に行きたい
ところです。

私が先週行った八方では、チシマゼキショウではなくその
蛇紋岩変種のチャボゼキショウ(アポイゼキショウ)が
咲いていました。至近距離にうまく咲いているのは
見つからなかったのが残念ですが…
素人なので良く分かりませんが、蛇紋岩の谷川
ならチャボ
ゼキショウの可能性もあるのかな、なんて思いました。
(間違っていたらスミマセン)


8月には北海道に行くことになりそうです。アポイマンテマや
ユウパリリンドウが見られたらいいなぁと思っています。

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こまじろうさん (fu-co)
2011-07-31 21:34:40
こまじろうさん、こんばんは。

土日は法事で出かけてましたのでお返事が遅れてしまいました。

チャボゼキショウの件ですが、私の図鑑では分布域が北海道のアポイ岳、大平山となっていたので、始めから除外していましたが、ネット上では群馬、長野など中部以北にも分布しているのと記述がありますね!

同定のポイントとなる花序と花柄の長さも確かに合致しているようにも見えます。
もう少し、鮮明な写真を撮っておくべきでしたが、咲いていた場所が少しばかり離れていたので、あれ以上大きな画像は無理でした。

こまじろうさん、来年は是非谷川岳でオノエランとともにこちらもじっくり観察していただけらたと思います。
ご報告をお聞かせいただけたら幸いです。

ところで、8月はアポイマンテマ、ユウパリリンドウですか~~??
いいな!!ヨダレが出てきそうです^^;
こまじろうさんのお宝画像、是非拝見させていただきたいです!
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Unknown (はなねこ)
2011-08-01 12:18:18
お花をもとめて、南へ北へと
よくお出かけですね。
その気力と体力と財力が羨ましくもありますが
お花たちの美しい お姿をこうして拝見できて
いつも、うっとり♪ です。
    
トキソウも咲いていましたか。
オノエランもミネウスユキソウもいいですね。
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はなねこさん (fu-co)
2011-08-01 23:43:36
はなねこさん、こんばんは。

トキソウは湿原に咲く花とばかり思っていたのですが、尾根で見ることができたので驚きました。
タテヤマリンドウと一緒だったので、雪解けの水で潤っていたのだと思います。

はなねこさんが行かれた6月とはだいぶ顔ぶれが変わっていましたが、それなりに楽しむことができた谷川岳でした。
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とってもすてき~ (うさぎ)
2011-08-06 00:03:02
谷川岳でこんないいお天気があるのですねえ。私は4回中3回はどっしゃふり。1回は曇り。今年馬蹄形を狙いましたが、雨の予報で中止になりました。どこかお花も野生的で谷川は大好きです。晴れた谷川に行きたいなあ。来年は7月頭狙います。
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うさぎさん (fu-co)
2011-08-06 16:29:52
うさぎさん、こんにちは!ようこそお越しくださいました!!

谷川岳で、晴天に恵まれる確率は割合低いのかもしれませんね。
私も一日を通して降られなかったのは初めてかもしれません。
お花もいいですが展望も抜群なので、やはりお日様は有り難いです

うさぎさんは馬蹄形を計画されていたのですね!
私も一度歩きたいと考えているのですが、あまりの厳しさに尻込みしてばかり…
ここを歩き通せたら充実感でいっぱいでしょうね~
来年の成功をお祈りします。
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