つい最近まで百名山などほとんど意識せずに山を歩いていた。
いつ頃からだろう?完登を目指し始めたのは…
このブログを始める少し前なので2年前ぐらいかもしれない。
その頃踏破していたのは、たぶん100のうち60座ぐらい?
山を歩くのに一個人のランク付けにこだわるのはおかしいと思ったし、「百名山を目指しています!!」と声を大にして言うのも何となく恥ずかしかった。
それに、百名山完登は遠い存在で、出来るはずがないと諦めていた部分もある。
百名山を収めた頂き物のDVDや「日本百名山地図帳」(山渓)を見ているうちにだんだんと気持が傾いていった気がする。
いや、それよりHPやBLOGを通して様々な人たちの生の声を聞けたことが一番のきっかけだったかもしれない!
たくさんの人が目指す深田久弥氏の「日本百名山」は、地図、ガイドブックも充実しているので計画も立てやすく、確かに良い山が多いように思う。
遠く屋久島の宮之浦岳や先日の平ケ岳など、百名山に挙げられていなければ多分一生登ることはなかったかもしれない。
そんなこんなで、日本全域にいざなってくれるこれらの山は、登ってみる価値があると思う。
というか、単にミーハーなだけかも…
いずれにしろ、残すところ8座となり今年中に行ける所は行っておきたいと考えるようになってきた。
北海道3つ、東北4つと富士山の計8座、このうち、八甲田、八幡平、蔵王の3つは昔、散策したことがあるけれどいずれもピークは踏んでいない。
そこで、今回は八幡平、八甲田、それに岩木山を加えて登ることにした。
今年2度目の北東北、前回は「大人の休日倶楽部」を利用することが出来たので割安料金での山旅が実現したが、今回は通常料金となってしまった。
実は復路については「トクだ値!」という価格設定期間に当たるのでネット予約で2割引きの恩恵にあずかるつもりだった。
この「トクだ値!」は注意が必要!一度ネットで予約すると一切変更がきかないらしい、それを知らず気楽な気持でポチッ!!ギャ~~、2割のキャンセル料金頂きますの表示が…
その後、再度同じ列車を「トクだ値!」で予約、結果的に通常料金と同額になりJR東日本さんに大いに貢献することになったとさ。うぅぅ~~~
この失敗にショックを隠しきれないたんべぇ…
何より安さ第一!根っから貧乏性のワタクシはこの事件から立ち直るのに相当の時間を要したのでありまする
まず初日は八幡平へ、新幹線で盛岡まで行きレンタカーで茶臼口まで移動する。
どんよりとした冴えない天気に気分も沈みがち、しかし、高度が上がるにつけ段々と明るくなり、茶臼口に着くころは真っ青な空が迎えてくれた。
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【山行日】2008年9月20日(土)
【メンバー】夫、たんべぇ
盛岡駅09:22/09:55======茶臼口バス停11:15-----茶臼岳11:50-----黒谷地湿原展望台12:30-----源太森別れ13:05-----陵雲荘13:20/13:35-----八幡平山頂13:45-----八幡平頂上バス停14:10/14:30=======茶臼口バス停=====後生掛温泉======八甲田リゾートホテル17:50
【行動時間:2時間55分(休憩含む)】
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盛岡駅よりレンタカーで茶臼口まで約一時間ほど車を走らせる。
11:15 茶臼口バス停前の駐車スペースは7~8台は可能。
道路わきにある茶臼岳の登山口。
特徴のある山容の茶臼岳。
エゾリンドウ
11:45 茶臼山荘
茶臼口から30分ほどで茶臼山荘がある。山荘といっても無人の避難小屋なのだがピカピカの床に清潔な洋式トイレ、外はウッドデッキまであるおしゃれな小屋である。
11:50 小屋から5分で茶臼岳山頂に着く。
山頂からは遠く岩手山を見ることができた。
今年6月に登ったばかりの岩手山、またしても東北に来てしまったことを実感する。
こちらは八幡平山頂方面、山頂といってもピークはどこ?
一旦、小屋に戻り、トイレを拝借。
八幡平監視員さんのお話によると小屋は担当を決めて定期的に清掃なさっているとのこと。ピカピカに磨かれた床に八幡平を愛するボランテイアの方々の努力がうかがえる。
なだらかだけど石がゴロゴロで歩きづらいと感じていたら木道が登場、ありがたい!
12:30 黒谷治湿原展望台からの景色、少しだけど木々が色づき始めていた。
池塘に生える植物はミツガシワ
のどかでゆったりした時間が流れる。このあたりは高山植物が咲き乱れる美しい湿原なのだが今は黄金色の草原といった雰囲気である。
13:20 八幡沼のほとりに建つ 陵雲荘
ここも茶臼山荘と同じく清潔で心地良い、ロケーションもバッチリで一度は泊まってみたくなる避難小屋。
展望デッキ付近から八幡沼と陵雲荘を見下ろす。
ガマ沼
八幡平山頂はアオモリトドマツの樹林の中にあった。
アオモリトドマツの球果(松ボックリ)
今年は特に球果が多いと監視員さんが教えてくれた!!
鏡沼
ノコンギク
この時季はどこででも見られる。
14:10 山頂から20分で山頂バス停に着く。
約3時間の散策で初秋の八幡平を満喫することができた。
夏の花が終わりを告げ、華やかな紅葉を待つまでの静かな季節、人が少ないこの時期も悪くないと思う。
14:30発のバスを待ちながら29年前に訪れた八幡平を思いだしていた。
あの時は降りしきる雨のためレストハウスから一歩も出ることが出来なかった。
時間を潰したあのレストハウスはどこだろう?歳月が流れずいぶん変わったように思う。
結局、その時は次のバスで盛岡に向かったが、バスの車窓から見た「蒸ノ湯温泉」と「後生掛温泉」が印象に残った。八幡平の思い出といえば雨のレストハウスとこの二つの温泉のみ。
今日は途中下車が可能なレンタカーなので、この二つの温泉のいずれかに入ると決めていた。
14:30発のバスは定時で発車、約10分の乗車時間で茶臼口下車。
バスで下った道を戻り温泉に向かう。
まず、蒸ノ湯温泉に寄ってみたが思い描いていた雰囲気と違っていたので後生掛温泉へ行ってみることにした。
この温泉はさすがというか、いかにも東北らしいひなびた湯宿(特に湯治棟)で硫黄泉の香りをたっぷり楽しむことができた。シャワーはないけどそこがまた情緒があり大満足の温泉だった。
さて、ここから八甲田まで180kmの移動、鹿角八幡平ICから東北道に乗り黒石ICで降りる。394号線を東へ進むといよいよ八甲田が近くなる。
夕焼けが美しい!城ケ倉大橋にさしかっかった時、ちょうど岩木山の肩に夕日が落ちる瞬間だった。車を停めて慌しくシャッターを切る。
ほぼ真東から見る岩木山は中央部が王冠のようにせり上がっていた。
明日のお天気はどうなることか?
八甲田につづく。
紅葉の東北は素敵だったでしょうね。
最後の1座は富士山?それとも北海道で?
夏場の富士山はゲロ混みなので、今の内に頑張っておいた方がいいかも?
僕はお先にラスト1座行かせてもらいます。
でもいつ行けるのやら・・・
ほんと、すごいバイタリティですねえ。
黄金の湿原美しいですね。
私もそこに観光旅行で行って、雨に降られぜんぜん歩きませんでした。なんかもったいないことしたな、と思います。
で、後生掛、泊まったんですよ。とってもいいお湯ですよね。泊まっている人たちもなんだか時代がかった感じで、タイムマシンに乗ったみたいな気分でしたよ。
いよいよ最後の飯豊に出動ですね~
三連休あたりかな?私も体育の日の三連休を利用しました。
紅葉が一番の見ごろでしたよ。
楽しんできてくださいね!
富士山も北海道ももう年内は無理ですよ~(笑
バス停からほんの少しで山頂なので私もあの時無理にでも行っていればよかった!と思っていましたが、今回、改めて歩いてみてよかったと実感しました。
で、後生掛温泉に泊まったですか!?
ええな~!やっぱあそこはお湯がええですよね~
東北は素敵な温泉がたくさんで目移りしていまいます。
私の場合、一番大変な幌尻と遠い利尻が残っています。
なので、早くて来年夏といったところですが、えいじさんはいよいよですね~
応援してますよ!!