一昨日の昼すぎ、携帯電話が振動と同時に電話を知らせる音楽が鳴っていたらしい。小用を済ませ席に戻ると、デザイナーの女の子が教えてくれた。
見ると、そこには見慣れない11桁の携帯の番号が表示されている。ワン切りか？ そのままリダイヤルすると不当請求が発生し、べらぼうな金額の請求をされるという事件が以前流行ったことがあった。それがすぐに頭に浮かぶ。
会社の電話を使い非通知にしてかける。非通知なのにすぐに相手が出た。まるでかかってくるのを予期していたように。
「もしもし」
「あ、もしもし
」言葉尻りを上げてきて、なぜか馴れ馴れしい。訝しく思った僕は、「今、電話されましたよね？ あの、どちらさまですか？」と丁寧に話す。
「ああ、しましたよ。こちらは池袋警察です。佐藤さんですよね？」聞き覚えのない男の声だ。
「あ、はい。
なななんでしょうか？」もちろん、丁寧さは失われてない。頭の中で、何かやった？ 何？ 思い当たる節がない。何かの濡れ衣か？「えーと、なんでしょうか？」ともう一度尋ねた。相手は、少し笑いながら余裕がある。だが、僕が、あまりに真面目に応対するものだから、何か困ったように少しうろたえ始めた。何かおかしい、誰だ、もう一度この声に覚えがないか、考えた。判っていなかったが、様子見で、わざと「おー、元気か？」と言った。
「この間、話してたやつ。新しい携帯に変えたから」
あ!!! あのな、お前な。びっくりするだろ!!!! と言おうとしたが言わずに、最初から判ってたふりを通した。
というわけで、ケントのいたずらだった。！＾ ＾；；
兄金蔵から逃れるため、わざわざ名古屋にまで住まいを移し、ひっそりと身を隠していたが、そんな生活にとことん疲れ、揚句に頭も麻痺、結果うっかりと非通知電話に出てしまった。おそらくこれが真相なのだろう。＾＾私こと、福山雅治似の探偵ぐリレオは推理した。＾＾
よし、今度は逆に脅かしてやるぞ。「もしもし、こちら名古屋警察・老災課ですが」
雨だが、これから出かける。、、、、君は、、エ
ライ
!!! ん？ どこからか聞こえてきた＾＾
