そう、言葉のとおり朝だった。
だが、朝の薄明かりを感じたのは左目。
右目も開けたつもりだったが、まだ眠っているのか明かりを感じていない。
ベッドから起き上がる。
左目だけで歩くのは慣れていない。なんとなくぎこちない。
洗面所に行く。鏡を見る。うむ、懐かしい丹下左膳がいた。
蛇口の栓を回す。勢いのいい水流に若さを感じ、しばらく眺める。触れてみる。それが差し出した手のひらに当たり跳ね返る。生ぬるい。水温が上がってきている。
片手のひらにお湯を溜め、右目まぶたにかける。何度も何度も。十回くらいそれをやって、まぶたを開けれるよう力を加える。
すると、少しずつ明かりを感じてくる。
開いた。あ~~~~、ほっとする
花粉症の薬も飲んでるし、目薬もつけてる。
それなのにこれだ。去年よりも酷い気がする。
あ~~~~、毎年、毎年、、、、、、。
これが僕の場合、六月まで続くのかと思うと、あ~~~~ぁぁぁぁ