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ぐーちゃんgoo日記

ぐーちゃんgoo(倶輔丼)の独り言、つぶやき。

R6.1.15(月) 日比谷

2024-01-15 16:03:12 | Weblog

昨年の秋、舞台の観劇券をもらって日比谷シアタークリエに行った。

実はこの券をもらったとき、聞いたことのないタイトルに乗り気がしなかった。題名はビロクシー・ブルース。

その日は土曜日だった。13時開演。家にいる土曜日は、部屋の掃除と風呂掃除、ベランダの植木の水やり。あとは近くのスーパーへ買い出しのための運転手役。だったら、、、。

日比谷、たまには散策がてらで行くか。

そこで、改めてその観劇券を眺めた。題名はビロクシー・ブルース。ニールサイモンの作品とあった。……ニールサイモン? ん? 脳裏の片隅にこういう名前がある。ニールサイモン、確か……。刹那……ピンときた。あ、そうだよ。まじか、これなら行く。

僕の年代だからこそそして一応音楽もかじってきた。有名なミュージシャン、サイモンとガーファンクルのサイモン。なるほど、それに題名にブルースという名もついている。間違いない。こうやってサイモンはこういった活動を続けている。イイネ。そんな風に思った。

この舞台はサイモンの曲をメインにしたミュージカル。勝手にそう想像し楽しみにしていた。

当日シアタークリエに行った。まずまずのいい席だった。

そして始まった。始まりは暗かった。これは戦争中における兵隊の訓練所。そこに二段ベッドがあった。何人もがそこで話をしていた。盛り上がりがなかった。予想した音楽が鳴らない。サイモンの曲は? 一つの音符すらも聞こえなかった。

一時間半ほどして一幕が終わり二幕まで少々の休憩時間となった。そこで「どうする?」と訊いた。「帰ろう」

日比谷シアタークリエから外に出た。そこに宝塚劇場がある。そこに沢山の人であふれていた。それを横目に有楽町線の駅に向かった。

 

しかし、それにしてもおかしい。なんで自分の曲を流さないんだろう。帰りの電車の中で検索してみた。サイモンとガーファンクル。あ? ……。ポール・サイモン。

サイモンとガーファンクルと同じころウッドストックに、CSNY、クロスビースティルシュナッシュアンドヤングが出ていた。このヤングはニールヤングという。

この二ールとサイモンがどこかで合体してしまってニールサイモンとなっていた。!^^;;

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R6.1.9(火) 久しぶりも久しぶり、何年ぶりかの……。

2024-01-09 13:58:37 | Weblog

滅多に飲んだことのないブルーマウンテン、これを頼んだ。

先週、星乃珈琲店に入った。目につくようにラミネート加工したパネルがテーブルの上に置いてあった。10周年記念特別メニューというキャッチの下にコーヒーの写真が大きく載っている。更にその脇にブルーマウンテンが通常1200円を特別価格550円。カフェインレスもありますと書いてあった。

コーヒーにカフェインは付きものという先入観のある僕には少々異に思え、一瞬動きを止め考えた。カフェインレス、カフェイン抜きのコーヒー。そういえば紅茶でもそういうメニューがあったのを思い出した。最近コーヒーにもこういったものが出回っているのか。なるほど、僕の時代遅れを反省する瞬間だった。

ずいぶん前にもアルコールの入らないノンアルコールがある。ノンアルコールビール、なるほどと思って決めた。

「すいません」近くを通りかかったウエイターに声をかけた。初々しい若いスタッフ、おそらく新人アルバイトなのだろう。

「はい」

「あの、このブルーマウンテンのノンカフェインレス、これをください」

「はい、ブルーマウンテンのノンカフェ……」ウエイターは手にしたハンディターミナルを前にフリーズしてしまった。

「あのお、すいません。ノンカフェインレスは置いてないんですが……」

「……」ない? パネルを指さして「ほら、これだよ」としたり顔で言う。

「あの、カフェインレスコーヒーでよろしいですか?」

「……? うん……そう、それ。じゃ、頼むね」

気まずさを押し隠すように笑った。

 

 

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R5.11.7(火)「すみっコぐらしと花火」

2023-11-07 16:13:35 | Weblog

2023.8.5(土)楽しみにしていた花火の打上げは突如中止となった。寝耳に水というのはまさにこのことを指すのか、そんなこの日の出来事だった。

この行事は3年間コロナで中止となっていた。コロナも下火になり今年は開催という運びとなった。すべて順調に進んでいた。

沿線の人たちも大挙つめかけ、鳴子踊りや恒例の屋台もたくさん軒を連ねていた。久しぶりのにぎわいを見せあとは夜の七時を待つばかり。待ちわびる人たちは公園の広場や空き地にゴザなどを敷いて酒宴を繰り広げたりしていた。そして夕暮れが迫るころには皆花火の打上げが待ち遠しくて仕方なくなった。そろそろ周りではカウントダウンが始まりそう。

七時きっかりに最初の一発目の花火が打ち上がる。それを皮切りに何十発の花火が間髪入れず打ち上がる、はず。

スリー、ツゥー、ワン、ゼロ、みんな上空を見上げていた。

…………。その時刻、一斉に静まり返っていた。しかし徐々に空気がざわついてきた。

七時を回って一分、二分、三分、五分過ぎてもウンともスンとも鳴らない。ここまで来ると、おかしいと思わない人はいない。十分ほどしてマイクを通して鈍い咳払いの声が聞こえ、今日の花火は中止となりました、というどこか歯切れの悪いアナウンスか流れた。

 

2023.11.4(土)

あれから、まる三ヶ月が過ぎた。

ババババババーン、バババーン、更に連続して怒り狂ったように打ちあがった。

この日の花火はかつての花火大会中止のうっ憤を晴らすかのように、かつてなく激しかったように思えた。

この日、家のマンションのベランダには娘の孫たちが目の前に上がる花火を見ていた。

孫の美月が「すみっコぐらし」のクッションを花火が打ち上がる度に顔の前に持ってくる。

きっと怖いからクッションで自分の顔を隠しているのかな? と思ってみていた。後で訊いてみた。

「怖かったの?」

「違うよ。すみっコぐらしに見せてあげたかったの」

思わず顔がほころんだ。

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R5.10.24「モニュメント」

2023-10-24 15:51:11 | Weblog

2023.10.23(月)19:20

駅南口の小さなロータリーに本田美奈子の記念碑がある。そのそばに行くと彼女の十八番「アメージング・グレイス」が流れてくる。

だがそこに絶大な人気を誇った尾崎豊のそれがない。なぜだろう。不思議に思った。

あればきっと、「I  Love You」や「僕が僕であるために」が聞こえてくるのだろう。

本田美奈子も尾崎豊もこの朝霞の出身だという。 

 

朝霞の地の名士・有名人は少ないようで、僕の思い当たるのは、魔裟斗、相撲の大栄翔がいる。だが二人とも今健在である。

こういったモニュメントは亡くならないと建たないのが普通だ。

 

バスに乗って二つ目の停留所に着いた。信号を渡りふと空を見上げた。

黒い夜空に上弦の月が鮮やかに浮かびあがっていた。

ああ風流だな、とつぶやいた。

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R5.10.2(月)痴れ言(CMと体調)

2023-10-02 15:09:46 | Weblog

昨今体調がいまいちのことが多い。気晴らしにブログを書いてみることにした。

 

思うのだが世の中にはホントに絶好調という高齢者がいる。

先日、テレビで健康人の一つの生き方見本のようなドキュメンタリー番組をやっていた。羨ましい限りと見ていた。やがてその人が青汁を飲み始めた。「私は毎日これを飲んで元気でやっています」なるほどそういうことか。CMとは思ってなかったから、してやられた思いだった。

この人はホントに健康そうに見えた。青汁ね、、。ま、考えなくもない(笑)

 

そういえば思い出したことがあった。

何年か前、某有名なS社の健康食品のCMオーディションに受かった。よっしゃ、とすごく喜んだ。だがその後体調が徐々に悪くなっていった。大腸憩室炎が始まったのだ。激痛と40度の高熱に耐え何とか自力で治そうと頑張った。だがそんな生易しい病じゃない。それでやむなく事務所の社長に誰か代替の者はいないだろうかと電話を入れた。すると、指名された以上、地を這ってでも、命を掛けても全うしなくてはならない。それがこういう仕事、と、言下に却下された。

それからは必死の毎日だった。医者に行き毎日抗生剤の点滴を受けた。

そして撮影日が到来して撮影現場に行った。その時の体重はオーディション時よりも7~8キロ減っていて顔もげっそり。それでも笑顔で元気な振りをして必死に演技した。もちろんキャスティングにもクライアントにも体調を悪くしたことは一切伏せた。後にオンエアーされたCMを見た。

ま、なんとか形にはなっていると自分では思ったが、先方には良い評価ではなかったようでオンエアー数がめっぽう少なかった。これ以降、S社からのオファーはナシ!^^;;

 

最近、目の周辺が重かったり、頭が揺れたり、思ってもいない方向によれたりする。また声がかすれて出にくい。夜は2〜4回トイレに起きることも多い。ドーパミンが目を覚まし暴れ始め眠れなくなる。不眠が続くと今度はお腹にくる。悪循環だ。

せめて外面だけでも健康に見えるように振る舞いたい。

 

そんな中、ひとときの癒やしは孫が遊びに来てくれること。いっときでも嫌なことが忘れられる。体調が悪くてもそれを隠して一緒に遊ぶと心も弾むものだ。

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R5.8.17(木)最近の日々を思いつくまま認めてみた。

2023-08-17 14:36:02 | Weblog

5月のゴールデンウイークは今まで行ったことのない館山に行ってきた。泊ったところは千里の風。ここは人気もイマイチなのか簡単に予約ができた。しかしその当日は台風でもないのに強風が吹き荒れアクアラインを渡るのに一苦労。さらに鋸山ロープウエイも中止。ま、それでもなんとか海鮮料理に舌鼓を打ってそこそこ楽しんできた。

 

近年、良い旅館やホテルはあっという間に埋まってしまう傾向がある。

それを経験しているので夏の旅行を5月の旅行を終えてからすぐに予約を入れた。

車の長時間移動をあまり好まない人もいてまた近くにした。すると行ったところばかり。

ま、仕方ない。

河口湖の花水庭おおやに一泊そして芦ノ湖の箱根ホテルに一泊。これらを予約した。

ところが旅行本番の一週間ほど前から台風七号が関東方面に狙いを定めたかのような構え。少々気持ちが曇る。ホテルのキャンセルならまだ間に合う。日一日過ぎていくと30%、50%、100%となっていくキャンセル料金。

行きたいのは100%。そこでギリギリまで我慢する。当日以外キャンセルしないと決めた。

 

そこで、毎日テレビを見つめ思いを込めた。台風が消えてくれ。でなければ弱くなって直撃を回避し他に逸れてくれ。すると翌日、その思いは、、、。北北西、更に翌日には北西に。東海地方から関西方面に方向を変えた。

 

それで、キャンセルの心配もなく行けたのであるが、どこか素直に喜べない。申し訳ないがこれは自然が決めたこと。そう思うようにした。

それほど、僕は思いあがっていない((笑))^^

それができるなら、今までの人生はもっと違ったものになっていただろう((笑))^^

 

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R5.7.8-9(日)50年後の新曲「心の花愛の花」

2023-07-09 17:52:51 | Weblog

この曲は、僕が根無し草の暮らしをしていたころに作った。

お恥ずかしい限りですが、バンドやっている頃は泊まるところに事欠く始末だった。とにかく安月給。部屋など借りられない。だから日々転々としていた。

まさかこういう暮らしになるとは思ってもいなかった。

 

大学に行っていたころ、国分寺にある水晶荘というアパートに住んでいた。もちろん親のすねをかじって借りてもらったもの。在学中新宿の「のっぽ」でアルバイトを始めた。初めの頃はきっちり帰っていたが、夜遅くなることも多くなり、滅多に帰らなくなった。更にしばらくして親に相談もなくバンドを結成し大学をドロップアウトしてしまった。

その後バンドがOFFの日、久しぶりに国分寺に帰った。部屋は自分の鍵では開かなくなっていた。階下にある郵便ポストには他の人の名前があった。この時初めて、親の逆鱗に触れていたことを悟った。結局その日から根無し草の暮らしが始まった。

好きで始めたこの稼業。度々心が折れそうになった。朝四時までキャステルというクラブにいて、外に出ると朝陽が顔を照らした。それから新宿の深夜喫茶シローに行って昼まで過ごす。それから夕方のライブに、、。

それでも僕を助けてくれる人が現れた。その恩人の部屋に寝泊まりすることができるようになり何とか凌いできた。

そんな時に、なんとかしたいという一念から作ったのがこれ。他にもワルツの曲など数曲。

 

今でも現役でバンドをやっているケントに昨年、この未完成曲「心の花愛の花」をに完成させてくれないかと相談した。すると快く引き受けてくれた。

VOCALケントそしてクライシスの女性バックコーラス、更にアレンジは彼の友人。

彼独自の感性で完成させてくれたNewバージョン「心の花愛の花」

早速聴いた。驚いた。うれしかった。心が熱くなったのを覚えている。

予想外の出来栄えで純烈が歌ってもおかしくないような曲調にしんみり聴いた。

 

50年以上経った今、この曲が新たな輝きを放ち始めたように感じさせてくれたのだ。

リメークしてくれたケントたちにホントに感謝したい。ありがとう。

 

最後に、このα℃のアニキバージョンそしてこのケントバージョン、これは僕の宝物^^ 

僕の永久保存版となった。

※このgooブログにmp3が貼り付けられれば聴けるのに~~!^ ^;;

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R5.5.17(水) Lullaby for the lost son 忘れかけた子守唄

2023-05-17 14:32:55 | Weblog

Lullaby for the lost son 今は亡き息子に捧げる子守唄と訳せば、、?

今から55年前にこの曲を聴いた♪

忘れかけた子守唄。大好きな曲になった。永遠に残る名曲だと思っている。

 

兵士の群れが 朝露に消える 母の姿が 小さく残る

ジョニーの手紙が 五月に届く 元気でいるよ もうすぐ帰ると

 

母は毎日 稽古をしてるよ 忘れかけた子守唄を

戦さを終えて 兵士が帰る だけどジョニーの 姿が見えぬ

 

兵士の群れが 街角に消える

母の姿が 小さく残る

 

母は涙で むなしく唄うよ

思い出した 子守唄を

 

これはその当時のタイガースというグループの曲。なかにし礼、すぎやまこういちの作品。

 

この歌詞のような映像が今流れている。

過去のものと思っていた…………、永遠に。

まさか、まさか。

 

世界中の人々はいま、即刻終われと思っている。

 

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R5.4.2(日)ちょっとじーぴーてぃーって? そしてアレクサ?

2023-04-02 11:48:51 | Weblog

えっ! ウソだろ! 

ちょっとじーぴーてぃーのニュースを見たのはかれこれ二か月ほど前。

実にセンセーショナル。

正式にはアメリカのOpen AIという企業が開発したChatGPTという名称。

 

テレビの解説者が実験した。

「現在の世界情勢及び環境をどのように説明できますか? 端的に述べてください」

すると「…………」1分もしないで文章にしてしまった。

 

他にも作曲もできる。歌詞も作れる。アレンジもできる。

更に発展型のものを開発し音源につなげれば演奏もやってくれる。

そして沢山の歌手の膨大なサンプラーデータの中から曲にあった声を取り出し一曲に仕上げてくれる。それも実に早く!

 

辞書にもなるし小説も書けるらしい。そして更なる進歩していてとどまることを知らない。

 

困った時、自分で考える前にChatGPTに任せればいい。

時間短縮になるし僕のようなものぐさ人間には最適。

思えば、学生時代に困ったときのアンチョコ、まさに虎の巻のようなもの、とも違う?

 

ここでふと思った。

人間の知能はこれによってどこまで退化していくのだろう。

これ以上退化のない僕は心配しなくてもよいが(苦笑)

 

 

先日長男の家に遊びに行った。そこには10歳の誠之介という男の子と6歳の万織という女の子がいる。

その孫とトランプでスピードというゲームをやった。楽しかった。結構熱くなる。

誠之介とは五分五分、万織とは二敗一引き分け。こういうのも頭の体操になって実に良い。

帰り、アレクサ君にあいさつをして帰宅した。久しぶりに熱く闘ったものだからこの日の夜は熟睡^^

 

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R5.1.27(金) CAFE de CRIE(2) アールグレイ&バームクーヘン

2023-01-27 16:37:41 | Weblog

店の注文カウンターに行くと笑顔を浮かべた女の子が待っていた。心が温まる笑みだ。しばし考えアールグレイといった。傍のガラスケースにあったバームクーヘンが目につき一緒に注文した。スマホ画面からauPAYを出しそれで決済。最近は財布を取りださなくてもいいから実にコンビニエンス。 

トレイにそれぞれを載せ席についた。アールグレイの良い香りが鼻孔をくすぐる。

毎回不思議に思うのだが、ティーバッグの紐がカップの持ち手のことろに絡まっている。時に複雑に絡まってる時があって過去に難儀したことがある。出す側も飲む側も1工程省けるからやめたらどうだろう。ま、大したことではないけど^^

ひと口アールグレイを飲んでからバームクーヘンの入ったビニール袋を手にとった。

さてと、……。ん? 袋の切れ目を探した。それがない。仕方ないからギザギザ部分を引き裂くしかない。ところが簡単に裂けなかった。ここまで頑丈にする理由がどこにある。

ギザギザ部分に爪を立てるのだが、どうしても破けない……。

あまり必死にやっていると、何やってるのあのオヤジと思われるのも格好悪い。周りの目も気になり始める。

でも努力の甲斐があってかなり裂けてきた。ここで一息つく。しかしまあ、なんでこんな頑丈な袋に入れて売るんだ? バームクーヘンひとつ食べるのにここまで時間と労力がかかるとは……ま、思っても見なかった。

あと1ミリというところまで来た。最後に渾身の力を込めた。その瞬間破けた! ノーサイドと思ったが、次に声なき声をあげていた。

脱輪した車のタイヤのごとくコロコロとバームクーヘンが転がっていくではないか。そしてそれはやがて後ろに座っていた女性のイスの下まで転がってそこで見えなくなった。

背筋に冷たいものが走った。

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