tamagoのドイツ滞在記

ドイツ、キールに住んで、体験したことや思ったことを書きとめていくブログです。

つかの間の休日

2014年03月29日 | フランス






フランスはブルゴーニュ地方

緩やかな丘陵地にブドウ畑が広がります。


ところどころに小さな礼拝堂や祠が建ち、
たき火の匂い、馬による耕作の様子、都市部とは別世界。

緑の葉が繁茂する季節になれば、さらに牧歌的な情景に見えることでしょう。









ロマネ・コンティの畑をパチリ。

ふふ、ミーハーねえ






ひとしきりドライブを楽しんだ後は、
ドメーヌヘ移動してワインを試飲したり、蔵を見学させてもらったり













さあ、ドイツに帰ったらまた忙しくなりますよ~

コンサート@トーンハレ

2014年03月24日 | シアター





画像はスチールよりお借りしました。


昨晩、大好きな演奏者のコンサートに出かけました

今は時間がとれそうにないので、後日この記事に加筆したいと思います。



 取り急ぎメモ

23.3.2014 Sonntag 20 Uhr Sternstunde - das besondere Konzert

hr-Sinfonieorchester
Hilary Hahn, Violine
Paavo Jarvi, Dirigent
Brahms/ Bruckner

春の散歩道

2014年03月14日 | ドイツの街並み






寒くないというだけで、こんなにストレスフリーなのね


浮き浮きした気持ちが半分、冬の間は億劫だったウォーキングを今こそ!という気持ちが半分。

日も長くなったので、よく散歩しています。


こんなところを歩いていますよ~






中央駅の裏手では、桜が満開です

ソメイヨシノかな…?





夕方の電車内。
会社終わりの時間でも、空いていますね~








途中で電車を降りて歩いてみると、こんな可愛い看板が見られます。

下の写真は、看板鯉のぼり。365日、泳ぎっぱなしの鯉のぼり。






病院の敷地の壁には、こんなにたくさんの落書きが!
消しては描かれ、消しては描かれ…。






河川のほうへ出てみましょう。

















3月のあれこれ

2014年03月09日 | 生活















所用のため、北ドイツの港町、キールとハンブルクへ行ってきました。



帰ってきたところ、外がとても暖かいのにびっくりしました

3月に入り、デュッセルドルフでは気温が20度を超えました。

まだ極寒が続いていた昨年の同月とは全然違います。


陽気に誘われてか、地面のちょっとしたスペースにはクロッカスや水仙が色とりどりに花をつけ、
路地には桜が咲いているのが見えます

半袖で歩いている人もいるくらいです


冬らしい冬が来ないまま、春が訪れてしましました。

巷では、このままどんどん気温が上昇して、今夏は猛暑になるのではといわれています。

厳しい寒さがないので過ごしやすかったものの、
何しろ暑さは苦手中の苦手なので、有難いやら困るやら。。



さて、2年を目途にした滞独生活でしたが、どうやら期間が伸びそうな気配です。

そうなるならドイツ語をもう少し勉強しようかなあ。。

何をして過ごすか、計画を練りたい3月であります




カーニバルの季節 

2014年03月03日 | 小話





デュッセルドルフ市街地、カーニバルのパレード。



今日はひな祭りでしたね

今の時期は、キリスト教、とくにカトリック圏ではカーニバルの季節です。


カーニバルのもともとの意味は、
ラテン語の“carne vale”、“carne levale”(=肉よ、さらば)。

ドイツ語では“Karneval”(カーネヴァル)や“Fastnacht”(ファストナハト)といわれます。

ついでに「ファスト」の“Fasten”は断食という意味です。
「ナハト」は夜のことですが、ここでは「前夜」くらいの意味合いでしょうか。



カーニバルは宗教的な意味を離れて、単にお祭りや大騒ぎという意味になることもありますが、
成立を考えてみると、なかなか面白いのですよ


キリスト教世界では、3月末~4月後半にイースター(復活祭)が盛大に祝われます。

イエスは十字架にかけられ、ここで人間としての死を迎えますが、その3日後に復活したとされています。
この復活により、イエスは死を超越した存在となり、キリスト教とその教義がはじめて成立することとなります。
この復活を祝うのが復活祭、イースターです

(復活祭は「春分後の最初の満月の次の日曜日」とされているため、日にちはその年によって異なります。)


捕らえられ、十字架にかけられる前には、イエスは荒野で断食の修行をしていたとされています。
そのため、キリスト教では復活祭前の40日間を四旬節といい、イエスの苦しみを思い、禁欲的な生活を送ることが奨励されています。

この四旬節の最初の日は「灰色の水曜日」といわれ、午前中、ないしは一日断食をする人もいます。


「禁欲的な生活」をよく表しているのが毎日の食事です。
具体的には、四旬節中、特にイエスが十字架にかけられたとされる金曜日には肉を食べることが慎まれます。
肉はご馳走で贅沢なものであり、快楽のイメージとも結びついてきました。


ここまでくると話が見えてきますね

禁欲的に過ごさなくてはならない四旬節前の数日間が肉を食べることに感謝するお祭り、つまりカーニバルというわけです。

ドイツ語での「断食前夜」というのも、頷けるのではないでしょうか
カーニバル期間はおおいに食べること、飲むことを楽しみます。



イベントが太陽暦に即しているところもミソ。

日が長くなったり、短くなったりという現象は原初的な祭事と結びつきやすく、
自然のサイクルに則ることは、宣教にあたって人々に受け入れられ易いという利点があったことと思われます。

カーニバルというと、華やかな扮装やにぎやかなパレード等、多彩なイメージがありますが、
ここには春の到来を祝う祭りや農耕祭といった各地の風習が同化、吸収されて
その土地土地で独特のカーニバルを形成していったことがうかがえます。

数世紀前には、カーニバルは民衆の不満をガス抜きする目的でも行われたなんていう話もあり、
あまりの乱痴気騒ぎぶりに若い娘は家に隠れなければならないこともあったそう。



さて、ドイツではケルンやデュッセルドルフのカーニバルが有名です

この辺りでは、四旬節直前の月曜は「薔薇の月曜日」と呼ばれ、
趣向を凝らした山車がパレードを行ない、お菓子がたくさん撒かれます。

人々はおもいおもいに仮装して街に繰り出します。






市庁舎前の様子。
建物がデコレーションされて、人が集まってきます。





色々なコスチュームがありますね。





パレードが始まりますよ~







多くの組合、企業、団体が山車をだしています。
お祭りの主体がこうした出し物なのは、商業都市デュッセルドルフならではなのかもしれません。





お菓子がまかれます!





手を伸ばしてキャッチできるか!?の図。





本日の戦利品





パレードの後は、飲みに繰り出す人が多いよう。

至る所で音楽が流され、もう大騒ぎです。






祭のあと。
送風機での掃除が始まります。

いつの時代も民衆の力は押さえ難いものであります。。