桜咲く美しき街~その桜に沸き集る我が家の客~
とサクラ。 街を飾り人を呼ぶ。 さらに和ませてます…
年々、サクラの印象が変わるのは、年々自分が変化しているからでしょうか。
見る者の心次第で、美しく映ったり、寂しく感じたり。
ここ連日、実家からのお客さんが入れ代わり立ち代り、御成~り~
「サクラ、サクラ、サクラ。いっぱいサクラ咲いてるねえ。サクラっていいねえ~」
と実家。 今までそんなにサクラサクラと連呼しなかった…のにな。
「いいねえ。 あ~きれい」
としばらく街を歩いては立ち止まりして一周。
日本海庄屋で定食をいただき、そこでの会話。
「空気がきれいだといいねえ。 うちなんか道路ぷちだから、排気ガスがすごいんだよね。 そろそろ家も古くなって、ホントにどうしようかって考えちゃう」
「そっか…」と夫君。
「べつに、今の土地にこだわってるわけじゃないし、別のところに引っ越してもいいし、建て直してもいいし」
「そうねえ…」
「思い切って駐車場にして貸してもいいんだよね」
「それもいいね」
なかなか話せなかった話題も飛び出す、サクラパワー。いよいよです。
「分かった! 少し考えよう。 よく考えておくから」
「ゴールデンウィークにでも、また相談し合おう」
「そん時にでも、二階のすっごい荷物のゴミ、片付けてよ」
でも私のゴールデンウィーク計画は「御嶽山登頂~」どうする・・・
「大事な問題だから、ゆっくりまた、その時にでも」
(あ~なんで~御嶽山はいったい…いつ登れるのだ…)
(来週でいい、来週の日曜日にでも出向いて、この問題はさっさと片付けてしまおう。長々話してもそんなに事態は進展しない…)
と私はそう睨んでいる。いやそう睨んでいた。しか~し、
食後、腹ごなしにと、今一度街を散策。
「サクラ、キレイだな~。 これをしっかり目に焼き付けておかなきゃ…」
とその横顔、やばい、かなり年取ったなあ…。
年々、このサクラの季節に、親への心境も変化しつつ、
本当の意味での親孝行、いよいよしていかなきゃって思ちゃいましたね。
ただキレイだけじゃないサクラパワー。
本音がポロリ…良心をくすぐる…
しかたない…御岳山は見送るか…