ケイシロウとトークアバウト

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

うららかな日差しに誘われ---☀️

2019-12-21 20:26:00 | 日記




職場で結ばれたタダシとユミコは、
同僚に祝福されながら、
新婚旅行へと向かう。

とある有名観光地で、
それなりの、
エエ一夜を過ごした二人は、
翌日、
その地名物の、
観光用馬車で、
新婚メモリーを奏でることを、
強く望んだ。

観光用馬車の御者は、
定年を遥かに過ぎたジジイで、
折からの御者不足故の労働を求められる身やった(簡単に言えば、御者とかなり手が無いから仕方なく働いてるいう事)。
でも、
新婚で、
幸せいっぱいのタダシとユミコには、
そんな事実には、
はなはだしく、
無縁なことやった。

とにかく、
うららかな日差し降り注ぐ午後、
観光用馬車は走り出した。
そして、
あまりのうららかな日差しに、
気持ち良すぎて、
タダシとユミコは居眠り😪😪

が、
このうららかな日差しは、
御者のジジイにも睡魔を与えた為、
ジジイも、
手綱握ったまま居眠りして、
馬車は、
そのまま、
前方の湖へと入って行った🙀

その後、
救助活動から救急搬送と、
あわただしく時は過ぎて、
タダシとユミコは、
救急病棟の一室で、
心肺停止状態から回復する身となった。
が、
ジジイと馬は、
そのまま、
蓮の咲いているところへと旅立って行ったらしい。

つまり、
この観光用馬車での出来事は、
タダシとユミコの新婚メモリーを奏でるよりも、
ジジイと馬の心魂メモリーを奏でることになった😿😿



オールド•シネマ•ヘル😱😱😱

2019-12-20 15:57:00 | 日記




かなり古い話。

1970年代の、
昭和三流映画館の事を聞いた。
この頃は、
封切り映画(ロードショー)が一番館で通常料金。
次に、
一番館でかかった映画どうしを組み合わせて、
やや画質が落ちるかたちで上映する二番館。料金は、ちびっと安くなる。
そして、
更に落ちた画質の映画をテキトーに組み合わせて上映していたのが三番館。料金、格安。

俺の映画マニアの大先輩は、
この、
三流映画館の常連やった。
理由は、
一番館に行く程の金を渋っていたから。
そして、
三番館の特徴として、
むちゃ難しい芸術映画、三流ホラー映画、B級以下の一般受けしない映画の3本立てがつね。
DVDどころか、
VHSも無かった時代に、
三番館は、
当時の映画マニアを喜ばせた。

大先輩は語る。
三番館では、
三本立て映画の他に、
ニュース映画と広告が流しっぱなしの為、
一日中、
電気つけない😳

窓口のもぎりのババはんは、
大先輩に、
「映画観るより、あたしと寝ない❓」と言ったらしい😳😳

映画館内は、
入れ替え制やないから、
同じ観客がずっといる。
中には、
ヤクザが、
上映中にもかかわらず、
ラジオで、
フルボリュームで、
競馬中継を聴いてたらしい。
それで、
とある観客が注意したら、
ドス出して恫喝された。
この一件は、
警察沙汰になる。
警察官は、
恫喝された相手への事情聴取で、
「ドスで脅されたんですね?」と尋ねると、
相手は唇震わせて、
「そうどす」と答えたと言う。

他にも、
上映中に、
ラーメン屋の出前が、
大声で、
「ヘイ!おまちどー!!」と言って、
ラーメン持って来たらしい。

更には、
上映中に、
ねんねこに赤ちゃんからったオヤジに、
厚化粧の嫁が、
離婚証明持ってきて別れ話したらしい。
オヤジは泣きながら、
「考え直さんと、この子は不幸になる」と土下座🙇‍♂️。
映画は、
「ああ結婚」と言うイタリア映画が流されていたらしい。

こういうとんでもない映画館やったらしいけど、
今の機械的なシネコンよりは、
ずっとずっと良かったと、
大先輩は、
述懐する。



さよなら初恋😢

2019-12-19 18:31:00 | 日記



ケイジロウが生まれる六年前の話。

シオザキと言う、
童顔イケメン高校生がいた。
高三なのに、
超童顔なので、
クラスメイトから、
クソガキと言うあだ名付けられていた。

そんなシオザキも、
学校一の美少女ユカに一目惚れ。
初恋やった。
が、
ユカがガキっぽいシオザキを相手にする可能性は低い。
下級生女子からは「かわいい」言われて大人気のシオザキなんやけど---。

ところが、ある日、
シオザキが下級生女子とダベり入れてるところに、
ユカがきた。
そして、
自分の親友と友だちになってと必死な頼みこみ!
相手も、
熱烈なシオザキファンやと言う。
シオザキは、
ユカとだけ友だちになりたい。
そう思っていたら、
下級生女子の一人が、
「ユカ先輩の親友って、絶対美人だよ」と騒ぎ出したので、
シオザキは、
満面の笑み浮かべて、
「友だちになる」と言った。

大喜びのユカは、
廊下の向こう側に大声で、
「友だちになってくれるそうよ!こっちにおいで!」と呼びかけた。
そしたら、
「はい!」と言う元気な声とともに、
ブヨ顔で肥満気味の眼鏡少年が現れた。

シオザキは震撼した😳
ホモくろや😱😱😱
ユカはホモくろに、
シオザキ君と仲良くしてねと言うと、
ホモくろは、
甲高い声くぐもらせて「はあ😍」と言った。
そして、
シオザキを、じっと見詰めて、
「シオ様にプレゼント」と言った。
下級生女子たちは驚いて😳
「まあ!シオ様ですって」と言った。
ユカは、
「あとよろしく😊」言うて、
立ち去った。
ホモくろは、
白いハンカチの包みを出して、
「シオ様の幸せをお祈りします」と言って、
包みを開いて、
四つ葉のクローバー🍀を取り出した。
シオザキと下級生女子たちは、
悲鳴を上げて、逃げた‼️



シン夜鳴きそば

2019-12-18 19:20:00 | 日記




かつて高校球児やったタツオは、
白血病を患ってたダチと、
地区選抜を戦った思い出を持つ。
一回戦敗退やったけど、
感動的な夏やった。
でも、
あの白血病のダチは、
三途の河を渡ってしまった。
そんな、
哀しさの影に味付けられた青春の思い出持って、
タツオは、
現在、
四十代。

サラリーマンのタツオは、
与えられたノルマこなすだけの、
無味乾燥の日々。
あの、
高校野球してた頃の情熱の時代が欲しい。
と言う思いにド憑かれて、
脱サラして、
夜鳴きそばの屋台を出すことにした。

オープン日の夜中、
かつての、
野球部員のダチたちがたくさん来てくれて、
満員になる。
当然、
話題は、
かつての野球部のこと。
懐かしき思い出の数々が、
土石流のように、
一同の心に流れ込む。

その時、
誰かが、
あの白血病を患ってたダチの話しをする。
化学療法で、きつい思いしてたにもかかわらず、
あいつはみんなを励まして、笑わせた。
一人が泣き出した。
それに続き、
全員涙を流して、
爆泣きした!!

タツオの屋台で爆泣きする客達を、
通行人達は、
驚いて見つめ、
「ここはホンマの夜鳴きそばや❗️」と驚愕した😳😳😳


プールサイドは真実を語る❓

2019-12-17 18:39:00 | 日記




ある人里離れた森に、
プール付きのデカ家があった。
ここには、
ナカムラと言う、
初老のおやじが、
一人で住んでいた。

その日、
ナカムラは、
居間のソファーで、
扇子であおぎながら、
新聞を読んでいた。
と、
そこに、
ラジオからのニュース。
なんでも、
地元の精神病棟から、
患者が逃げているとのこと。
この患者の名前もナカムラ。
どこにでもある名前とはいえ、
エエ気持ちのするものやない。

そんな時、
誰かが、
庭のプールで泳いでる事を気配で感じ、
行ってみて、
あんじょうやった。
見た事のない青年が、
バツの悪そうな表情で上がってきた。
ナカムラは、
「ナンダ!君は⁉︎」と怒鳴った。
青年は、
詫びに詫びたが、
聞く耳持たないナカムラは、
「きみの名は?」と問うた。
青年は、
「あれ大好きです。三回も映画館に行きました」と答えた。
ナカムラは、ガチギレして、
「誰がこんな時、アニメの話するか⁉️お前の名前、聞いとんじゃ!!」と怒鳴った。
青年は、
中村ですと名乗った。
ナカムラは、扇子を頬に当てて、
「オカシイ⁉︎この若者は、逃亡している患者に違いない」と独り言。
この中村と言う青年は、
自身が記憶障害者であることを告白した。
ナカムラは、扇子を頬に当てて、
「確実に挙動不審!間違いなく、逃亡者!!」と独り言。

中村は「ご迷惑おかけしました」と詫びて、
出て行こうとした。
が、
ナカムラは、
「まあ、飲み物でも飲んで気を落ち着けなさい」と、やさしく言った。
が、
扇子を頬に当てて、
「飲み物飲んでる隙に警察呼んでやる」と独り言。
中村は、
「すみません。さっきから聴こえてるんですけど」と言った。
すると、
ナカムラの態度が豹変!
携帯出して警察を呼んだ。
そして、中村に、
「きみの砂時計の砂は、もうすぐ、尽きるのだよ」と言った。

しばらくして、
警察が来た。
そして、
ナカムラに手錠した。
ナカムラは驚き、
「各々がた😨戯れにも程がござりますよ!」と言った。
警察官の後ろから、
中年の夫婦が駆け込み、中村に、
「良かった。自分の別荘は覚えてたんだね」と喜んだ。
ナカムラは警察官に、
「じゃあ、私は🙀❓」と問うた。
警察官の説明によると、
精神病棟からの逃亡者は、
ナカムラやった。
ナカムラは嗚咽しながら、
「そうやった。病院から逃げて、ここに逃げ込んだんやった」。
中村は警察官にしがみ付いて、
「お願いです!!この人を死刑にしないでください❗️」と叫んだ!
ナカムラは目を閉じて、
「死刑?病院逃げただけで死刑❓私には重すぎる」と言って、
気絶した。

数年後、
ナカムラは退院して、
障害者雇用というかたちで、
この中村の別荘の管理人になった。