ケイシロウとトークアバウト

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サボりは俺のパスポート👍

2019-12-27 20:12:00 | 日記



ケイジロウと同じ歳のアキノリ君の高校時代の話。

サボり過ぎて、
担任に目を付けられていたアキノリ君は、
もうサボらないと決心した。
が、
翌日、
サボった。
それで、
担任に弁解する為、
知り合いのオッサンに頼み込み、
喘息の発作で倒れているところを、
アキノリ君に助けられたと言う、
でっち上げの協力をお願いした。
オッサンは快く引き受けたので、
このハッタリは、
アキノリ君の美談として、
担任の胸の内にしまわれた。

そんなアキノリ君やったが、
再び、
サボってしまう。
それで、
今度は、
実際に骨折していた知り合いのガキに頼み込み、
アキノリ君が、
痛がってるガキを見付けて、
病院に連れ込んだと言うでっち上げへの同意を求めた。
ガキもアキノリ君と口裏合わせしたので、
この怪しげな三文芝居も、
担任の心の中の美談のひとつになった。
アキノリ君は担任に言った、
「俺の心の献立は、人助けです」。

こうして一週間が終わり、
学校がお休みの日曜日が来た。

アキノリ君は、
ダチの家に遊びに行く途中で、
道端に座り込んで心臓押さえ、
「はあはあ」苦しがるババはんを見つけた。
ババはんは、アキノリ君に、
「お願いです。病院に連れて行ってください」と頼んだが、
アキノリ君は、
「普通の日なら連れてってもいいけど、日曜は駄目や。休日やもん」言うて、
歩き去った。

翌日の月曜日、
歴史の授業中に担任が来た。
そして、
生徒たちに、
「俺のお袋が、きのう、具合悪くなって倒れてたらしいんだよ。それで、そばを通っていた高校生に助けを求めたんだけど、無視されたって。その無視したやつは、絶対お前らの誰かだと言い張って効かないから、確認させてくれよな」と頼み、
廊下に「いいよ」と声をかけた。
そしたら、
きのうの心臓押さえて苦しがってたババはんが入ってきた。
アキノリ君は席を立ち、
クラスメイト見回して、
「誰や❗️こんなひどい事する奴は!!」と怒鳴った!
ババはんは、アキノリ君を指差して、
「お前や😡‼️」と叫んだ!