ケイシロウとトークアバウト

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プールサイドは真実を語る❓

2019-12-17 18:39:00 | 日記




ある人里離れた森に、
プール付きのデカ家があった。
ここには、
ナカムラと言う、
初老のおやじが、
一人で住んでいた。

その日、
ナカムラは、
居間のソファーで、
扇子であおぎながら、
新聞を読んでいた。
と、
そこに、
ラジオからのニュース。
なんでも、
地元の精神病棟から、
患者が逃げているとのこと。
この患者の名前もナカムラ。
どこにでもある名前とはいえ、
エエ気持ちのするものやない。

そんな時、
誰かが、
庭のプールで泳いでる事を気配で感じ、
行ってみて、
あんじょうやった。
見た事のない青年が、
バツの悪そうな表情で上がってきた。
ナカムラは、
「ナンダ!君は⁉︎」と怒鳴った。
青年は、
詫びに詫びたが、
聞く耳持たないナカムラは、
「きみの名は?」と問うた。
青年は、
「あれ大好きです。三回も映画館に行きました」と答えた。
ナカムラは、ガチギレして、
「誰がこんな時、アニメの話するか⁉️お前の名前、聞いとんじゃ!!」と怒鳴った。
青年は、
中村ですと名乗った。
ナカムラは、扇子を頬に当てて、
「オカシイ⁉︎この若者は、逃亡している患者に違いない」と独り言。
この中村と言う青年は、
自身が記憶障害者であることを告白した。
ナカムラは、扇子を頬に当てて、
「確実に挙動不審!間違いなく、逃亡者!!」と独り言。

中村は「ご迷惑おかけしました」と詫びて、
出て行こうとした。
が、
ナカムラは、
「まあ、飲み物でも飲んで気を落ち着けなさい」と、やさしく言った。
が、
扇子を頬に当てて、
「飲み物飲んでる隙に警察呼んでやる」と独り言。
中村は、
「すみません。さっきから聴こえてるんですけど」と言った。
すると、
ナカムラの態度が豹変!
携帯出して警察を呼んだ。
そして、中村に、
「きみの砂時計の砂は、もうすぐ、尽きるのだよ」と言った。

しばらくして、
警察が来た。
そして、
ナカムラに手錠した。
ナカムラは驚き、
「各々がた😨戯れにも程がござりますよ!」と言った。
警察官の後ろから、
中年の夫婦が駆け込み、中村に、
「良かった。自分の別荘は覚えてたんだね」と喜んだ。
ナカムラは警察官に、
「じゃあ、私は🙀❓」と問うた。
警察官の説明によると、
精神病棟からの逃亡者は、
ナカムラやった。
ナカムラは嗚咽しながら、
「そうやった。病院から逃げて、ここに逃げ込んだんやった」。
中村は警察官にしがみ付いて、
「お願いです!!この人を死刑にしないでください❗️」と叫んだ!
ナカムラは目を閉じて、
「死刑?病院逃げただけで死刑❓私には重すぎる」と言って、
気絶した。

数年後、
ナカムラは退院して、
障害者雇用というかたちで、
この中村の別荘の管理人になった。