
まだケイイチロウやケイジロウは小学生、
レフティが生まれる前の、
昔も今もある、
お仕事場残酷物語😱
俺は、
とある内勤の仕事をしていた。
この部署は、
会社内でも独立した部屋にあって、
一日に数度、
営業社員が仕事を持ってくる以外は、
室内のもんだけしか、
顔を合わさない。
ここに、
むちゃ仕事の出来る課長イブクがいた。
イブクは、
絶対的権力をこの部屋で奮っていたので、
俺らは首領と呼んでいた。
首領の趣味は、
イジメ🙀❗️
必ず、
新入社員は、
首領のえじきになる。
やから、
よく、
社員が辞めていった。
ひどい時は、
一年で100人の新入社員が逃げた。
これが、
この企業の黒歴史、
イブクの百人イビリや😱❗️
そして、
首領こそ、
この、
会社の、
独立部屋の独裁者やった。
俺も入社当初、
百にひとつ足らないイビリを受けた!
残業せんで帰れと言われて、
その通りにしたら、
残業サボって帰ったと翌日ガナられた😭
また、
残業しろと言われて、
残業したら、
「誰が残れと言うたか😡残業代欲しさにズルするな❗️」とガナられた😭😭
日曜出勤しろと言われて日曜日に行けば、
会社は空いていなかった😭😭😭
また、
首領は、
俺の実家に電話入れて、
母親が受話器📞を取れば、
「気の効かんエエ息子さんや」と嫌味言った😭😭😭😭
ここまでされれば、
フツーのモンやったら、
松の廊下騒ぎになる。
けど、
俺は、
首領に惚れた!
やってケイジロウ、
ここまで、
相手をウツに落とす手腕は、
職人の域やと感心したんやもん。
一年が経過して、
どんなにイビっても俺が辞めないので、
手を緩め、
次第に、
世間話をし出し、
イビりの冬は過ぎ去った。
そんなある日、
転職ばかりして、
ウチの会社でやっと雇ってもらった三十代男が来た。
悪い奴やないけど、
気の効かん奴やった。
当然、
首領のえじきになった。
体が小太りなので、
ふんころがしとあだ名され、
仕事ミスをしたら、
首領から、
「このふんころがしが!お前はウンチでもこねてやがれ!!」と嘲られた。
が、
この男は辛抱した。
が、
首領の切り札が出る!
営業からの重要書類が、
ふんころがしとあだ名された男の机に置かれた。
首領が来て、
重要書類を取って、
破いて💀、
それを机に戻し、
「ナンチュウことや❗️書類が破れている‼️」と叫び出した!
男は、
悔し泣きして、
辞職した。
そんな首領に異変が起きた。
首筋が腫れたんや😳
病院に行ったら、
悪性リンパ腺癌やと言われ、
余命宣告受けた。
リンパ腺に放射線当てても、
癌が逃げる為、
体全部に放射線当てて、
抗がん剤を大量に飲まされた。
俺は、
暇があれば、
首領の見舞いに行ったもんや。
首領は涙を浮かべ、
「こんなに正直に生きた男がなんでこんなことに」と呟いた。
俺は、
心に、
「よお言うわ❗️お前」と呟いた。
でも、
口では、
「課長、早く治ってください」と言った。
首領は泣きながら俺の手を握り、
「渡る世間に鬼はなし」と嗚咽した。
会社側は、
首領が助からないと思って、
香典と弔辞を用意してたが、
首領が知るところとなり、
会社は400年の呪いを受けると宣言された。
一年が経過した。
首領が会社に戻ってきた😱😱
治療の副作用で抜けた髪を隠す為、
帽子を深くかぶり、
唾液が出る薬を持参していた。
一緒にラーメン屋に行った時、
唾液が出ないので、
店内で、
大声で、
「ああ❗️味が無い❗️」と嘆いた!
ラーメン屋のおやじの、
不満気な視線を浴びながら、
俺らは、
店を後にした。
首領は、
入院中に入った社員をイビリ出し、
過去に耐えて残った先輩社員にまで、
リバイバルいびりをやった。
そして、
首領は、
どうすれば、
人にウツを与えられるのかのノウハウを、
俺に伝授した。
俺は、
その内容に戦慄した🙀🙀
体は震えて骨がきしんだ😱😱😱
こんなに恐ろしく不愉快なテクニックの存在に茫然自失🙀🙀🙀
けど、
逆を考えれば、
このノウハウは、
平和利用出来る👍
やから、
俺は、
今まで、
そうしてきた。
ケイジロウ。
思い返せば、
罵詈雑言の日々に、
心は、
常に、
血しぶき飛んだ‼️
けど、
不愉快な真実に揉まれ耐えれば、
人は強く大きくなる!!
首領とは、
今でも、
年賀状のやり取りをして、
道で会えば、
飯を共にする。
本当に、
多くの憎しみと許しと和解のドラマが展開され、
右に左に揺られながらも、
マイペースに、
駆け抜けた!!
でも、
それも、
今は昔。