ちくま文庫 2019年
「ソシャゲ」ってなんだろうか。うーん、わからん。「ホビ
ってる」とか謎の言葉が躍る。ポーポー様を信じる島の人たち。
奇祭「モドリ」から命からがら中学生の時、逃げたが「モドリ」
もポーポー様もウソだったと知る。大人のついたウソ。エロいことを
したいがために企図されたものだった。後半、どうやら、それは、
「ニンゲン」という祭だったらしい。「ニンゲン」を演じるポーポー
様の下僕か、ポピ原人であったらしい。よくはわからない。
千年続いた「ニンゲン」祭りは終わり、ポピ原人に生まれ変
わるという。ウソつきだな、村田さん。ホントの根っからの
ウソつきなのだな、と思う。これが、文学という形態を着ている
からいいが、一歩外に出ると、立派な詐欺師になれるんじゃな
いかと、思えてくる。怖い女性だ。クレイジー沙耶香ここにあり。
でも、このテーマでちょっとドタバタ喜劇調はマズいんじゃないか。
ちと不愉快だった。人生がかかっているという切迫感が皆無だった。
おふざけもいい加減にしてほしい。ぼくはファンだったが、あれ、
こんなんだったっけなあ、と、ファンであることを見直そうかな
と思った。
(8・18木 22:06)
(鶴岡 卓哉)
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