古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

変半身(かわりみ)    村田沙耶香

2022-09-14 14:28:03 | 小説の紹介

ちくま文庫      2019年

 

「ソシャゲ」ってなんだろうか。うーん、わからん。「ホビ

 

ってる」とか謎の言葉が躍る。ポーポー様を信じる島の人たち。

 

奇祭「モドリ」から命からがら中学生の時、逃げたが「モドリ」

 

もポーポー様もウソだったと知る。大人のついたウソ。エロいことを

 

したいがために企図されたものだった。後半、どうやら、それは、

 

「ニンゲン」という祭だったらしい。「ニンゲン」を演じるポーポー

 

様の下僕か、ポピ原人であったらしい。よくはわからない。

 

千年続いた「ニンゲン」祭りは終わり、ポピ原人に生まれ変

 

わるという。ウソつきだな、村田さん。ホントの根っからの

 

ウソつきなのだな、と思う。これが、文学という形態を着ている

 

からいいが、一歩外に出ると、立派な詐欺師になれるんじゃな

 

いかと、思えてくる。怖い女性だ。クレイジー沙耶香ここにあり。

 

でも、このテーマでちょっとドタバタ喜劇調はマズいんじゃないか。

 

ちと不愉快だった。人生がかかっているという切迫感が皆無だった。

 

おふざけもいい加減にしてほしい。ぼくはファンだったが、あれ、

 

こんなんだったっけなあ、と、ファンであることを見直そうかな

 

と思った。

 

                 (8・18木 22:06)

                       (鶴岡 卓哉) 

                     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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