古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

隣りの女     向田邦子

2019-01-16 15:59:20 | 向田邦子
文春文庫   昭和56年


隣りの女、幸福、胡桃の部屋、下駄、春が来た、の五編


を所収した短編集。


隣りの女は、昭和56年5月1日にNYでロケが行われた


ものが放送されたそうです。


隣りの女、はアパートの隣の女が自殺しようとしたりする


はなし。


胡桃の部屋は、家計をしょって立つ女の不幸話。


下駄は、下駄を履いて、出前に来る男が腹違いの弟だった


と言う話し。


春が来た、は、見栄をはった道子がひょんなことから、ホント


の家の様子がバレて、フラれると思ったら、恋人は毎週のように


遊びに来るようになった。それにつれて、ハハも色気づき、女の


家庭がパッと明るくなった、でも、最後はフラれて、母親も死ん



じゃうんだよねえ。どっちかっていうと悲劇かな。まあ、向田作品は


一概に喜劇とか悲劇とかいえないところに魅力があるんだけどね。

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