№177
関西つり社。
つり随筆。森下雨村という人は、「新青年」の編集者で
江戸川乱歩を見出した人である。始めはそうでもないけ
れど、読んでいるうちに夢中になっている作品である。
読み終わりそうになると、終わるのかア、と思ってしま
う。エッセイ集であるが、いごっそうと呼ばれる心優しき
人たちを描いている。そして、力強くたくましい。釣り
自体はリリースをしない、百姓づりであるが、それも人
間らしくていいではないか、釣った魚を逃がしてしまって
地団駄踏んで悔しがるなんて、何て人間臭い人だろうと
思う。そういう釣りを描きながら、人間を描いたエッセ
イ集であった。
関西つり社。
つり随筆。森下雨村という人は、「新青年」の編集者で
江戸川乱歩を見出した人である。始めはそうでもないけ
れど、読んでいるうちに夢中になっている作品である。
読み終わりそうになると、終わるのかア、と思ってしま
う。エッセイ集であるが、いごっそうと呼ばれる心優しき
人たちを描いている。そして、力強くたくましい。釣り
自体はリリースをしない、百姓づりであるが、それも人
間らしくていいではないか、釣った魚を逃がしてしまって
地団駄踏んで悔しがるなんて、何て人間臭い人だろうと
思う。そういう釣りを描きながら、人間を描いたエッセ
イ集であった。