古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

君は永遠にそいつらより若い   津村記久子

2018-09-28 07:25:41 | 小説の紹介
筑摩書房    2005年  第21回太宰治賞受賞


冒頭、なにやら穴を掘っているところから始まる。十年前に


イノギさんのなくした鍵を探しているというのだが、なんの


必要があって穴を掘るのか一向にわかりかねる。


十年経つと、鍵は埋まるものなのか、とも考えにくい。


主人公のホリガイさんは百七十五センチあって、大学をその


年卒業で、処女。部屋は汚部屋。処女なのは、汚部屋が原因


では、と、結婚もできないボクが助言するのもナンだけど、


で、処女を捧げたのは、イノギさんという女性。


捧げたらしいのだが、それはなんで? とツッコミをいれた


くなってくる。指? ペニパン? なにで? と。


処女だが、結婚を申し込んだホミネくんは自殺をしてしまっ


たらしい。


その上の階に住んでいる子供を気にしているのを知っていて、


不法侵入よろしく部屋に侵入し、子供を救出。


元々の題名は「マンイーター」、「君は永遠にそいつらより若い」


の方が確かに良いタイトルだね。読んでいると、時々、タイトルが


効いてくるカ所がある。


二足のわらじを履いている津村女史。ボクは二足のわらじはあんまり


良くないと思うけど、本人次第だから仕方ないね。余計なお世話だな……。

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