フライングソーサーとパンク魂 鶴岡卓哉

酒瓶を振りかざして頭上に赤い血が雨のように降る

 

パンチは僕の腹にぶち込まれ……もううんざりだ

 

交信は途絶えたんだ……宇宙人からSOS

 

ダイナマイトがポケットからこぼれ落ちて

 

吐瀉物を撒き散らし橋げたからジャンプ

 

逃げてるのさ……フライングソーサーから僕らは逃げ続けなくちゃならないのさ

 

パンクを標榜してる俺たちは缶詰めを食い散らすんだ

 

フライングソーサーは追っかけてくるぜ

 

爆発を繰り返し血を撒き散らしながら

 

タバコを吸ってる暇もないぜ

 

セックスピストルズもまっつぁおの真実さ

 

俺たち自身が宇宙人だなんて

 

フライングソーサーは懲りずに追いかけてくるぜ

 

バカななりをした白装束の頭に切れたトカゲの尻尾をくっつけた奴ら

 

フライングソーサーは手下を何千人も抱え込み

 

俺を死ぬまで追いつめるんだぜ

 

喩え命を奪われても俺のパンク魂まで奪うことなんて

 

できないのさ