古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ネオ・ヌルの時代 PART1    筒井康隆

2024-08-03 01:37:46 | 小説の紹介
中公文庫   1985年

SF同人誌「NULL」に寄せられたショート

ショートのいろいろを掲載している。

その批評も大いに勉強になるし、いろいろ

な方のショートショートにかける情熱は刺激

になった。

実はぼくもショートショートというか短編を書くんだが、

それは誰にも見せたことはなく、批評されたことすらない。

いつか日の目を見せてあげたい、とは思うが、

どうなるか分からない。この本の中に収められている

「逃げる」というかんべむさし氏の短編は突然……

結婚したばかりの夫婦の住む地域にナチスが

時空を超えて、攻めて来る、というのを

綿密な筆致で描いていて面白かった。

もうひとつ「侵略者」真城昭氏の作品は、その

世界観、魔物たちや、魔女王モリス、妖精たち、

などが。この世界観面白いなあ、と思えた瞬間

だ。とても刺激に満ちた一冊だった。    

(読了日 2024年7.3(水)23:50)
              (鶴岡 卓哉)    


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