古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

コンビニ人間   村田沙耶香

2018-08-25 12:52:34 | 村田沙耶香
文藝春秋   2016年6月



この世界のルールに馴染めない、なんか異な感がある、フツー


にして暮らせない、そもそもフツーってなんですか? と。


コンビニバイト歴18年36才処女未婚、古倉恵子の苦悩を描く。


クズの白羽はホントにクズとして描かれている。けど、こんなク


ズは現実にはちょっといない。といえば、古倉さんもいないのでは、


でも、このコンビニ人間という小説は完結している。ひとつのコン


ビニという題材によって、世界として成り立っている。


これが、文学というものの、おもしろさではないか……。


もしかして、村田女史が根底として、古倉さんと繋がっているから


こそ、こんなリアルさの伴った作品ができあがったのでは。


村田女史という人間の奥深さ、不思議さ、ますます、他の作品も


読んでみたくなってきた。
コメント
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